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読むラジオ📻死を想って生きる、とかの話。

このnoteは、Soft.Guest houseが毎週土曜日の朝にFacebookLIVEでお送りするラジオの一部を書き起こしたものです。共同代表の大塚誠也日置ノリオがゆるーくお喋りする様子をお楽しみください。

大塚誠也(以下、誠):今日はこれからね、いま聞いてくれているサトさん夫婦のロゴをつくる予定です。Mayukazu Baseっていう「泊まれる我が家」をコンセプトにした宿泊施設を開かれるんですけど、それのデザインを。

日置ノリオ(以下、日):えーと、ロゴだよね?老後じゃないよね?笑

誠:ロゴです、ロゴ。笑 ちょっと朝だから発音が……。でもね、老後も一緒につくっていきたいですよね。サトさん夫婦も「次の世代に繋ぎたい」って話をされているので。……日置さんは、老後についてはどうお考えですか?

日:すごいテーマだね、土曜の朝から。笑 どうだろうねー、これからの時代は何もなければ長生きすることになるからね。何もなければ、ではあるけど。

誠:何もないかどうかは、誰もわからないですけどね。例えば結構長生きして、110歳とかになっちゃいましたと。で、110歳でほぼほぼ独りになってて、仲良かった人たちはみんな逝ってしまった、っていう状態になったら何しますか?

日:うーん……でもさあ、仲良い人たちが逝ってしまったとしても、世の中的にはそれくらい生きている人が珍しくはないようになってるだろうから、100歳過ぎても新しい友達とかつくりたいよね。

誠:あー、確かに。俺もそれ結構近いですね。でも、どうやってつくります?今から70年後とか80年後とかですよ。80年後の世界はつながり方とか友達のつくり方とか、だいぶ変わってると思うんですよ。

日:変わってるだろうねー。新しいSNSとか出てきてるだろうね。

誠:めっちゃ出てそうですよね。それこそバーチャル空間とかで、もうおじいちゃんと思われてないとかありそうですよね。

日:あー、それはありそう。

誠:見た目は20代のイケイケ男子みたいなアバターでバーチャル空間にはいるんだけど、実は110歳のおじいちゃんが操作してるとかありそうですよね。オフ会やったらみんなおじいちゃん。

日:え、いま若い子ってVRやってないの!?みたいな。笑

誠:最近はどんどん回帰してて、イマドキの子は逆に公園とか行ってるんだ、とか。

日:考えらんないねえ、わざわざ外で体動かして疲れるようなことするなんて。でも若い子たちはそれが良いって言うのかねえ。

誠:とかね。一周して、リアルな自然とかを求める人たちが出てくる。で、俺ら置いてかれる感を出されると言う。「え、まだデジタルとかやってんの?」って。「森とか良いよ!」って100歳過ぎて20歳の子とかに言われる。知っとるわ!とも言えないくらいに、もうバーチャル世界に住んでしまう俺たち世代。

日:バーチャル空間に置いていかれる世界。

誠:もう墓場とかもバーチャル空間にあって、現実世界では誰もお墓参りなんか来てくれない。っていうバッドエンド。

日:それはバッドエンドな世界観だ。笑

誠:どうしましょうね、110歳まで生きたら。人生100年時代って、なんか心配されてるじゃないですか。俺はもうちょっとコレ楽しむべきだと思うんですよ。

日:あ、それわかる。なんか脅しっぽいニュアンスで聞くことの方が多い気がするよね。資産形成とか将来への備え大丈夫ですか、とかね。

誠:それっておかしくね?と思うんですよ。だって、なんで今日生きてるかって言われたら明日も生きていたいからじゃないですか。

日:お、なんか名言。

誠:なのに100年先って言われたら、急になんかネガティブな感じ出てくる。大体そんな先のお金の心配するんだったら、その前に今日の交通事故の心配しろよって。笑 脅しのニュアンスが横行し過ぎている。だから、もっと楽しい理由を見つけていきたい。

日:どうなったら、100年生きるぞって言われて楽しくなるか、かぁ……。あとはさ、人にもよるよね。もちろんお金の話とか介護の話とかあるけど、個人的には100年生きるって言われたら「あ、100年も生きられるの?」ってポジティブに受け止めてるんけど。でも人によってはさ、いや100年も生きたくないってみたいな人もいる。誠也くんはどう?

誠:俺はめちゃくちゃ喜びますよ。でも嫌なこととしては、多くの死を見届けなければいけないってのはありますよね。

日:まあ、それはあるね。

誠:ただ俺、それは若いからっていうのもある気がして。俺のじいちゃんとか見てると、もう悟りみたいな感じで「あ、友達が逝っちまった。」みたいな感じで、全然当たり前になってるんですよね。「誰々が出かけた」くらいの。めちゃくちゃ悲しみの連続ってわけではなさそうだな、っていうのは思いました。

日:イメージだけどさ、”近く”なるんじゃない?あっちの世界が。感覚的に。

誠:あー、なるほど。

日:なんか、そろそろ自分もそっち側というか、自分ごとになるというか。

誠:確かに、そうかもしれないですね。だんだん近づいていって、まあそうだよな、みたいな納得感があるのかな。あと、俺のじいちゃんはね、結構人生を謳歌してきたタイプなんですよ。やり残したことがないみたいな状態で毎日を過ごしてる。悔いがあったら死にたくないってなるのかもしれないですけど。それは見習いたいなって思ってるところだったりしますね。

日:確かに、100歳まで生きさせてもらえるんだったらやり切りたいっていうのはあるよね。

誠:『「死」とはなにか』みたいな本とかあるじゃないですか。それが言ってるのは、死は恐怖とか言ってるけど、それは結局悔いがあったりするから死にたくないとなるよねと。……ちゃんと読んでないから、すげー分厚い本なのにペラッペラなことしか言えないんですけど。笑

日:なんやそれ。笑 まあつまり、100歳までいけたらめっちゃ猶予あるじゃん、ってことだよね。……なんかさ、よくあるじゃん、明日死ぬかもしれないって思って毎日を生きれば充実しますよみたいな。俺、個人的には無理だよーって思っちゃうんだよね。笑

誠:なるほど。無理だよーって思うのはなんでですか?

日:だって……疲れない?毎日明日死ぬかもしれないって思ってたらさ。

誠:確かに。毎日明日死ぬかもしれないって思ってたら、明後日のこととか真剣に考えられなくなりそう。だったらもうちょっとロングスパンで、リアルに深刻さ出てくるくらいでってのはどうですか?例えばあと3年で、とかになってくると、ちょっと本気だそうってなりそうじゃないですか。

日:3年ね、3年かあ。それは確かに。

誠:あと3年だよって言われたら、俺なら最初の3日間とかめっちゃ計画練りますね。で、ある程度のズレは楽しみながら後悔しないような計画立てて、最後の10日間とかは空けとく。

日:そんな……仕事でいう納期までのバッファみたいなの設けなくても。笑

誠:ちょっと工程が遅れて……って。笑 日置さんどうします?あと3年だよって言われたら。

日:どうしようかなあ、3年かあ。3年ってほんとに割とリアルだね、急がなきゃだね。……うーん、でもあと3年なんだったら、仕事は辞めるよ、もう。

誠:あーなるほど。こういう配信をしている時ね、会社の人に聞かれたらまずいことを言うってパターンね。笑

日:えー、でもどう思う?残り3年なんだよ。仕事が決して嫌ってわけじゃないけど、仕事してる場合ではなくない?確かひろゆきさんが言ってたのかな、お金があった方が選択肢が広がるみたいな話あるじゃない。

誠:ありますね。

日:でも、お金を稼ぐそのために平日何時間は会社に行くとか、時間の制約が出てくるわけじゃない。確かにお金があれば選択肢は広がるんだけど、そのお金を稼ぐために仕事に時間や体力や精神力とかを費やすと、プラマイで結局選択肢って減ってるんじゃない、って言ってて。

誠:あー確かに。

日:日本人ってどうしても仕事ありきで考えすぎるところあるじゃない。だから、それは読んで確かになー、と思って。

誠:そうですね。自分の生み出せる価値を変えているのがお金ってことだと思うんですけど、なんのためにっていうのを見失うとわけわかんなくなっちゃう。

日:3年くらいだったらお金に頼らずいけちゃいそうな気もするというか……まぁでも難しいなあ。誠也くんだったらあと3年ですって言われたら仕事する?

誠:働くか働かないかで言うと、俺おばあちゃん見てて、おばあちゃんはめっちゃ元気でついこの間まで働いてたんですよ。で、その働いてることがお金のためではないんですよね。自分の習慣づくりとか、自分を社会と繋がっている環境に身を置くためとか。そうしないと、どんどん閉ざされた日々になってしまうというか。ジムとかにも行ってるし、家の外にも関係性を作ろうと努力をしていて。

日:それは素敵だね。

誠:それを見ていて、老後でそれはすごく大事なことだと思うんですよ。3年で死んじゃうからといって、仕事は変わるかもしれないけど、俺は一人でなにかを謳歌したいとかはないですね。一人旅とかは色んな人と出会うのでやると思うんですけど。一人だけでずーっと何かをやるってのはなくて、誰かと一緒に何かをやるっていう。

日:うんうん。

誠:俺の場合は人生をゲーム感覚で色々やってるので、俺が死んだら悲しいっていう、「世界の「悲しい」の総量」をあげるっていう目的のゲームだと思っていて。そうすると俺が死んだ時にみんなが泣いてたら、俺は天国でイェーイって感じじゃないですか。

日:なるほどね。笑

誠:そういうゲージみたいなのを勝手に設けて、それを貯めていくっていうゲーム。

日:できるだけ惜しまれる人になる、っていうゲームだと思って生きる。

誠:でもその設定もみんなに伝えてあるので、葬式で落ち込んだフリしてるヤツもいるくらいの感じで。いやそれもうフリやん!みたいな。でもこうしとくとアイツ喜ぶからって。……あと、3年で死ぬとか思うと、こんな風に葬式について考えられるじゃないですか。

日:たしかに。

誠:俺、高校生の時からずっと言ってるんですけど、葬式は木魚とか鈴とか鳴らしてるけどあれって音とリズムだけなので、もっとバンドとかあってもいいんじゃないかと思ってるんですよ。「お葬儀バンド」みたいな。

日:ほうほう。笑

誠:友達とかには俺が死んだら、無名の知らないバンドを葬式に呼んで欲しいって話をしてました。そこからなんか記事になって話題になってデビューしたりとかして、そしたら俺の葬式めちゃくちゃ意味あるじゃん、って感じじゃないですか。「何かが生まれる葬式」っていいじゃんって。

日:なるほど、葬式なのに何かが生まれる。

誠:葬式って基本的には生まれないじゃないですか。

日:うまれるっていうか、なくなってるからね、そもそも。

誠:そうなんですよ。だからね、それだけだと悲しいじゃないですか。だから楽しく、それで誰かの創造力を発揮するような場所になったらいいなって。例えば河川敷とかで、屋外ライブ形式でやっても楽しそうだなとか。うん、なので、お葬式でライブやってくれるバンドを募集したい。……なんの話なんですかこれは。

日:なんの話だろうねいったい。


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