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【ゆるデジ】僕のMAC遍歴01-Macintosh IIci編

僕のMAC遍歴は33年前に新橋のデザイン会社にいた時から始まる。
当時は未経験で入社して2年目のポンコツデザイナー。
デザインをいちから起こせるはずもなく
先輩が起こしたデザインに沿って版下というものを
せっせと作る修行の日々。

特に苦手だったのがロットリングを使って0.1mmの罫線を引く作業
1cmの間に10本の罫線を引く技術がデザイナー必須だった時代(すごいよね..)
文字は写植という印画紙に焼き付けたものを手配して版下に貼り付け
キャッチコピーは印画紙の薄皮を剥がして文字詰めをして、写真はプリントを用意し、アタリといわれる輪郭を描きトレペをかけてそのトレペに色を指定して入稿。
という今では考えられないほどに手間をかけて
広告原稿が制作されていた1980年代。

そんなときに会社にMACが導入された。
最初に出会った機種はMacintosh IIci、当時の値段は100万くらい
メモリ8MBとかでHDは100MBだったかな。
ファイルはフロッピー(!)ドライブで管理していたような…

Adobe Illustratorは当時、色のついたプレビュー画面では編集できずにモノクロのいわゆる版下的な画面で色や線幅を指定してプレビューで仕上がりを確認するというスタイル。
それでも当時は革命的だった。
簡単にきれいな線が描けて、写植を発注せずとも画面上で好きなだけ文字が打てて、書体を変えてその場で確認ができる。
色指定して印刷の上がりを待たずしてモニター上で配色が確認できる。

「素敵すぎる」

ということでロットリングの罫線もうまく引けず、色指定も苦手、写植の指定も下手なポンコツデザイナーはMACというマシンに夢中になりました。

またⅡciのデザインがモダンで格好良かった〜
古くて新しい、シャープだけど暖かみがあるというか
本体と統一デザインされたモニターと組み合わさった感じも良かった。

本体情報はこちらから

この頃の使い方はモノクロのレーザープリンターにつなげてタイトルの文字やら図形をプリントし切り貼りでデザインを起こしていた。

当時、日本語書体は貧弱だったが英文の書体は豊富だったので海外出稿原稿が多いこともありそれだけでとても良かった。
メインでの使用はもちろんAdobe IllustratorだったがStarata 3D(懐い!)というCGのソフトもなぜかインストールしてあり、1日かけてCG画像をレンダリングしたりして実験というか遊んでいた。

ということで最初の記念すべきマシンの Ⅱciは苦手としていたデザインパーツの作成や書体の検証、配色のシュミレーションなど雑なポンコツデザイナーの強力な相棒として、また夜な夜なCG作成やゲームやソフトウェアなど新しい技術にワクワクさせてもらった想い出深い1台となった。

その後に中古で購入して作業することなく家に置いておいたくらい好きなデザイン!

次回はMACでのデザイン作業にはまりつつ、マシンスペックやモニタの大きさが劇的に変わったMacintosh Quadra 800 !(きゃー)です。












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