歯磨きの大切さ
ペットが健康であるように・・note12
-わたくしの反省を踏まえて-
本当にお恥ずかしい話をさせて頂きます。
お客様に健康相談のお相手をさせていただいている立場として、本来は隠しておきたいようなことなのですが、この病気はどの犬にも猫にも起こりえることですので、わたくし自身の反省を踏まえて、正直に今回の経験をお話しすることにしました。数年前の経験です。
私には「ミュー」というミニチュアプードル8歳♀がいました。この子が1年ほど前から口臭が酷くなってきました。
その口臭対策として、「プロバイオデンタル」という歯周病対策のサプリメントを一日に半分ずつ与えました。また、口の中を調べてみると、歯石も付いておりましたので「ワンコ歯石トルン」を使って歯磨きも、し始めました。
ただ、その両方とも三日坊主となり、やったりやらなかったりが続き、中途半端になっていました。
そのような中で、最近では起きているときにも「歯ぎしり」をするようになり、口臭も更に酷くなってきました。「おかしい、おかしい」と思いながらも、中途半端な処置に終始しておりました。
幼犬をワクチン接種に連れて行く機会がありましたので、重い腰を上げてミューを獣医さんに診せることにしました。結果は、「これだけ歯石が付いていると、麻酔して取らなければ無理だね」と言われました。
麻酔治療の危険性など懸念もあり悩みましたが、獣医さんで歯石を取ってもらうことにしました。当日は朝連れて行き、夕方6時には連れて帰ることが出来ました。
お迎えに行くと獣医さんから説明がありました。「手術の前に血液検査をしましたが、どの数値もOKでした。麻酔をかけて、歯石を取りましたが、6本ほど抜歯もしました。」ということでした。
抜歯のことは聞いていなかったので、驚いて更に聞きますと「歯根がぐらついていて、抜かなければならない状態でした」とのお話でした。
帰宅後は、普段通りの生活もでき、口臭も無くなり、歯ぎしりも無くなりました。
しかし、ミューには本当に可哀相なことをしました。歯石除去だけで済まず、歯抜けにさせてしまいました。歯周病がかなり進行していました。その為に、口臭と歯ぎしりという症状が出ていたわけです。
■歯周病
歯茎に炎症が起こり、歯肉炎が始まります。病気が進行すると、歯の根元が損なわれたり、歯と歯茎の間に溝が深くなっていきます。このような状態になると、歯の根元から膿が出るために口臭が酷くなります。
この臭いは、「腐敗臭」と感じます。また、歯の周りから出血することもあり、痛みが生じてきます。
歯と歯肉の間の溝が深くなることを「歯周ポケット」と言いますが、ここに膿や食べかすがたまったりします。その為に、歯の根が緩くなり、歯がグラグラするなどの症状が現れます。
ここまで来ると、犬猫は食事に時間が掛かるようになったり、食べなくなったりします。
■歯周病の原因
最大の原因は、口の中の汚れです。歯の間に食べかすや歯垢(食べかすを養分にして増えた細菌のかたまり)がたまり、ひいては歯石(歯垢が固まって石灰化したもの)を形成するようになると、その中にいる細菌が歯肉に炎症を起こし、歯周病となります。
■歯周病は歯だけの問題ではない
歯の周りの細菌が原因で、全身性の病気に掛かることもあります。口の中の細菌が、歯肉から血管によって全身に運ばれて、脳、腎臓、心臓、肺などの病気に罹ることもあります。特に、細菌からでる毒素によって、血液中のアンモニア濃度が高まり、軽い尿毒症を起こしたり、腎臓に負荷が掛かるようになります。
また、歯周病菌が出す毒素は、糖を代謝するインシュリンを壊してしまいます。その為に「糖尿病」になることもあります。
■予防が一番大切です
歯周病の原因のところにもありますように、「歯垢」やその発展系の「歯石」が付かないようにすることが大切です。その為には「ワンコ歯石トルン」を使って、歯垢取りと歯茎のマッサージをしてあげましょう。
マッサージを定期的にしてあげていますと、歯肉の血行が良くなります。すると、仮に細菌感染などを起こしていても免疫力が高まりますので、回復も早く、再感染を受けにくくなります。
わたしの恥ずかしい体験談をお話ししました。若いときから、「ワンコ歯石トルン」などを使って、歯垢の除去と歯茎のマッサージ(=人間の歯磨きと同じです)をして上げることが肝心だとあらためて知りました。
特に歯肉のマッサージが一番効果的とのことです。
あまり、口の中を触ることは無かったのですが、放っておかないで、まめに手をかけてあげることの大切さを、私自身とても反省しています。
皆さまの中には私のような不精者は居ないでしょうが、同じようなことがくれぐれも起きないにと書きました。反面教師として、参考にして頂ければ幸いです。 有限会社ソフィア 代表池田
「わんこ歯石トルン」犬猫用 https://www.sofia.co.jp/SHOP/a0144.html
最後まで、お読み頂きありがとうございました。少しずつですが、継続して載せていきますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。