中学生でもわかるブロックチェーン
中学生でもわかるシリーズの第二弾はブロックチェーンについてです。
前回の記事はこちら
ブロックチェーンとは
とりあえず適当なところから引用してみましょう。
これだとちょっと難しいですよね。言ってることはなんとなくわかるけど、理解できるかというと……。
ブロックチェーンを一言で表すと……、ズバリ!
みんなで管理する台帳です!
(台帳というのは電話帳みたいなイメージです)
例えば銀行の台帳は、それぞれの銀行が管理しています。
(台帳はIT専門用語でデータベースとも呼びます)
銀行の台帳には誰がどこにお金を振込んだとか、いつお金をどれくらい出金したかとか、いわゆる取引記録が記されています。
銀行はこの取引記録をベースにシステム上で振込や出金を行っています。つまり、銀行にとって無くてはならないものです。
これは銀行に限った話ではなく、TwitterやInstagramなどのSNSも同じようにユーザー情報を台帳で管理しています。
ブロックチェーンはこれまでと何が違うのか
ブロックチェーンは日本語に訳すと分散台帳と言われています。
これまで企業が単体で管理していた台帳を分散してみんなで管理することを可能にしたのがブロックチェーン(分散台帳)です。
なぜ台帳を分散する必要があるのか
まず挙げられるのは、データの独占です。
SNSや様々なサービスは、基本的にユーザーの情報をデータとして独占的に記録しています。
そして記録した情報を広告やマーケティングといったビジネスに転用しています。
これはユーザーが商品であることと同じことです。
本来ユーザー情報はユーザー個人のものであるはずなのに、それを企業は自分たちのために使っています。
さらに一企業にデータが集約されていることで、ハッキングにされると全ての個人情報が漏洩しかねません。
こうした企業が管理していたユーザー情報を、本来の持ち主であるユーザー個人が管理できるようにすることで、勝手にデータを活用されたり、ハッキングの巻き添えを食うこともありません。
次に中間コストです。
例えば銀行の送金や出金には手数料が必要ですよね。
人から人へお金を送るのに手数料を取られていてはたまりません。
この手数料は銀行という仲介者が徴収しています。
銀行はお金を貸したり(融資)、借りたり(預金)といった役割がありますが、ちょっと隣の人に送金するだけで数百円も取られたくないですよね。
これを中間コストと呼びます。
この中間コストは、国内ならば数百円程度ですが、海外送金などすると数千円も取られます。
なぜこんなに取られるのかというと、台帳への記録に手間がかかるからです。
つまり銀行が持っている台帳に銀行が記録するための手間賃です。
手間賃を払いたくない?
じゃあ解決策はシンプルです。
銀行が持っている台帳をユーザー各個人に全く同じものを分散して渡します。
そして銀行が台帳に記録していた作業をユーザー各個人が全く同じ内容を記録します。
この台帳は分散されていますが、内容は全く同じですので、銀行が一つの台帳に記録していたことと全く同じものができます。
すると銀行という仲介者がいなくなりましたね。
つまりブロックチェーンによって、個人間送金が仲介者無しで実行できるようになります。
ブロックチェーンと仮想通貨の関係性
ブロックチェーンの話と仮想通貨(暗号資産)の関係は切っても切れません。
仮想通貨はブロックチェーンの仕組みを使ったデジタルなお金です。
これまでデジタルなお金を作ろうとしてもなかなか難しい部分がありましたが、それを上手く解決したのがブロックチェーンです。
お金が絡むと誰かが自分のために意図的な操作をしたりしかねません。
しかしブロックチェーンは、複数の人で監視しているため個人が好き勝手できません。
仮想通貨の場合、誰から誰に送金したのかが全て公開されるため、怪しいお金の流れがあってもすぐに突き止められてしまいます。
つまり・・・
ブロックチェーンによって台帳がインターネットに繋がる人々全員の手に分散され。
台帳に記されている内容は全員が見ることができます。
これまでは企業が管理し企業しか見ることができませんでしたが、いっきに全世界規模の人々が管理する台帳に進化したわけです。
つまりブロックチェーンは、地球規模の巨大で透明性があり、誰にも支配されない公平な台帳を実現したことになります。
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