猫について、謎の部分がまだ多い・・
ペットが健康であるように・・note35
猫の飼い主のお客様より、「ナゼ、猫用フードは一種類しかないのですか?」というご質問をよく受けます。
確かに、犬用には子犬用からシニア用まであるのに、猫は一種類です。
私もこの点について、以前クプレラの社長さんと話をしたことがあります。
回答は、「猫は犬より、まだ解明されていない点が多いのです。猫について、謎の部分がまだ多い・・」とのことでした。
「子猫用、高齢猫用を作るよりも、子猫なら成猫よりも多めに与え、高齢猫なら成猫よりも少なめに与えるというフードにしました。」と話されました。
これは犬よりも猫の方が、野生に近いことを現しています。野生の動物たちには、幼子用、高齢用という食べ物はありません。それぞれの年齢で、食事量を加減することで調整しています。
逆に多くの研究がなされている犬の場合には、犬種別のフードが出ていたり、病気別のモノが作られたりもしています。
猫の生態に未知の部分が多いので、犬のように細分化したものができないというのが、理由のようです。
そこで、私も「猫を知るシリーズ」として、猫について、猫学について考えてみることにしました。
■猫族の特徴 遙か昔、大地溝帯(大陸が分裂して、二つ以上のプレートに分かれた)により、山と草原ができあがりました。 その時に、山の森に残ったのが「猫族」でした。
森には獲物となる小動物が決して多くはなかったことと、群れ行動がしにくい環境であったことが、彼らを単独行動のハンターに仕立てていきました。
また、厳しい単独行動で生き残っていくためには、自分の体重を軽くする必要がありました。逃げるためにも、追うためにも、身が軽くなければなりませんでした。
その為に、猫は犬族よりも腸を短くすることで軽量化を図ったのです。猫の便臭がきついのは、腸が短いために未消化のまま排泄されるものが多いためです。
もう一つは、「ヒゲ」の感覚を発達させたことです。
障害物の多い森の中で素早く行動するためには、ヒゲが重要な役割をしてくれます。猫をはじめ哺乳類の頭蓋骨は、眼球がおさまるくぼみ(眼窩(がんか))の下に穴が開いています。この穴を「眼窩下孔」といいます。
猫は、この眼窩下孔が非常に大きくなっています。
眼窩下孔は血管のほか、ヒゲと脳をつなぐ神経の通路となっています。このことは、猫がヒゲから得る感覚情報がいかに重要かということの証です。 ちなみに、眼窩下孔は犬にもあり、ヒトにもありますが、非常に小さいものです。
猫の食性には、確かに好みがあるようです。
好きなものを与えますと、こもった感じで「ミャウ ミャウ」と声を出しながら食べています。その様子を観察して気付きましたが、食べ物を噛む回数(咀嚼)が犬よりも多いということです。
これは食べ物をよく味わって食べているとも考えられますが、実際の猫の咀嚼筋(そしゃくきん)のつく頬骨弓(きょうこつきゅう)は、極端にきゃしゃになっています。また、甘みを感じる味蕾は無いに等しいのですが、他の味蕾が発達しています。
もう一つ重要なことは、「におい」が味を左右している点です。人間でも、味の情報の80%は「におい」が占めていて、5つの基本味しか識別できない舌細胞よりも、「におい」の方が遙かに情報量が多いことが分かっています。
皆さんも試しに一度鼻をつまんで食事をしてみてください、食べ物の味が分からないはずです。風邪をひいたときに食べ物の味が分からないのも、この理屈です。
人間でこれですから、猫の嗅覚はそれ以上に優れていますから、「におい」がとても重要なことが分かります。
しかし、一般に市場に出ているキャットフードは、そのことを逆手にとって「かなりきつい臭い」がします。それは素材の自然の香りではなく、猫の臭覚を強く刺激する意味合いの「人工香料」の臭いです。
この強いにおいには、メーカー側の二つの利点があります。
一つは、「強いにおい」に刺激されて、食べ付きがよくなる=売れるフードになります。
もう一つは、劣悪な素材の「悪臭」も隠してくれる(マスキング)からです。
そんな素材のキャットフードを食べ続けている猫たちが、腎臓病や肝臓病を多く発症しているのも頷けることです。
私どもがお勧めする自然な素材のにおいのフードは、
クプレラ「ラム&ミレットキャット」 https://www.sofia.co.jp/SHOP/crc-lmc2.html
「ベニソン&スイートポテトキャット」 https://www.sofia.co.jp/SHOP/vs-c2.html
「ホリスティックグレインフリーキャット」https://www.sofia.co.jp/SHOP/HGF-C2.html
全てではありませんが、サンプルのご用意もございますので、一度お試しください。
犬や猫の健康相談、病気の悩み等々、どのようなことでもお問い合わせください。真摯に対応させて頂きます。
<相談窓口> https://www.sofia.co.jp/communication/index.html
有限会社ソフィア代表池田
最後まで、お読み頂きありがとうございました。少しずつですが、継続して載せていきますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。