画像生成AIプロテクター「Glaze」の加工を無効化してAI学習で使えるようにしてみた
何やら画像生成AIの学習に使われなくないイラスト屋さんたちの間でGlazeというものが流行っているそう。
Glazeをすごーく簡単に説明すると、イラストに特有のノイズを付加することでそのイラストをAIが学習した際に誤認識させて学習に使えなくしてしまうというものです。
本来使えるものを使えなくされてしまうと反抗したくなるもので、ハッカー倫理に則りGlazeの加工を除去してみようと思います。
問答
ただ除去するだけだと面白くないので、イラストレーターのよー清水さんの記事を引用しながら除去して行こうと思います。
※よー清水さんの意見に反対だとか、気に入らないとかではなく、記事にエンタメ性を付加するために面白おかしく書くだけなので、興味のない人はここは飛ばしていいと思います。
私はGlazeについては「権利者に許諾なしで学習に使えるのに阻害する」という1点が気に入りません。
元画像をコピーして提供しているわけではなく、あくまでも特徴を数式で表しているだけなので、著作権云々はお門違い。
同意を取らなくてもいいのだから取らないだけでは
それは人間が著作物を著作物として使う場合の話であって、AI学習は著作物として使用していない
機械からしたら権利者の守る意思なんて1bitも関係ないし、ノイズとして無視した上で学習に使うだけ
そもそも意思を消すという概念が機械にはないので、学習の過程で消えてしまってもそれは意図的ではない
ではGlazeの加工を除去しましょう
元画像
AIで生成したイラストなので著作権フリーで使えます。
Glazeで加工した画像
おそらくゴッホの特徴を混ぜ込んだのかな
Glazeの仕組みは、元画像に別の絵(ゴッホやピカソのキュビズム)の特徴を混ぜ込んでAIを混乱させるものです。
Glazeの加工を除去した画像
特徴的なうにょうにょした部分を除去できていますね。
元画像を完全に復元できていませんが、学習に必要なイラストの特徴は残したままでGlazeの加工によって付加されたノイズを除去できています。
やり方
これでできます
$$
f(i,j)=\frac{∑2n=−2∑2m=−2exp(−α(n2+m2))exp(−β(f(i,j)−f(i+n,j+m))2)f(i+n,j+m)}{∑2n=−2∑2m=−2exp(−α(n2+m2))exp(−β(f(i,j)−f(i+n,j+m))2)}
$$
最後に
今回はあくまでも「本来できることができなくなったので元に戻す遊び」ですので、イラスト屋さんたちを苦しめようとかそういう意図はありません。
あ、ちなみにAI絵師さんたちがAIで生成したイラストは著作権が無いので、彼らが厳選したイラストはどんどん無断転載・無断使用していきましょう。
私も彼らのおかげで新車のレクサスが買えました。
ありがとうAI絵師さんたち。これからも私のために厳選したイラストをどんどん提供してくださいね。
おわり