「失敗を語ろう。」 マネーフォワードベトナム都築編
このnoteは、マネーフォワード代表辻の「失敗を語ろう。『わからないことだらけ』を突き進んだ僕らが学んだこと」の出版に合わせた、公式スピンオフ企画です。マネーフォワードグループのみんなで、各社それぞれの失敗を語って辻の出版を盛り上げていきたいと思います!
東京から約4300km。ベトナム、ホーチミンシティにマネーフォワード初の海外拠点「Money Forward Vietnam(以下MFV)」があります。
MFVの代表は、マネーフォワード創業メンバーのひとり、都築(ニックネーム:Zuck)。豊富な経験で組織をリードする一方、どこか抜けた一面もあり、みんなに愛される存在です。
「失敗を語ろう。」公式スピンオフ企画 第3回の今日は、仕事における失敗ではなく、私が大好きなZuckの個人的な「失敗」ベスト3を「勝手に」語ろうと思います!ビジネス上の学び?という感じではないかもしれませんが、この記事を通じて、マネーフォワード初の海外拠点であるMFVと代表Zuckの雰囲気をお伝えできたら幸いです。
申し遅れましたが「失敗を語ろう。」MFV編は、MFV設立から今年1月までMFVのCOOをつとめた、私Shawnがお送りします!(2月に帰国し、現在は日本法人でダイバーシティ&インクルージョン推進や採用を行なっています。)
MFV代表Zuckの「失敗を『勝手に』語ろう。」
(左からZuck、Matt、Nancy、私 Shawn。Zuckと仲良しです!安心してください。)
失敗だけ語ると怒られそうなので、私がZuckのことを心から尊敬した出来事を、最初に共有しておきます。
それは、2018年3月、まだMFVを設立する前の出来事です。トイレスリッパに履き替えるタイプのトイレ、ありますよね。あるトイレで、スリッパが散乱していることがありました。私はなんとか散乱したスリッパに足を伸ばして履き、使用後は自分が使った分だけ綺麗に並べてトイレを出ました。
そこに私と入れ替わるようにZuckがやって来ました。次の瞬間、彼は散乱した10足以上のスリッパを一つひとつ集め、並べたのです。
私は「Zuck、なんていい人なんだ。自分のスリッパだけ綺麗に並べて満足した私が恥ずかしい・・・」そう思いました。このトイレスリッパの件がきっかけで、Zuckと共に素晴らしい組織をベトナムに作ろう、そう思いました。
よし!Zuckのいいところを伝えたので大丈夫ですね。それでは、いってみましょう!Shawnが好きなZuckの失敗ベスト3!
第3位「Shawnを信じるべきじゃなかった事件」
(ベトナム料理 Bún đậu mắm tôm)
Zuckは日頃から私を信頼してくれています。嬉しいですね。この事件は、Zuckがベトナムに来て間もない頃に起こりました。
Zuckと私は現地のベトナム人の方と一緒に、ベトナム料理のレストランにいました。そこで出てきたのが「Bún đậu mắm tôm(ブン・ダウ・マムトム)」と呼ばれる、麺や揚げ豆腐を「マムトム」と呼ばれるエビを発酵させて作った調味料に付けて食べる料理です。
この「マムトム」はかなり独特な匂いをしており、日本人にとっての「納豆」のような存在です。
Zuckはこの料理を初めて目にするようで、Zuckより半年ほど前にベトナムに入国している私に視線を送ってきました。私は、特に何も説明せず、手で「どうぞどうぞ」とオススメしました。
するとZuckは麺を、まるでつけ麺のようにマムトムに沈め、3回ほど箸で麺を揺らし、マムトムを絡めました。Zuckはそのマムトムたっぷりの麺を口に運び・・・私に向かって鋭い視線を10秒ほど投げたのでした。
後から聞くと、「現地の方も一緒にご飯を食べていたので、口から出すことは出来なかった。」(いい人!)そして「本当につらかった。」とのことです。
この日以来、食についてはあまり信じてもらえなくなりました。信用を失うのは一瞬です。
第2位「お得な買い物事件」
(Zuckの自転車)
Zuckは運動するのが好きです。良いことですね。ある休日、彼は「自転車を買おう」と思いたち、街の自転車屋に行きました。その自転車屋は数多くの中古の自転車を取り扱うお店でした。
「このロードバイクはお買い得だな」そう感じた彼はカードで支払い、その自転車を購入しました。
後日Zuckが、当社で提供しているお金の見える化サービス『マネーフォワード ME』の画面を私に見せながらこう言いました。
「5千円で掘り出し物だと思って買った自転車が5万円だった…」
当時のレートで約1,000,000VNDが5千円。約10,000,000VNDが5万円。ベトナムに来て間もない頃だったので、うまく換算できなかったみたいです。買い物は大失敗でしたが、カードと『マネーフォワード ME』を連携することで、気づくことができる。自らのサービスが役立つ瞬間でした。
お得な買い物といえば、お客さんに値切られることを前提に、店員さんが高い値段を吹っかけることで有名な市場があります。そこでもZuckは、店員さんの言い値で購入。驚いた店員さんが、塩にコーヒーに色々おまけしてくれてたということもありました。
第1位「Google Maps事件」
(画像はイメージです)
Zuckはバイクが好きです。5万円の自転車では物足りず、バイクを買いました。行動範囲が一気に広がった彼は、週末に時間を見つけてツーリングにいきました。
一昔前まで、海外で運転するのは道も知らないのでなかなか大変なことだったと思います。しかし今ではGoogle Mapsのお陰で、知らない土地でも安心して運転できます。
Google Mapsが示す道に沿ってZuckが進むと、制服を着た人が立っていました。
「ここには入れない。向こうに行け。」ベトナム語だったのであくまでZuckの推測ですが、このようなことを言われた気がするとのことです。ZuckはGoogle Mapsをその制服を着た人に見せながら「この道を通り抜けたい」そのように何度も説明しましたが、結局通してもらえませんでした。
後日Zuckが「こんなことがあって、回り道をさせられて大変だったんだー。」とベトナム人メンバーにGoogle Mapsを見せながら話していると、あるベトナム人メンバーが言いました。
「ここは刑務所です。」
どうしても刑務所に入りたいZuck vs. どうしても刑務所に入れたくない警察
人生、たまには回り道が必要と言いますが、まさにZuckにとって必要な回り道だったと思います。刑務所に入らなくて良かった!
辻さんの「失敗を語ろう。」はこちら!
興味を持っていただけた方は、是非本編も読んでいただけると幸いです。
この本に関わる印税は、コロナ禍で苦しむ子供たちを支援されている認定NPO法人フローレンス、認定NPO法人カタリバをはじめとする団体に、全額寄付させていただきます。
その他のスピンオフ記事はこちら!
おまけ
(空港でお出迎えするZuck)
ウェルカムの「L」は1つです。You're welcome.
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?