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27歳、パートナーなし。卵子凍結について考える夜

同じチームだが拠点の異なる人たちと、オンライン忘年会をした。
普段からよく喋る人たちではあるが、お酒も入ってみんなよく喋っていた。

そんな中、他人事のように『なんか産まれたみたいです』と、子どもが産まれたという報告をした男性がいた。
私は内心「何やその言い方は!」と思っていたが、彼は彼なりに配慮した結果のようだった。子どもが欲しくてもできない人がいる中で、センシティブな内容であるから堂々と大きな声で報告するのは憚れる、とのこと。
当の本人も2年ほどの妊活を経て無事に産まれたそうなので、より考えることがあったのだろう。少し見直した。

よくよく話を聞くと、パートナーは卵子凍結をしていたとのこと。
近年そのワードを耳にすることは多くなったが、本当にしている人の話を聞いたことはなかったので、衝撃的だった。
オンライン、しかも忘年会ということもあり、そこで話を深掘りするわけにはいかず、後で詳しく調べようと思った。


そもそも、自分の子どもが欲しい(かも?)と思い始めたのはつい最近のこと。昔から小さい子があまり得意ではなく、そんな私が子どもを育てるなんて絶対無理に決まっている、と思っていた。

周りの人が産んだわけでもなく、特にこれといった変化はなかったのだが、
X(旧Twitter)で見たポストに"子どもも大きくなる"という当たり前のことを書いている人がいて、「確かにな」と思ったのだ。当たり前体操。

なぜか私の中で子ども=5歳くらいまでのことを指していて、もっと先のことを想像したことはなかった。
健康に無事に生きてくれたら、私が歳を取っていくのと一緒に、子どもも成長していく。小学生から中学生になり、高校生になり、やがて大人になる。それを側で見るのは、これからの人生でやってみたい、とても楽しそうなことのように思えた。

(あと、ドラマや映画で子役の子を見るたびに「可愛いいいい〜〜」と愛でている自分に気付いたことも多少影響している)


そんなこんなで、現在パートナーはいないが、将来子どもを授かりたいと思う私の選択肢のひとつとして卵子凍結が気になっていた。

少し調べてみて、いくつかわかったことがある。

  • 一部の自治体を除いては自費診療

  • 若いうちに採取した卵子の方が妊娠しやすい(質が良い)

  • 解凍したときに使えなくなってしまう卵子もあるので、多めに保管しておいた方が良い

  • いざ体外受精で凍結した卵子を使う場合も自費になる

  • 1年間の保管費用は50,000円ぐらい

  • 採卵は40歳の誕生日まで、保管の最終更新は満45歳

病院や自治体によって異なる場合もあるし、正しい情報はきちんとしたサイトを見てほしいが、まあ大体こんなところか。

どうしても気になってしまうのは費用の方ではあるが、年齢を重ねると卵子の数が減少し質も低下するため、興味があるなら早めに検査をしましょうとのこと。"卵子凍結保管サービス"となるものが世の中に存在することにも驚いた。


今の私からすると「ちょっとやってみよっかな〜」というテンションでできるようなことではないし、まだまだ調べないといけないことも多すぎる。

だが、ひとつの選択肢として、世の中にもっと広まるようにするべきでは?とは思った。
今は当たり前に女性が働きながら子どもを育てている時代で、「よし、仕事も落ち着いたし、子どもを作るぞ〜!!」なんてタイミングは一生来ないのでは?と思ってしまう。

さらに、子どもを作ることは一人ではどうにもならない。(選択的シングルマザーにならない場合)
できれば数年以内に良い人と巡り合って、できればそれなりに恋愛をして、できれば結婚して子どもを授かりたい。
が、今の私にとってはとんでもなく遠い未来で、実現が難しいことのように思える。

費用うんぬんは置いておいて、今のうちに卵子凍結をしておくことはきっと良い選択なのだろう。けれど、決断まではまだまだ長い時間がかかりそうだ。
自分のために、少しでも後悔のしない選択をしたい。

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