ツールを最大限活用して、自力で使い方をマスター。初めてのロボット導入に成功
新潟県にある特別養護老人ホーム・はすがた園では、除菌清掃ロボット「Whiz」が1台稼働しています。
この施設では、スタッフの皆さまの積極的な姿勢によって毎日2時間以上の活用が定着しています。
これまで全くロボットに触れたことのなかった方々が、どのようにして使い方を自力でマスターしたのでしょうか。はすがた園の堀さまにお話を伺いました。
Whizの導入は清掃の内製化がキッカケ
——Whiz導入の経緯を教えてください。
堀さま:
これまで清掃は外注で委託していましたが、内製化を検討していたところ、そのタイミングでたまたま営業の方から施設長へWhizの案内があって。
もし案内がなくても内製化は検討していたので、清掃が楽になるのであれば、まずはモニター利用で使ってみようと思ったのがキッカケでした。
——現在はどのようにWhizを使われていますか?
堀さま:
ルートを3つにわけています。
事務所からスタートして地域交流スペースから厨房を通るルート1、浴室のほうへ進んでいくルート2、機能回復や日常動作を訓練するスペースで稼働するルート3です。
ルート3については、入所者の皆さんが使っていない時間帯である朝の8時30分から稼働させています。ルート1・2は、日中に可能な限り稼働させていますね。
1日につき、140分はWhizに働いてもらっています。
Whizマニュアル動画を見て、使い方をマスター
——これまでロボットは導入されたことはありましたか?
堀さま:
いえ、今回が初めての導入となります。最初にWhizを見たときは「なんだろう、これ」レベルから始まりました。
——使い方のレクチャーを行う導入支援を受けずに、しっかり運用されています。どのようにして使い方をマスターされたのでしょうか?
堀さま:
Whizの導入申込時に、YouTubeの動画を案内されました。使い方編・メンテナンス編・ルート作成時のポイント編の3つのレクチャー動画ですね。
自分たちのスマホで見ることができますので、手軽に視聴できました。
——ご覧になっていかがでしたか?
堀さま:
とてもわかりやすかったです。動画と実機を照らし合わせて使ってみると、すんなり理解できましたね。
操作自体も簡単ですし、一度ルート設定してしまえば毎回の稼働には時間がかかりませんので、広く使える人数を増やすよりも少ない人数で担当者を決めて運用しているくらいです。
1日に60名ほど出勤していますが、Whizを担当しているのは40~60代の3名です。
——動画以外にも、参考になるものはありましたか?
堀さま:
Whizに同梱されているクイックガイドやサポートガイドですね。トラブルシューティングについて書いてありますので、困ったときにも見ています。
Whizが到着してからソフトバンクロボティクスから導入支援のご案内がありましたが、使えているので、キャンセルしてしまいました!
人の清掃では気づけない砂まで吸い込んでいた
——清掃時間に変化はありましたか?
堀さま:
もともと床清掃+トイレ清掃で、約75分かかっていましたが、今ではトイレの15分と床の壁際10cm分の10分、合計25分で済んでいます。本来の業務をできる時間が増えたことは嬉しいですね。
——清掃品質の面ではいかがでしょうか。
堀さま:
一番驚いたのは、ちりとりの役割を持つ底面の青トレーに砂が多く入っていたことです。
玄関のマットでだいぶ取れていると思っていましたし、以前の人が行う清掃でもしっかり取っているつもりでした。
それでも細かい砂をWhizがたくさん吸い込んでいたので、気づかない内に床に砂が多く落ちていたんだなと初めて気づきましたね。
自分たちで運用のさらなる工夫を
——Whizを運用するにあたって、どのようなことを工夫されていますか。
堀さま:
カーブのときの警告音はOFFにできることは知っていますが、あえてONにしています。台車を使う機会も多いので、廊下の角を曲がるときにぶつかることを避けるためです。また、目が見えづらい高齢の方も入所されていますので、その安全性のためにも音で知らせるようにしています。
——1日140分稼働していますが、毎回エラーなく使われていますね。
堀さま:
物置など、ぶつかる可能性があるところはルートの作成時から避けました。
エラーが少ないほうが、自分たちも楽ができますし!
一度ルートを設定したあとも、できるだけ広い面をWhizに清掃してもらうために、壁際まで攻めるルートを自分たちで再設定して、微調整しましたね。
どう設定するとうまく動くのか、自分たちで工夫したからこそ、エラーが起こることなく使えています。
編集後記
操作が簡単であっても、どのように使えば効果が出るのか、自分たちが楽になるのか。ロボットを活用されたことがないと、考えることは難しいはずです。
はすがた園の皆さまは、自分たちで動画やガイドを見て、ルートを微調整して、1日2時間以上の稼働を実現しました。
マニュアル動画やガイドなど、ツールの大切さを改めて実感したインタビューでした。
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著者プロフィール
岡田 亮
ソフトバンクロボティクス プロジェクト推進本部
除菌清掃ロボット「Whiz」事業開発部所属。2020年2月にソフトバンクロボティクスに参画し、現職に。前職は旅行ガイドブックの編集者として図書制作や営業企画に従事。その経歴を活かして、現在は導入事例の取材や記事制作を担当している。