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牧島輝さんの個展「PALEDA-Melt-」に行ってきた話

先日、牧島輝さんの個展「PALEDA-Melt-」に行ってきました。
8月のバースデーイベントで発表されて、仕事上行けないかもしれないと思っていたのですが、お休み的にこれは行けそうだとなったので急遽一般でチケットを取りました。また、私舞台は2回観ないとうまく自分の中で感想を落とし込めないタイプでして、こちらの個展も後からチケット2回目分を取ってみました。2日お休みが取れたため、1日目個展、2日目個展からの明治座直行でバサラオ観劇というスケジュール。ちなみに、私は個展に行くのも初めてでアートに関しては完全無知です。


広重ギャラリー入口

個展会場である広重ギャラリーは住宅街の中にありました。牧島さんの個展はこちらの中に入って階段を降りた地下で開催されていました。


犬のタフティング作品
タフティング作品
フルイドアート作品(左)と絵の作品

(接写でなければ撮影可とのことで撮らせていただきました)

まず会場について目に入るのは、色彩豊かなわんちゃんのタフティングと、牧島さん(⁉︎)。牧島さんはチケットもぎりの横にいらっしゃって、ちょうど在廊されていたタイミングだったのです。緊張しながら牧島さんにご挨拶をし、作品の鑑賞へ。

ぱーっとまず会場全体を眺めてみた時に気になったのは、作品のタイトルが全て「ふるいど+動物の名前」になっている作品でした。色鮮やかで巧みな技法で彩られたキャンパスの上に描かれる動物たち。「ふるいどとは…?」という疑問がここで出てきます。また、反対側のわんちゃんのタフティングを見た時に最初に感じたことが、「補色の組み合わせが多い気がする」ということです。まずタフティングとはざっくりまとめると「銃のようなマシンを用いて布に毛糸を打ち付けてラグや小物を作成すること」、補色は中学生の時に美術で習ったのですが、「色相環で見た時に反対側にある色」というものです(本当にざっくりと私の言葉でまとめただけですので、間違っていたらすみません)。私が美術の授業で習った補色は、「赤・緑」「青・オレンジ」「黄・紫」でした。最初に作品をぱーっと眺めただけでも色々な感想が出てきます。

牧島さんに質問しても大丈夫らしいとのことで、緊張しつつ作品のことについていくつかお伺いしました。質問内容についてはここでは伏せますが、牧島さんのアーティストとしての考え方を知ることができた気がします。技法についても初心者の私に対して丁寧に教えてくださいました。

作品全体を見て、個人的には「ふるいどひょう」と「ふるいどくじら」が好きだなあと感じました。InstagramやXで度々牧島さんがご自身が描かれたイラストをアップしてくださっているのですが、私は牧島さんの動物やその物が持つ固有の色に囚われない色彩感覚というか、配色のセンスが大好きなのです。「ふるいど」とつけられたタイトルの作品(フルイドアートという技法で描かれているからなのだそう)がまさにそれで、私は感情が昂ってしまいました。もっともっと牧島さんが見る世界を見てみたい、追いつきたいと感じました。

2日目は1日目に教えていただいた技法やタフティングの工夫の方法を調べた上で向かったのですが、1日目とは見え方が異なり違う感想が沢山出てきました。フルイドアートのこの作品はこの方法を使って描いたのかなとか、タフティングはここを工夫されたのかなとか。ご本人には聞くことができないので回答は返ってきませんが、色々考えながら時間ギリギリまでじっくりと見させていただきました。

初心者ながら色々作品を見させていただき、アートって楽しいものなんだと気がつきました。1つの作品を100人が見れば100通りの見え方があるなと。「私にはこう見えているけど、他の人はどう捉えているのかな」などと考えてみたり。小学生の時も図工の時間などで他の方の作品を鑑賞する機会はありましたが、大人になってから様々な経験をして色々なことに思考を巡らせることが増えたことにより子どもの頃とは違った感想が出てきます。きっと子どもの頃に見た作品を今見たら違う見え方をするのだろうなと、ふと牧島さんの作品を見ながら思ったりしました。また、作者の方の頭の中を覗き見させていただいている感覚にもなりました。「この人には世界がこう見えているんだ」と。そう考えるとアートって本当に奥深いものです。

拙い日本語になってしまいましたが、個展の感想はここまでになります。個展に行ったことで、もっと自分を表現できる方法を増やせたらなあと思うようになりました。記念すべき1回目の個展に行けたこと、とても嬉しく思います。今後も牧島さんの俳優としての活躍、アーティストとしての活躍を楽しみにしています。


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