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ソファのウレタンはどれ位でへたるのか?

お客様からよく「ソファってどれ位もちますか?」とご質問をいただきます。この質問の答えは本当に難しいです。使われている環境は、使い方、頻度によって変わるからです。ソファのウレタンはウレタンを粉砕して作られた「チップウレタン」「汎用ウレタン」が主に使われます。ウレタンには比重があり、比重が高いほど一般的には硬くなります。でも、比重が高いのに「ソフトウレタン」というのもあります。あと、「ラバーウレタン」があります。ヨーロッパの高級ソファは「モールドウレタン」がよく使われています。NOYESではDecibel Professionalが「モールドウレタン」を使っています。

Decibel Professional


ソファのウレタンはどれ位でへたるのか?

ですが、NOYESでは、ウレタンがどれ位でへたるのかを、試験に出しています。この試験は、

こんな感じで、特殊な試験場で試験をします。

NOYESのウレタン試験基準

座面の耐久性試験
JIS S 1203:1998 7.5(区分3)準用
試験方法
負荷位置決めジグによって決まる座面負荷位置に座面当て板を介し、左右中央3箇所同時に各950Nの力を毎分40サイクルを超えない速さで、50,000回繰り返す。試験の初回及び最終回の当て板の最も低い位置の差も(試験中の座面のたわみ)も記録する。
試験結果
異常認めず。


背もたれの耐久試験
JIS S 1203:1998 7.6(区分3)準用
試験方法
後方の脚にストッパーを当て、負荷位置決めジグによって決まる座面負荷位置に左右中央3箇所同時に各950Nの垂直力を加える。負荷位置決めジグによって決まる背もたれ負荷位置、または背もたれ最上部から100mm下の位置のどちらか低い位置に、背もたれ当て板を介し、左右中央3箇所同時に各330Nの力を毎分40サイクルを越えない速さで50,000回繰り返す。
試験結果
異常認めず。


一日に15回〜20回の立ち座りを想定すると7年から10年はへたらない

ということを定義しています。1番へたらないウレタンは「モールドウレタン」です。これは特別な作り方をするウレタンで、鋳造で型を作りそこにウレタンの液を注入して一つずつ、ウレタンを発泡していきます。ウレタンには膜があり「モールドウレタン」はその膜がそのままになっているので座ったときに空気が抜けにくく、ウレタンの気泡がつぶれにくくなっています。新幹線や飛行機などに使われているウレタンが「モールドウレタン」になります。「汎用ウレタン」カットして作るので、膜が剥がれてしまいます。ウレタンには気泡があるので、その気泡が座るたびに潰れたり戻ったりしていき、次第に戻る力がなくなり、その時はじめて「ヘタリ」を感じます。やわらかいウレタンで比重が低いものはその「ヘタリ」が早くなります。逆にウレタンの比重が高いものは「へたりにくい」となります。

NOYESでは、先ほどご紹介した試験をどのソファにも行い、確認した上でご販売しています。絶対にへたらないかいうと、それは言えないですが、「へたりにくいソファ」を意識してNOYESはソファの開発に日々挑んでいます。

まとめ

ウレタンはへたります。必ずへたります。へたらないウレタンはないです。「 モールドウレタン」もいつかはへたります。ソファは耐久消耗材です。ですが、どれ位ソファを使うのか、どういう環境で使うのか、を考えてソファを購入することをおすすめします。でもやはり高比重のソファはお値段も高くなります。何年使うのか、ここを重視してソファ選びをするといいかもしれません。それを踏まえ店員さんやショップにウレタンの比重や積層を聞きソファのお値段と比較して選ぶといいでしょう。

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