思わず追いかけた
ふらーっと駅前を歩いていて。
信号待ちで目を奪われた。
同時に目を疑いもした。
そこにいるはずのない人にそっくりだったから。
背の高さとパッと見た感じの年齢が、私の知る人とは違うのもわかったので、別人。
でも、顔や体格、髪の感じが、後ろからも横からもそっくりで。
なんか追いかけてしまった。数メートルの距離は取りながら(それでも十分怪しい(笑))。
曲がったところで、消えた。
お昼近かったしおそらくどこかお店に入ったんだろうな。
最後に会ったのはおそらく15年以上前。
かつてはたわいない話をするのが日常だったけれど、その人と話すことはもうない。
書きながらじわじわと、その人からもらった時間、成長、たくさんの思い出を反芻している。
私の一部を確実に作ってくれた時間。
弱い、情けない、ずるい自分を突きつけられ、それが成長にもつながった気がする。
直接伝えることはできないけれど、そしてかつてはいろんな感情があったけれど、感謝しています。ありがとう。
ふと、突然消えた(ように思ってる)そっくりさんは実在したんだろうか?なんて考える昼下がり。