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#soeasy people ビジネス開発 伊藤 彰洋 メガベンチャー、IPO目前企業を振り切り、シード期ベンチャーを選んだ理由

ー理系→修士と流れよく進み、金融工学を専攻。


「理系の方が就職良いらしいよ」という友人の話、同級生の8割が理系選択をするという男子校ならではの環境で、「世の中理系が大半だ」と思い込んでいた大学受験時。学科名と場所、センター試験結果のみで受験を終えられるという理由で後楽園にある中央大学理工学部経営システム工学科に進学にしました。

大学入学後は、夜勤アルバイト、地元の友達と遊ぶ・・・というなんとも大学生らしい生活に楽しみを覚え、学業もおろそかに遊び惚けていたのですが、「このままでは卒業が怪しいし親に迷惑をかける」と考え直し、2年生からは学業にも励むことに。その後は、修士課程への進学を決意。計3年間、新設された研究室の1期生として金融工学を専攻し研究に没頭、論文発表などアカデミックな世界を体感しました。

(修士論文:「LPに基づくカーネル分位点回帰によるVaR推定モデルの検証」https://bit.ly/3zg4MiM

・・・と、一見順調そうに見えるのですが、そんなことは全くなく、理系・修士を選んだことを毎日必ず数回後悔するほど辛い思い出が詰まっています。(笑)

ー尊敬する友人との出会いが「ビジネス」を志すきっかけに。


大学院で研究室唯一の同期、戦友であり今でも心から尊敬する友人との出会いが大きな転機となりました。彼は他大からの進学のため大学院で初めて出会ったのですが、入学当時から既にビジネスを通じた海外貢献を目指し、非常に熱く、周囲をインフルエンスさせる魅力を持っていました。大学時代は就職活動をせずに大学院に進学しましたが、彼との出会いがビジネスの世界に興味を持つきっかけに。(ちなみに彼は今はシンガポールで夢の2週目を追いかけており、常に先に進んでいて尊敬の念がやまない!)

一方、修士1年生となった2008年はリーマンショックの年。前年800名の新卒採用をしていたNECが100名に枠を絞ったり、周囲の人がリアルに内定切りにあうような状況で就職活動を開始しました。アカデミックな世界に身を置いて研究室に籠もり、PCと向き合う生活にアレルギー的な何かも感じており、物理的に外に出たいという思いから、NTTドコモのソリューション営業のインターンを経験し、提案に無限の選択肢を持つITソリューション営業の面白さを知ることとなりました。

金融工学とIT、そして営業が自分のキャリアの軸になるのでは。そう思いながら説明会で衝撃的に人の魅力に惹かれ、業界でも特異な立ち位置のSIerである電通国際情報サービス(ISID)に内定をいただき、2010年、希望していた金融機関向け営業部隊に配属となりました。

ー法人営業の基礎を叩き込まれ、当時の上司は今でも尊敬、憧れの存在。


金融事業部はメガバンク向けのSI事業がメインでしたが、配属先は地域金融機関向け自社パッケージ販売による高利益計上を目指す部隊。競合がひしめく市場、某メガバンク系シンクタンクと協業して進めていくため、直販/代理店双方の法人営業の基礎を叩き込まれました。

特に直販ではコールドコールや飛び込み、組織的かつ政治的な大企業攻略、新規サービス展開や新規市場開拓におけるヒアリング、ターゲティングとセグメンテーションなど、泥臭いことから戦略的なことまで、大量のタスクこなしながら、一連の営業手法を体得できたことはその後のキャリアにも非常に活きていると思います。何度も「泣いた」(文字通り、本当に泣きました。)こともありましたが、周囲のサポートのおかげで全社営業賞を受賞することもでき、大きく自信をつけることができたファーストキャリアです。

また、上司の存在も大きく、その姿はいつまでもまぶたに焼き付いています。尊敬とあこがれと共に、転職後も、残像を追いかけ続けました。あの時上司はどうしていたか、どう考えていたか。今では当時の上司とほぼ同じ年齢になりましたが、同様のレベルで仕事をできているのか、日々そんなことを考えています。

ー有り余る情熱とパワーの注ぎ先を求め、エムスリー、クックパッドへ。


ISIDで担当していたパッケージは高額・複雑商材のため分業制となっており、契約後に営業としてPJに関われることは多くありませんでした。また会社で若手が早期に活躍するイメージを持ちずらいと感じることも多く、有り余る情熱とパワーの注ぎ先を渇望していました。案件創出からPJ完遂まで一気通貫で携わりたい、自分で新規サービスを作り出してみたい、成長業界・成長企業に携わりたい、そんな思いを沸々と感じていました。

そして、2014年、次のキャリアとして医療×ITで圧倒的な成長を実現し続けているエムスリーを選びました。エムスリーでは主軸「MR君」の次なるビジネスのひとつとして期待されていたビッグデータ領域の新規事業に参画。25万人の医師会員を抱えるプラットフォーム「m3.com」を通じた製薬メーカー向けプライマリーリサーチ/セカンダリーデータサービスの顧客獲得、アンケート設計、分析、レポーティングをPJとして一気通貫で回していく、データコンサルタントとしてのキャリアを積みました。

初めての転職、右も左もわからない医療業界とビッグデータビジネス。期せず渡されたデータ「コンサルタント」という肩書の重荷。多少なりとも自信をもって入社したものの、何もかもが通用せず、特に最初の2カ月は毎朝吐き気と不安に苛まれ続けました。それでもISIDで培ってきたスキルやノウハウはどこでも役に立つはずと信じ続け、3年目を迎えるころにあることをきっかけにブレイクスルーを体験することに。

当時の部署では内外の環境に左右されることなく昨対120%超の年間予算が渡される中、高価格・高利益率だがまだ成功とは言えなかったサービスのオーナー着任しました。このサービスのポートフォリオ改善が予算達成のキードライバーだと直感し、また、営業出身者が少なかった事業部内の営業的なモチベーションアップと戦略的思考の醸成、情報の即時共有、案件管理など、考え得るすべてを改善しようと突き進み、運良くほとんどの施策が奏功しました。

結果として周辺サービスを含め、オーナーとしてリードした1年でこのサービスは2倍近い売上伸長と利益率改善を実現し、採用計画が崩れながらも全体の売上予算を達成することができました。当時の戦友とは、数年経った今でも話題になる、キャリアハイとも言える2016年でした。

ー熟考し、他のオファーを振り切り、soeasyで挑戦することを決める。


こうして、エムスリーでやりたいことはやり切り、それを超える体験をすべく、次のステージへ。クックパッドに1年と少しCtoC新規事業開発メンバーとして従事した後、大手・メガベンチャーを経た次のキャリアを模索する中、soeasyと出会いました。

事業内容も大切ですが、当時の選定基準はどんな人と働くか、ということだけ。他にも、当時未上場ながら今では上場を果たした会社などからもオファーはいただいていたのですが、出発のための手漕ぎボートを作っている段階ですらあるsoeasyというスタートアップに強烈に惹かれました。神楽坂の一軒家オフィス(当時)。3年目のスタートアップが持つsoeasyとbuddyという2つの事業。起業2周目の飯尾を中心とした超優秀かつ個性的なメンバー。

新規営業メンバーの一人目としてのオファー。未経験のスタートアップとSaaS、SMB市場。すべてが新鮮で刺激的。ここにいて自分は何に貢献できるのだろうか。当然、経済条件は下がるし、飛び込むことが怖くなかったと言えば嘘になります。回答を待ってもらい、時間をかけて考え続け、それでも最後にマインドを占めていたのはsoeasyに参画したい、挑戦したいという思いでした。

ー自分自身の中途入社後立ち上がりに効果を実感した「soeasy buddy」。



入社以来、法人向け動画ナレッジシェアSNS「soeasy buddy」のビジネス開発におけるセールス機能を担当しています。単なるモノ売り営業ではなく、ソリューション営業を超え、soeasy buddyを起点としたクライアントのビジネスへ貢献することを目指しています。Horizontal SaaSであるsoeasy buddyをSMB向けにVerticalな戦略で拡大すべく、美容サロン向け「soeasy buddy for beauty」、歯科医院向け「soeasy buddy for dental」パッケージ企画・戦略立案から拡販に向けたセールス、PR、アライアンス・新商品設計等全体をリードしています。

中途社員は入社時チュートリアルやオンボーディングが整っていないことが多く、放置気味になり教える/教わる方共に負担が大きいのですが、自社製品であるsoeasy buddyを通じて代表の会社紹介/サービス紹介/事例紹介/FAQなどのロープレ動画を、通勤中のすき間時間にスマホで繰り返し視聴することで、相当な立ち上がり期間短縮を実感しています。

サービスに対する強い共感を持っている。原体験からこのサービスを心から広げたいということがモチベーションの源泉になっていますね。また、最近はbuddyがある種「業界の負」を解決するmust haveになりつつある実感があります。ユーザー様からは「出会えたことが運命だと思う」とまで仰っていただいたりしており、自分が大好きなサービスでクライアントに喜んでいただけることが心から嬉しいですね。特にコロナ禍において、教育オンライン化はどの業界・業種でも喫緊の課題となっており、ソリューションとしてサービスを提供できることに社会的な意義を感じています。

加えて、超優秀で魅力的なメンバーがsoeasyに集まってきており、良い意味で少しずつ会社っぽくなっている中で成長に貢献できているということ、同時に毎日が未経験の連続で自身が成長する余白が腐るほどあることが何よりも楽しく、趣味のサーフィン(ちなみに湘南在住!)を忘れてしまうくらい仕事に没頭してしまっていることに、実は困ってもいる毎日です。

取締役 伊藤 彰洋

大手IT企業にて金融システムセールスを経験後、2014年に日本最大級の医療従事者専用サイト「m3.com」を運営するエムスリー株式会社に入社。医師アンケートに基づくビッグデータビジネスに従事し、セールス・新規サービス開発等を推進。2019年2月よりsoeasyに参画。法人向けトレーニング動画SNS「soeasy buddy」のセールス・新規市場開拓を担当。2020年11月より現職。

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