20代コーチ"生存戦略"の総まとめ「好きなことを仕事にする」
はじめに
こんにちは、コーチの袖川です。
5月に30歳を迎えたのですが、それと同時にコーチ歴も11年目に突入します。
20歳の時にコーチングと出会った日から、コーチングを仕事にしていくと確信めいたものはあったのですが、当時の僕はただの大学生でした。
コーチングを誰かに習ったわけでもなく、ビジネスも全然知りませんでした。
そんな僕がコーチングを学び始め、そしてコーチとして独立して今を生きているまでに至った過程というのは「生存できるかどうか」の連続でした。
好きなことを仕事にする、というのはこんなに難しいものなんだなと感じました。
今回は、僕のコーチとして生存戦略を振り返りがてらまとめようと思います。
長い旅になると思います。しばしお付き合い下さい。
生存戦略とは何か
ここで言う生存戦略とは、僕がコーチとしてこのコーチング市場で生き残っていくために取った方策のことです。
方策、とそれっぽい言葉を使いましたが、ただただ必死に考えて試行錯誤してただけなのであまり適切な表現ではないかもしれません。
なぜ、これを書こうと思ったのか
生存戦略は、僕の20代での大きなテーマの一つでした。
コーチングを仕事にするためには、僕が向き合うざるを得ないものでした。
今思えば20代はずっと何事も戦略的に考えていました。打算的でもあったかもしれません。
何かを追い求めることに必死で、「負けたくない」という闘争心が強かったと思います。
しかし…
20代も終える今、僕は生存戦略よりも「共存戦略」の方が大事だなと感じています。
(もはや”戦略”と言う言葉自体に違和感はありますが)
自分が生き残ることから、何かと共に生きていく。
そんなことを考えるようになりました。
そう思うようになったきっかけは「自分は、自分以外のあらゆるものによって生かされている」という実感です。
実感は、経験の積み重ねによって引き起こされます。
多くの経験を積んできたことで、僕の中で「何か、誰かと生きていくことの方が良いことである」という実感が持てるようになったんだと思います。
なので、30歳になるこのタイミングで生存戦略を完了させるべく、このnoteを書こうと思いました。
誰かのため、というよりかは自分の10年間を振り返り、次に向けた一歩を踏み出したいという思いが強いので、これは独りよがりなのかもしれません。
それでも、「読んでみたい」と言ってくれた人もいたので、その人達に向けて書こうと思いました。
誰かにとって役に立つ内容になりますように。
生存戦略
大学生
僕がコーチングと出会ったのは20歳の大学生の時です。
今から10年前、路上で愚痴屋をやっていて感じたもどかしさを超えられる手段としてコーチングを学び始めました。
当時は本を読んで見様見真似でやっていたコーチングでしたが、それでもその効果は実感できていました。
この辺の話は以前別のnoteにまとめていますので、良かったらこちらもどうぞ。
コーチングというビジネスと出会う
僕にコーチングの存在を教えてくれた経営者の元で、ビジネスプランをつくる練習をしたことがありました。
内容は大学のキャンパスの中でワンコインコーチングをする、というものでした。
ビジネスプランをつくる過程で、コーチング業界のことを色々調べました。
その時に分かったことは、
コーチングの資格はスクール毎に発行されていて、カリキュラムに差がある
コーチング、という名前は一緒でもアプローチに共通点がない場合が多く、中にはコンサルティングに近いものもある
コーチングの周辺領域は広く、心理学やカウンセリングとも関わる
コーチングはビジネスにおける活用が多く、日本での知名度は低いが、ファシリテーションの概念ともに広まっている
結局、そのビジネスプランが実践されることはありませんでしたが、当時の僕の印象は「資格を持っていないと難しいビジネスだな」ということでした。
資格はスクール毎に発行されていて、カリキュラムに大きな違いがあることもわかりました。
言ってしまえば「こんな内容で資格が取れてしまうの?」と思えるようなあっさりしたものもありました。
逆に「なんでこんなにお金がかかるんだろう」と思うくらい高いものもありました。
いずれにしても、「資格を取るなら業界的にも信頼性の高い資格を目指した方がビジネス的にも、自分のコーチングスキル的にも良いのではないか」と考えました。
また、一方でコーチングについては可能性も大きく感じていました。アメリカにおける事例も調べると、多くのエグゼクティブがコーチングを受けていることも分かったからです。
「大きい企業の偉い人たちの相談役みたいでかっこいいな」そんなことを思ってました。
当時はエグゼクティブにコーチングをすることは夢のまた夢くらいにしか思っていませんでしたが、いつかはやってみたいと考えていました。
いずれにせよ、コーチングを仕事にしていくためにはまずは資格を取ることが大事だなと考えました。
まとめ 大学生の生存戦略
CTIと出会う(スクール選び)
CTIとの出会い
就活時代に出会ったとあるベンチャーの人事部長の方から、「将来何やりたいの?」と聞かれコーチングと答えると、「CTI知ってる?」と聞かれました。
ビジネスプランをつくる時にスクールは色々調べていましたが、なぜかCTIはキャッチ出来ていませんでした。
その人事部長曰く、コーチングを学ぶこともできるし、コーチングを企業に提供している会社だから良いんじゃないかということでした。(厳密に言うと、日本のCTIは企業名ではないのですが)
「そうか、コーチングの会社で働けばいいのか」
僕も盲点だったのですが、コーチングを法人提供している会社に行けばコーチとしてすぐ活動できるじゃないかというわけです。
そこでCTIのHPを見てみたわけですが…
一目惚れでした。
「全ての人にリーダーシップを」という文言にすごく惹かれました。
当時、学生団体に所属していて「リーダーシップ」について考える機会も多く、「リーダーシップはリーダーのものだけではないよな」と思っていたので、この文言には強く惹かれました。
※現在のCTIのHPはリニューアルされたので、トップページからリーダーシップと言う言葉は消えましたが、リーダーシップを学ぶプログラムは変わらず存在します
https://www.thecoaches.co.jp/program/leadership/
コーチングスクールの数も多くなかったのと、他のスクールとは目指すものが違うと感じました。
決め手としてはコーチングを学ぶだけでなく、自分の在り方やリーダーシップについて学べそうだと思ったのが大きいと思います。
そして、CTIが国際的にも認められているスクールであったことから、僕の大学時代の生存戦略にも合っていると思いました。
コーチエィを選ばなかった理由
就活生の時、CTIの会社では新卒採用をしていないが、コーチエィでは行われていることが分かりました。
もちろん説明会には参加し、社員の方との懇親会も出席しました。
色々お話を聞いていて「ここではないな」と感じた理由があります。
まず、エグゼクティブへのコーチングに当時は興味がありませんでした。
僕は最初は身近な人へコーチングをしたいと思っていました。
そしてコーチエィに入社すると、何だかんだコーチとして活動するまでにはキャリアステップとして数年間ほど時間がかかることも分かりました。
「今すぐにでもコーチングしたいんだよ!」という気持ちであったので、最終的にはCTIで学ぶことを決めました。
まとめ CTIと出会う(スクール選び)
CTI時代 コーチ駆け出し
CTIでの学びを細かく書き出すとキリがないですが、何よりコーチングを実践してその場でFBを貰えるというサイクルが最高でした。
僕にとってはコーチングをやれること自体が楽しく、練習の度に心がウキウキしていました。
CTIでの最初の講座が終わった時のFacebookの投稿にはこんなことが書かれていました。
「僕は、やっぱり、コーチングを仕事にしたい。そう思いました。
専業でも、副業でも、何でもいいんですけど、もっとコーチングをやります。」
コーチングを学ぶ過程が楽しく、自分自身の変容にもつながるこの時間がたまらなく好きでした。これが仕事になったらどれだけ良いんだろうなとも思いました。
CTI時代は、コーチングの練習相手を募集している段階だったので、とにかく実戦経験が大事だと思っていました。
というのも、CTIの講座の中での練習の場と、それ以外のコーチングを知らない人へのコーチングというのは全然違うものだと捉えていたからです。
コーチングを知らない人にはいわゆる「コーチング初体験」という全体的なサービス設計を考えないといけないわけで、未だに僕は初回セッションについて解を出せていません、というくらい難しいものだと思っています。
試行錯誤の回数が自信につながるので、コーチングに関するSNSの投稿を増やし、出会う人たちに「コーチング学んでいるんだけど受けてみない?」と誘う日々でした。
この時期は「学んだことを実践して、身に着けることを意識」していたと思います。
なので、コーチングを受けてくれた人からは積極的にフィードバックを貰うようにしていました。
そもそもコーチングを受けることが初めての人もいたので、コーチングについてどんな印象を持ったのかも聞いていました。
また、コーチングを有料で提供する経験も早めに積むことが出来たのも良かったです。
有料で提供するきっかけになったのは、コーチングの練習に付き合ってくれていた友達から「お金とらないの?」て言ってくれたことでした。
それまでコーチングをただただ楽しくやっていたので、コーチングでお金をもらうことに抵抗感がありました。
そんな本音を友達に伝えると、「自分にとってとても有意義な時間を過ごさせてもらっているし、航平さんもコーチを続けていくためにはお金を得なければならない。Win-Winなのでは?」と背中を押してくれました。
その気持ちを率直に伝えてくれたことがたまらなく嬉しかったです。
まとめ CTI時代の生存戦略
CTI卒業後~ACC取得
CPCCが後押ししてくれたこと
CTIを卒業し、認定資格であるCPCCを取得できたことで、一つ目標を達成できたとは思いました。
この時期はCPCCがあることで、コーチとしてより大きく外に向けた活動も広げられたと思います。
ところで、CTIで学び始めた時はCPCCをすぐに取るつもりはありませんでした。
「まだまだ先の話」くらいに考え、いつかその時が来たら挑戦しようと思っていました。
ですが皆さんお分かりの通り、そんな時はいつまで経ってもきません。全て自分から始まるのです。
「なぜ自分は資格を取る事を先送りにしてるんだろう」と考えた時に、コーチになる自分が想像できなくて不安であった事が分かりました。
自分なんかがプロのコーチにはなれない…そんな思い込みをしていたと思います。
ですが、コーチングと向き合う日々の中で「コーチとして生きること」をより強く望むようになっていきました。
CTIで学んだ自分を大事に思えるようになりました。
そういうわけで、CPCCは自分をコーチとしてだけでなく人としての成長も後押ししてくれたと思います。
プラットフォームへの登録
当時、コーチングプラットフォームの黎明期で、僕もクライアント探しのために登録を目指してました。
その時に知り合いからmentoの話を聞いて、代表の木村さんにお会いしました。
「コーチの集客を楽にしたい」という話を聞いて、コーチにとってこういうサービスはとてもありがたいものだなと感じ参加を決めました。
mentoにコーチとして登する際は、クライアント役の方へのコーチングをして審査をされました。
今思えばこの自分のコーチングを評価してもらう機会というのがとても大事でした。
CTIでは資格に届くかどうか、カリキュラムの理解を測るのが目的の試験でしたが、こういったプラットフォームの場合はビジネスサイドからコーチとしてのコーチングの品質を見られていると思いました。
また、ACCもこのタイミングで取得しました。
この時期になると有償のクライアントも徐々に増えてきていて、コーチングにさらにブーストをかけていきたいタイミングでした。
CTIは国際コーチング連盟の認定スクールだったので、卒業と同時にACC取得のための条件は整うので、すぐに申請をしたと思います。
そして、このACCの取得をしたことがさらにプラスに働きました。
それは、見られ方が変わったということです。
クライアントから「国際資格を持っていたので受けてみたいと思った」と言われることが増えたと感じました。
コーチング業界ではスクールが出す資格が多いですが、コーチングをあまり知らないクライアントからすると国際資格と言うイメージの付きやすいものの方が安心感に繋がるということです。
なので、もし国際資格を持っていない方はぜひチャレンジをしてみて欲しいと思っています。
僕はACCでも取って良かったと思います。
↑古いnoteなので、最新の情報はICFのHPなどで確認してみてください!
まとめ CTI卒業後~ACC取得の生存戦略
PCCを取るまで
ACCを取った後も基本的にはコーチングの実践経験を積んでいくことを意識し、特に「誰にどんなコーチングを届けたいのか」ということを良く考えていました。(これは今も変わらずかもしれないです)
PCCを取ることは最初から目標としていました。
コーチとして活動する上で最低限必要な資格であると思っていたからです。
そう思ったきっかけがあります。
CTIでコーチングを学んでいる時、同じ講座の同期からこんなことを言われたことがあります。
「自分はそでこからコーチング受けたいとは思わないなー」
「そでこは人生経験がないからねー」
僕にとってそれは結構衝撃的な言葉で、それまで信じてやっていたことを根底から揺らしてくるようなインパクトがありました。
好きでコーチングをやっているだけなのに、なぜそんなこと言われないといけないのか。
また、自分が今変えられるところではなく、どうしようもないところを言われていることに不快感を覚えました。
そうして湧いてくる…怒り。
「そんなこと言うなら絶対に俺のコーチング受けたいって言わせてみせる。すごいって言わせてみせる。」
そう思い、PCCを取ることにしました。
PCCは「Professional Certified Coach」のことで、日本でも当時は300人足らずしか持っていない資格です。
僕の中では一つの到達点であり、この資格を取ることから始まるんだ、くらいの気合いが入っていました。
そしてこの時期はICFジャパンのコーチングプラクティスに参加したり、母校の立教大学でコーチングを大学生に教えることもしていました。
コーチングプラクティスでは、コーチ役・クライアント役・オブザーバーに分かれてコーチングをし合うのですが、PCCの方にボコボコにフィードバックをされました(笑)
※もちろん、愛のあるフィードバックです。
これまでの自分のコーチングの在り方を問い直すきっかけにもなり、一からコーチングの本を色々読み直したりしました。
結局、このサイクルが自分のコーチングへの自信を積み上げる道なんだと思います。
大学でのコーチングワークショップは、教わる側の視点に立ったコーチングについて考えることができました。
コーチングの良さを知ってもらい、初心者でもコーチングが出来るようにするためにはどのようなガイドが必要なのか?
大学の先輩と一緒に企画をし開催しました。
まとめ PCCを取るまで
【余談】コーチのブランディング
コーチにとってのブランディングとは、クライアントが「コーチを通してどんな自分になれるか具体的なイメージを掴めるようになるためのコミュニケーションのプロセス」だと思います。
例えばあなたがコーチだとして、
コーチとして世界からどのような認知を受けたいですか?
クライアントにどんなコーチングを届けたいですか?
それはどのようにして認知してもらいますか?
この問いを考えることでコーチとしてのブランディングの方向性は固まってきます。
当時の僕はブランディングについて深く考えていたわけではありませんでしたが、「コーチって芸人みたいな存在だな」と思った時がありました。
それはとあるコンサルの方の記事を読んだ時です。
つまり、クライアントに「この人なら1万円払って1時間話を聞いてもらいたいな」と思ってもらわないとコーチングは成り立たないと思ったのです。
そうなると、具体的なコーチングの質だけではなく、印象も大事だなと思ったわけです。
僕が当時意識していた自分のイメージは下記二つでした。
コーチとして若いのに実績と資格がある良い意味でのギャップ
ビジネスの経歴から感じ取ってもらえる共通点
クライアントとしても仕事で結果を出したいと願う人が多かったです。
コーチの経歴書
もう一つ、この頃から僕の中で意識していたのは「経歴に箔を付けていく」ということです。
目に見えない経験値も大事ですが、コーチにとって資格が大事なように、分かりやすい経歴も大事だなと思っていました。
自分に関するストーリーをつくれるのは自分だけです。
だからこそ、コーチ袖川をどう表現したいかを考え、経験をとりにいくべきと思っていました。
コーチング×○○というドメイン
当時「経験はリソースだから」くらいにしか考えていませんでしたが、独立して働いてみてまた思うことがあります。
それは、コーチングに掛け合わさるドメインです。
この業界、色んなコーチがいますが、それぞれのコーチを見る時に何かキーワードと一緒に覚える方もいるんじゃないでしょうか。
つまり、「デザイン」「組織開発」「チーム開発」「キャリア」「教育」…などコーチング以外の要素です。
僕らが誰かコーチを想起する時にそこには他の要素と一緒に想起することが普通です。
例えば僕であれば、ICFジャパンの理事であり、若さとキャリア、そしてハイパフォーマーあたりが想起されるよう動いています。
他の活躍されているコーチも想起される要素がすぐ出てくるようになっているはずです。
まとめ コーチのブランディング
独立するまで、そして今
独立するために大事なこと
コーチとして独立をすることは、CPCC・ACCを取得した時から悩み始めていました。
今の自分からしたらおかしな話ですが、何に悩んでいるのかも不明でただただ漠然とした不安を抱えていました。
コーチングで独立しても上手くいかない気がする(試す前から決めつけている)
もっと色んな準備が必要だと思う。上手くいってるコーチと自分では差がある。(具体的に何が必要か分かっていない、今日からできることを考えられていない)
自分なんかが独立してもいいのだろうか(自己評価が適切でない)
今思えばカッコ内のように考えられるのですが、当時は本気でそう思っていました。
しかし、独立をする時は「(根拠はないけど)いけると思う」という気持ちになっていました。
そして、この気持ちを持てているかどうかがすごく大事だと思いました。
独立をしてから、コーチングで独立を考える方からの相談が増えました。
色々お話を伺う中で、ある共通点を見つけました。
先ほどの自分のように漠然とした不安や悩みを抱えている場合は独立に向いていないということです。
「わかんないけど、独立しても上手くいく気がするんですよね」
と言っている方は独立に向けて着実に進まれている印象です。
コーチングで独立する事は海図のない海を渡るようなもので、自分がどこに行きたいのか全て自分次第なのです。
誰かに頼まれて独立するのではない。自らの意思で選択した結果なのです。
安心安全な海路があるわけではないですし、誰かの示す道をただ辿るだけならそもそもなぜ独立したいと思うのでしょうか。
少し厳しい表現に聞こえますか?それともその通りだと感じますか?
独立をするタイミングなのかどうかは、どう感じるかによるかもしれません。
もし「独立したいと思ったけど少し厳しいかも」と思ったら、根拠のない自信がつくまで何か下積みをする必要があるかもしれませんね。
ですが、きっと大丈夫です。
僕でも上手く行きました。何とかなります。
1人で何とかしようとしない
独立をしてから思うのは、コーチの仕事は一人で成り立たないということです。少なくとも、色々可能性を模索しようとすると一人より他の人を頼った方が楽ということです。
例えば、コーチとして仕事をする上で自分のHPは必須ではないにしても、出来ればあった方が良いものです。
クライアントになってくれる方に対して信頼性をもたらすものであり、自分のビジョンやサービスについてまとまった情報を提供できます。
今はノーコードのツールが豊富になってきて、WEB制作の特別な知識やスキルがなくてもある程度のHPはつくることが出来ます。
それでも僕は、専門家に任せてHPを作った方が良いと思います。
理由は三つです。
自分が作るよりクオリティの高いHPをつくることが出来る
自分では思いつかないアイデアや世界観をつくることが出来る
HPをつくる時間を他のことに充てることが出来る
上記三つを簡単にまとめると、「より高い品質」「新しい視点」「時間の節約」ということですが、HPに限った話ではありません。
名刺作成、集客、売上管理、SNS運用など…
コーチが仕事をする中で「自分がやらない方が良い」ことは意外と多いです。
もちろんこだわりをもって自分でやる、というのも大事なことです。
いずれにしても「自分がやるべきか?」という視点でコーチの業務は割り振りを考えた方が良いです。
※こちらは僕のHPですが、大学時代の友達のWEBデザイナーに頼んでつくってもらいました。
僕がコーチになった経緯、どんな人に届けたいか…僕の考えや世界観を汲み取ってくれた上でデザインしてくれました。
HP制作は素人なので、ページの構成をどうすれば良いのかもわからないですし、トータルで任せられるのはありがたかったです。
まとめ 独立するまで、そして今
生存戦略の締めくくり
生存戦略=コーチとしての指針
さて、一通りこの10年間で意識してきたことをまとめてみました。
ここまで書いてきて思うのは、常にコーチとしてどうしていきたいか?を考える日々であったなということです。
生存戦略という言葉で表現しましたが、シンプルにコーチとしての指針や生き方を考えてきただけなんだと思います。
30歳になった今、20代の僕というのは「コーチングが好きな男がコーチングで生きていくために頑張っていたんだな」と俯瞰して見れています。
そういう意味では30歳になっても生存戦略については考えていそうですね。
冒頭で「生存戦略は捨て、共存戦略で生きる」と書きましたが、生存戦略という言葉を自分のイメージから捨てたいと思っているからなのかもしれません。
コーチとして生きるということ
前にMCCの先輩コーチと話していて、面白い話がありました。
その方はちょうどMCCを取得したばかりで、コーチとしては大きな到達点にいる方でした。
どうしても気になることがありました。
「MCCになった今、コーチとして次に何を目指しますか?」
少し考えた後こう答えてくれました。
「やっと自分のコーチングと向き合えるなという感覚です。これまで何となくMCCをいつか取らないといけない、と意識させられていたので、これからは自分のコーチングとは何なのか向き合っていきたいですね」
僕はその時PCCを取って2年ほどでしたが、それを聞いて自分のコーチとしては本当にまだまだ道半ばなんだなと思いました。
一体、あと何年、あとどれくらいのコーチングをしたらその境地に達することが出来るのか…。
僕の呆然とした顔を見てその方は、こうも言ってくれました。
「私はコーチとして生きるということを決めたんだと思います。だから、人生を通して向き合っていければいいのかなって」
生き急いで、焦って、必死になっている僕に時には余白を持つのも必要だと言ってくれたような気がします。
おわりに
最後まで読んでいただきありがとうございます。
時系列で振り返りながら書いていたため、まとまりのない文章だったと思います。
ですが、おかげさまで20代にケリをつけることができました。
気持ちの問題なのかもしれませんが、自分にとって意味のあることだったと思います。
この10年間に意味を見出し、流れをつくってあげることができたんじゃないかなとも思います。
コーチとして生きていくことの葛藤というのは、「自分を生きる」ことへの葛藤とも言えるかもしれません。
そういう意味で、僕はこれからも色んな葛藤と共に生きる、共存していこうと思います。