ソファ職人道- ソファと私 小川 寛
こんにちは。2013年、新しい年もすぐそこまできていますね。名古屋ではすでに12月初旬に雪が降り、このまま来年に突入してどれぐらいまで寒くなるのか不安でしょうがないですが、みなさま、身体はあたたかく、風邪には十分にご注意くださいませ。
そして、「ソファと私」。振り返ると今回で17回の更新です。今回の「ソファと私」にご協力いただいた職人さんは来年で職人歴2年目となる小川さん。取材時にはソファのカバーを取り付けており、身体全身で業務を黙々とこなしていらっしゃいましたよ。それでは、どうぞ。
作り手の「て」
-現在担当はクッション、カバー取り付けを行っておりますね。
はい、ソファ作りのフローを組んでもらって、下張りや接着も勉強させていただいています。
-カバー取り付けではARシリーズやレザーが難しいと仰っておりましたが、どういった点で難しいのでしょうか。
取り付ける際に中材とカバーとの摩擦が滑りにくいというのはありますが、生地は同じでもソファの種類によって方法も変わりますし、難度も変わるところです。でもそこが、難しさでもあり、楽しいところでもあるんですけどね。もうその部分は身体で、頭で覚え込ます感じでしょうか。
-まさに全身使って、ですね。
手とか身体に馴染ませていくという感じですね。例えば、縫いしろをあわせたりする時は指のちょっとした動きで合わせてたり、大きく動かしたりして合わせたり、指先ひとつの感覚です。
-ショールームに展示されているソファのカバーを直す時も大変です。
そうですよね。例えば、オットマンは全ての部分がむき出しとなりますので、仕上げた形がそのまま出ますよね。隠す所がない、まさに腕の見せ所ですね。座面部はまっすぐに入っておらず、少しでも緩んでいるとゆがみを感じます。結局、どこかうまくできていないと美しい形にはならないので、難しいところですが、一番気をつけています。
-美しい形、そして、しっかりと作る。当然のことのようであり、そこには難しさが伴います。職人のこだわりにリスペクトするスタッフなのでした。
「ソファ職人道の未来」
-最後にご自身のソファ職人というお仕事の中で本人の意気込みを語って頂きました。
周りには凄い方たちがいるので、これからも良いモノを見ていきたいです。何事もおぼろげにするんじゃなくて、よく見て聞いて、自分がまだ知らないことを減らしていきたいです。ただ通り過ぎることにしないように日々、アンテナをはっていきたいなと思います。
ソファ職人山小川が愛するソファ
「Decibel Traditional」
「低く、広く、かっこよく」というコンセプトのDecibelシリーズの中でもより豊かなくつろぎを求めたDecibel Traditional。空間を広々と魅せるデザインと座る人の心を解きほぐす快適さが織りなす時間は、まるでリゾート地でゆったり静かにくつろいでいるかのような贅沢な時間を思わせてくれます。
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