ソファを作ろう。中学生のソファ職場体験 Vol9 名古屋市立汐路中学校
汐路中学校から青木くん、鳥羽くん、塩田くんの3名がNOYES製造部へ職場体験に来てくれました。みなさんには1日目にはNOYESについてお勉強とソファの工場見学、2日目には実践として張り替え作業をしていただきましたよ。2日間で学んだ事や将来について等、色々な話をみなさんとさせていただきました。この2日間3人と一緒に過ごせてとても楽しかったです。とにかく真面目で、目標を持って取り組む前向きな姿勢は、社会に出ても、人の役に立てる良い仕事人になると思います。仕事は楽しい事ばかりでは無いですが、他では得る事の出来ない素晴らしさを感じられるものです。社会に出るまでには少し時間がありますが、将来のみんなの活躍をとても楽しみにしています!
1日目 現場で積極的に取り組む生徒たち
不慣れな環境ということもあり、履歴書の満面の笑みとはかけ離れた緊張された面持ちからスタート。みなさんの緊張をほぐそうと色々な投げかけをしますが、まるで面接を受けているかの様に硬い表情の彼ら。何とか履歴書に映る満面の笑みを引き出したくて、本人に履歴書の写真を見せたところで、ようやく笑顔をいただきました。それからはNOYESについてのお勉強。勉強熱心な彼らは、事前にNOYESについて勉強をしてきてくれた様で、質問をすると積極的に声を上げてくれました。嬉しかったです。ありがとうございます。
その後の工場見学では生地の裁断・縫製、下張り迄を午前中に見てもらいました。彼らはたいへん勉強熱心で、聞いた事だけでなく、見て学んだ事も全てメモに取り、午前中にはA4サイズの勉強用紙はびっしりになってしまいましたよ。12時になり、休憩に入った後も、午前中の見学で学んだ事を忘れない内に纏めていた姿には、大変驚きました。
午後はウレタン接着、張り、検品、梱包を見学してもらいました。目の前の光景を目に焼き付けるかの様に、職人さんの動作を目で追っていました。約3時間の製造工程の見学が終わったところで、明日体験してもらうダイニングチェアの張り替えについてのお話し。 モノ作りは技術だけでなく、作るモノへの思い入れがとても大事な要素になる為、そんなことを明日の体験でどうやったら少しでも感じながら取り組んでもらえるだろうと考え、出てきたアイデアが、3人にとって大切な人、作ってあげたい人を思い浮かべながら作ってもらうという事です。3人の答えは最後にご紹介させていただきますね。
2日目 人の作業をみながら、考えながら、
自身が納得いくまで作業に取り組めました。
張り替え作業はまずは生地選びから。青木くんは白、鳥羽くんはブルー、塩田くんは黒を選びました。最初の作業は生地を剥がす作業です。なにげに剥がす作業が一番体力を使う気がします。針の打ってある場所によってはとても剥がしにくく、コツをつかむ必要があります。出来るだけワキを締めて行う事も体力を保つ大事なポイントです。裏張りとチェアの張り生地の2枚を剥がし終えたところで、新しく張る生地の裁断です。まずは剥がした生地にアイロンを掛け、その生地を使って新しく張る生地の型を取り、裁ちばさみで裁断していきます。線より少し内側を切っていきます。ハサミの持ち方一つコツがあり、切る線の曲線によって切る刃の場所を変えていきます。ここまでみんな順調に進んでいます。
そして、いよいよ張りの作業工程です。みんな集中して黙々と作業を進めます。張り映えを目で見て確認し、張り感を手で触り確認しながら、張っていきます。まるい形の座盤は皺が寄りやすく、綺麗に張り上げるのが難しいのです。1針打つごとに表情が変わる為、その度に張り上がりを確認し、修正しながら進めていきます。1時間半ほど進めたところで、休憩をしましょうと提案しましたが、熱心な3人は手を止めず、作業を進めていきました。ある程度3人とも張り進めたところで、出来映えをみんなでチェック。人の張り上がりを見る事で、自分に足りないところが見えてくるものです。「横から見ると皺が結構入っているな。」、「張り感に余裕があるな。」などなど、みんなで意見を出し合ったところで12時になり、一旦休憩。 昨日同様、お昼休憩中でもお昼ご飯を食べた後は、3人は復習をしていました。感心です。
そして、午後は午前中の反省を活かし、各々自分が納得出来るまで張り直しを行いました。3人は本当に良く考える子達で、人の作業を見ながら学び、考えながら作業を行う為、予定よりも早く張り上がりました。張り上がったチェアは、どれも初めてとは思えないほど綺麗な張り上がりでした。
「製造を具体的にやりたいと思った。」と非常に嬉しい言葉が聞けて感無量でした。青木くん、鳥羽くん、塩田くん、2日間本当にお疲れさまでした!将来の活躍を楽しみにしています。
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