窓の外 No.3
留置所 No.1
薬が抜けてから私はいわゆる「雑居」生活。
居室での共同生活が始まりました。
まず、お決まりの挨拶。
同房者「こんにちは、何して入ったの??」
私「覚えていません。」
同房者「何それ!?ウケるわ(笑)」
私「○○番さんは何をして入ったんですか?」
同房者「俺?俺は強姦と強制わいせつだよー。」
(え、笑えないんですけど。)
私「ちなみに相手は誰ですか?」
同房者「幼稚園の子だったかな。女の子だよー」
(いやいやいや、え、ちょっと待って。)
私「そうなんですね。とりあえずこれからよろしくお願いします。」
同房者「よろしくねー」
(クソ、ロリコンのハゲと一緒かよ。ってか、幼女を襲うってやばいな…)
それからまもなく、取調べの刑事に呼ばれました。
刑事「君、何やったか覚えてる?」
私「ごめんなさい、薬を飲んだあとは覚えていません。」
刑事「はぁ?本当???」
ここで少し説明しておきたいことがあります。
私は幼少期から自殺願望がありました。
当時、虐められていた。
友達ができない。
一家離散 など。
ここで刑事の発言。
刑事「もう1回、安定剤を過剰摂取すれば思い出す??」
私「???」
言葉も出ません。
(何言ってるの?この人、公務員??)
刑事「とりあえず取調べを始めるから。」
私「はぁ。」
刑事「なんでこんなことしたの?」
私「薬を飲んでからは覚えてないんです。」
刑事「またそれかよ(笑)話にならねぇな(笑)」
私「すみません。」
刑事「そういうのいいから。じゃ、なんで薬飲んだの??」
私「ちょっと事情があってしばらく寝ていたいと思いました。」
刑事「何それ、ただの甘えじゃん(笑)」
(ああ、話にならない。
とりあえず部屋に戻して欲しい。)
私「話せるのはそれだけです。」
刑事「分かったよ。こっちも調べるから。」
(あー、やっと終わった。それにしてもこの人大丈夫?)
実質1時間ほどの初めての長い取調べが終わりました。
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