ソフトテニスを楽しむために 2
ソフトテニスは確率のスポーツである
~リスクとリターンを考える~
みなさんは「ナイスボール」と聞くとどのようなイメージを持ちますか?監督・コーチが褒めるとき、仲間が応援してくれるときによく耳にする言葉で、少なくとも良いイメージ・得点シーンなどを思い浮かべる人が多いと思います。
では、ここで言うナイスボールとはどのようなボールでしょうか?相手が触れないほどの速いスマッシュやシュートボール、ライン上に乗るような厳しいコースのボール、タイミングをずらして前衛を抜くボールなど数多く存在します。
私が考えるナイスボールとは、
「相手にとって今現在で一番嫌なボールでかつ、自分にとってリスクが一番低いボール」のことです。
例えば、自分より相手が弱いと仮定します。その時、全力で厳しいコースに打って得点したボールはナイスボールと呼べるのでしょうか?確かに得点している以上正解の一つであることには違いありません。
しかし、他に最善の一手があるのではないでしょうか?
相手の立場からすると、速くて深いボールも確かに苦しいですが、そもそも格上の相手の6割程度の力で多少コースが甘いボールでも苦しいはずですし、多少甘くてもいいと思えばゆとりが生まれ、前衛を見て抜く・相手のフォローに走った逆にボレーをするなど、別の攻撃にも繋げられると思います。
ここで考えてほしいのはリスクとリターンの関係です。全力で厳しいコースに打つボール(高いリスク・高いリターンの攻撃)は状況に応じて必要な選択です。しかし、上の例でいえば、しっかりと後衛に6割程度の力のまあまあのボールを繋ぐだけで、低いリスク・中リターン以上のリターンを得ることができます。この場合では、後者を選択した方が基本的には良い選択であると考えられます。
私の考える基本的な戦い方として、
・基本的には低いリスクで極力高いリターンのものを選択
・たまに高いリスク高いリターンのもので攻め相手に攻め方が見破られないようにする
また、自分の打つボールだけでなく自分の動きやポジションによって相手にのみ高いリスクを負わせて、自分は低いリスクしか負わずリターンを大きくするという事もできます。
具体的にどのような選択をするとリスクが高くまた低くなるのか、リターンを大きくできるのかは、このブログにて掲載していきますので、ご覧になってください。
1人でも多くのソフトテニスを愛する者が、確かな一歩を進む為の道しるべになることを願います。
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