泣いた
昨日noteに書いたキャトルロゾーを軸としたサックス四重奏の話から、改めて今日の現場までの道程、車内でキャトルロゾーを掛けていた。
スカルラッティからメンデルスゾーンを聴いて、ちょうど東名高速から首都高に入るあたりでドビュッシーのベルガマスク組曲が流れた。
そしたら急に涙が止まらなくなった。
(前が見えないとかではないのでご安心を)
色々な感情が込み上げてきた。
この美しい音がこの世に存在して今このタイミングで再び出会えたことに泣き、こんな素晴らしいものを自分は10代の何でもスポンジのように吸収する貴重な時期に擦り切れるまで聴く機会に恵まれたことに泣き、このソプラノサックス奏者が自分の師匠だったことに泣き、愛のあるレッスンを7年間受けられた幸運に泣いた。
今日の仕事の会場に着いてからもしばらく涙が止まらなくて、嗚咽混じりに駐車場係員と会話し停車場所を教えてもらった。ルームミラーを見たら目が真っ赤だった。
思わず泣きじゃくってしまったが、現代には無い人間らしさと声のようであり弦楽器のようでもあり、ヴィンテージ楽器のような現代楽器のような、一言で言い表せない多くの複雑さを含んだサウンドと表現、ホント大好きでいつまででも聴いていたい。
CDは全て廃盤だと思うが、機会があれば是非聴いてほしい。
帰宅してNYのミギワミヤジマから映像データが届いていた。
斎藤拓郎(from ヤセイコレクティブ)が撮ってくれた映像を編集して、レコーディング時の短いビデオクリップにしたもの。
音声だけ俺が手を入れて送り返したところ。
色々試してたらサッカーの試合より時間が掛かってしまった。
こちらも無茶苦茶良いビデオクリップだ。
近日公開するので期待してほしい。
そんなこんなで明日は下のツイートの千秋楽。
キャトルに負けないぐらい全力で表現しようと思う。
心を(音に)込めるのだ。それが全て。