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日本代表と共に戦う応援


なぜ、僕が日本代表に感謝しているのか?

 感謝していることはたくさんありますが、一番はやはり応援の本質のようなものに気づかせてもらったことです。国際大会の現地で日本代表チームを応援している時、団体戦のシングルスで息を呑むような接戦が続き、目の前で日本代表選手が重要なポイントをミスした瞬間、思わず心の中で「そのミスはしちゃダメだよ」と声をあげてしまいました。

応援の葛藤と変化

 その時は、自分も経験者であることからそのポイントの重要性を感じていて、とても残念な気持ちになってしまっていました。当然ながら相手選手は喜び、相手チームは良い雰囲気になり、こちらは一気に雰囲気が芳しくない感じになっていました。やってしまったというような表情を見せながらも、次のポイントに向かっていく選手の姿に、はっとなり気づきました。「一番嫌な気持ちなのは、コートでプレーしている選手」だということに。
 ソフトテニスはラリーポイント制のスポーツなので、相手がマッチポイントをとるまでは逆転のチャンスは常に存在します。だからこそ、大切なのは「切り替えて、次の1点に集中すること」です。 
 応援者の感情は、特に大きな試合では瞬時に選手に伝わります。負の感情が広がると、コート上の選手も一層プレッシャーを感じるでしょう。逆に、応援の力で気持ちを切り替えることで、選手はまた立ち上がる力を得るのだと、その瞬間に気づいたのです。 
 そのことに気づいた時から、味方がミスをしてしまったり、得点をとられてしまった時には、応援者の中で我先に「切り替えていこう」と、相手チームの歓喜の声を遮るくらいの気持ちの大声で応援するようになりました。 

応援が選手に与える力とその責任

 今思えば、自分は恵まれたこともあり、始めた頃からレギュラーから外れたことはなく、応援してもらうことが多かったです。試合の時に思い出すのは一緒に喜んでくれたことよりもミスをしてしまった時に「切り替えていこう」という当時の仲間の大きな声援です。もう10年以上に前になりますが、あの声援ほど、力になったことはないとはっきり覚えています。
 団体戦で、まさに勝てば優勝、負ければ1年間の目標がすべて崩れてしまうという緊迫した場面。あの時、自分がミスをした瞬間に『切り替えよう!』と声をかけてくれた仲間の声が、どれほど大きな力になったか、今でも鮮明に覚えています。仲間が応援してくれたことへの感謝を改めてしないといけないと感じています。

感謝の言葉と応援の未来

 優勝した後の表彰式の前に、試合をしていた日本代表選手の方から「熱い応援をありがとうございました。何度も聞こえました。」と声をかけてもらったことがあります。「あ、届いていたんだ。」と思い、とても嬉しい気持ちになりました。日本代表チームへの応援が、選手に力を与え続けているのだと実感できた瞬間でした。

 これからも僕は、日本代表チームの一ファンとして、心からの声援を送り続けます。そして、いつかまた、彼ら・彼女らが最高の舞台で日の丸を掲げるその瞬間を一緒に味わえる日を楽しみにしています。

感動をありがとう。
Team Japan.

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