ICFの新ACC Examの例題をPCCホルダーが徹底解説
こんにちは!コーチの袖川です。
11月から新しくなるICFの新しいACC Examですが、先日公開したnoteがおかげさまで好評で色んなところで「読んだよ」と言っていただけて嬉しいです。
さて、そんなACC Examですが例題が公開されました。
これによってより本番を想定した準備が可能になりましたね。
例の如く例題の回答はあっても解説は記載なかったので、今日は例題の解説をしていきます。
個人の見解であり、公式の見解ではないのでご了承ください。
問題文は原文をGoogle翻訳にかけています。
また、今回のnoteは真剣にACC取得を目指す方へ届いてほしいと思っていて、そのために大部分の解説を有料としています。
無料で公開することで、「自分で考え、文書を読む」機会を奪うことになると考えているためです。
ACC取得を目指す方はぜひ腰を据えて解いてみて欲しいなと思っています。
自己紹介
袖川航平(そでこ) / PCC・CPCC保有
例題1
問題
次の行為のうち、ICF 倫理規定に違反するものとみなされるものはどれですか?
A) 顧客情報の機密保持
B) 顧客と恋愛関係になる
C) 継続的な専門能力開発
D) 顧客との明確な合意の設定
解説
正解:B) 顧客と恋愛関係になる
ICF倫理規定に基づいて、各選択肢を検討してみましょう。
A) 顧客情報の機密保持: これは倫理規定に沿った行為です。ICF倫理規定の「Section I – Responsibility to Clients」の3項目に「Maintain the strictest levels of confidentiality with all parties as agreed upon.」(合意された通りに、全ての関係者との間で最も厳格な機密保持レベルを維持する)と明記されています。
B) 顧客と恋愛関係になる: これはICF倫理規定に違反します。「Section III – Responsibility to Professionalism」の24項目に「Do not participate in any sexual or romantic engagement with Client(s) or Sponsor(s).」(クライアントやスポンサーとの間で、いかなる性的または恋愛的な関係にも参加しない)と明確に禁止されています。
C) 継続的な専門能力開発: これは倫理規定に沿った行為です。「Section II – Responsibility to Practice and Performance」の16項目に「Commit to excellence through continued personal, professional and ethical development.」(個人的、専門的、倫理的な継続的発展を通じて卓越性を追求する)と記載されています。
D) 顧客との明確な合意の設定: これも倫理規定に沿った行為です。「Section I – Responsibility to Clients」の2項目に「Create an agreement / contract regarding the roles, responsibilities and rights of all parties involved with my Client(s) and Sponsor(s) prior to the commencement of services.」(サービス開始前に、クライアントやスポンサーとの間で、全ての関係者の役割、責任、権利に関する合意/契約を作成する)と明記されています。
したがって、B) 顧客と恋愛関係になる が唯一ICF倫理規定に違反する行為となります。コーチは常にプロフェッショナルな関係を維持し、クライアントとの間に適切な境界線を設ける必要がありますよね。
ここから先は
¥ 500
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?