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引き継ぎは、じっくりと、がよいような。
はじめに
■ これはなに?
今週、最終出社日と退職日を迎えるのですが、たぶんちょっと珍しいケースだと思うので、こんなスタイルもある、と紹介してみようと思いまとめてみました。
「とある、退職のその日を迎えるまでの、過程」です。
■ 前提と言いますか
これは、あるWebサービスを開発・運用してきたエンジニア、でのお話です。
とはいえ業界や職種が違っても、引き継ぎとか退職日までどう過ごすのかっていうあたりの進め方や考え方って本来大差ないものでしょう、と思っています。
昨今の、
・突然の退職告知、現場混乱
・有休消化しきれない的な残念な話
のような問題への対案の1つとなれば幸甚です。
My Final Quarter
■10月・11月
10月の下旬にとある大きなミッションが成功裏に完了できました。
このときに、いろんなものがピークに達して、なんというか気がついたら10月末に退職願を提示してました。
それから1週間後くらいに方向としてそれを受理するとの合意があり、その翌週の夜間メンテナンス作業の後のチームMTGでチームに意向を話しました。
この頃には、以下のように進めようと考え、相談していました。
● 残プロジェクトの進め方
* 大きく2つの残プロジェクトがあった
* 一方は12月中には完了できそうな内容・ボリューム
* もう一方は未知数な部分があったが1月末には完了できると想定した
● 引き継ぎ会の計画
* 大分類3つ、中分類14に「編」が分けられた
* 中分類単位で1時間程度ずつの引き継ぎ会の予定を立て、招集した
● 今後の出勤予定
* 12月以降は週3の出社予定の計画とした(有休消化していく)
* 当初は1/21を最終出社、以降は出社せず、1月末を退職日と計画した
● その他(周知)
* チームへの伝達を11月前半
* 11月中には会社全体への周知を行うよう希望していた
* 「1月末退職予定」
■12月
週3出勤と、引き継ぎ会が計画に準じて始まり、当初予定していた6つの中分類のうち4つの引き継ぎ会を消化しました。
並行して残プロジェクトの作業も進めたり、参加メンバーの出席状況の変化があったり、という事情での予定変更はある程度予測の範囲内であり、「1月もある」と焦ることなく延期できました。
一方で想定外のこともあり、残プロジェクトの完了時期が1月末では難しい、との判断で、この時期に最終出社日と退職日が確定になりました。(2月頭までずれ込み)
1月下旬も週2出勤というスタイルはこの時期に確定したわけです。
それと、最終出社日と退職日の確定が流動的になってしまったのが一因で、会社全体への周知が12/14までズレ込んでしまったのが個人的にはこの活動における唯一の心残りです。
● 12月の変化
* 残プロジェクトのうち1つの完了が1月末では難しそうと判明
* 最終出社日と退職日が2月頭で確定
* 1月下旬以降も週2出社
* 11月中を希望していた周知が 12/14 までズレ込み
* 引き継ぎ会は 全体 14 編のうち 4編 を消化
■1月
年が明け、1週目で残プロジェクトの1つが完全に完了はしたものの、実は予想外の問題が発生してしまいました。自身はこの問題への解釈を誤ってしまいましたが、チームのプロとセミプロが正しく解明してくれて、無事に完了扱いとなりました。
さて、引き継ぎ会は順調に推移し、残り 10 編のうち 9編 を消化。
消化する中で非常に実になったのは、現時点の不明点と課題が洗い出せて、チームで共有できたことです。ドキュメントを書く過程でも、引き継ぎ会で話し合う中でも、「今後のために」をスローガンに真摯なぶつかり合いが出来ました。
事実を、感情入れることなくピックアップできたのが、とても良かったと思います。
それと、もう1つの残プロジェクトが外的要因で予想以上に思うように進まず、1月末完了も断念し、他のドキュメント整備案件の完了で引き継ぎ完了とする交換の話し合いもあり、合意しました。
● 1月の変化
* 要完了プロジェクトが、当初の某プロジェクトからドキュメント整備の対応に変更
* 至高の引き継ぎ会期間
* 事実ベースで洗い出しができた
(感情論なし・・・多少はあったかも?)
* ドキュメントを書く過程でも、埋もれていた問題に気付けた
■ あと2日
残り出社日は、あと2日。
引き継ぎ会の残り 1編 と、自分ユーザーで固定になってしまっている点への対応、を予定しています。
最終日は、貸与品の返却とその準備のみ、という予定です。
その日は、目の前に、迫ってきた。。
さいごに
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
自分の事例におけるポイントは以下と思っています。
何かの参考となれば幸いです。
● 早めの意向伝達
* 各種の次の準備へ組織的に動き出すためには必要ではないかと思います
* 関連部門への周知も早めであるに越したことはないはずです
● 十分な引き継ぎ期間
* 引き継ぎをやった、という形式的な結果では、よくない
* 残ったメンバーで受け止められることを確認する
* 期間中に、不足事項を拾うこと・個人として気付くこともある
● 退職日ギリギリ近くまで少しずつの有休消化
* 長期休暇でもいいですが、自分は「緊張感の減衰」が少し不安でした
* 割と適度に「自分の時間」の使い方を考えることができました
* 会社員で、社会的信用の残るうちにやれることを計画的にやれました
* 新しいクレジットカード入手など
そして、このような進め方を寛大に受け止めてくれるチームに興味あれば、ぜひ、お問い合わせを。
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