「コーチングをビジネスとして捉える機会に」コーチ未来創造ラボ参加者インタビュー#3 佐藤大樹さん
コーチとして生きたい人向けに「高い倫理観とスキルを磨く」ことを目的としたプログラム、コーチ未来創造ラボ。
第一期に参加したメンバーにどんな体験であったかインタビューをしていきます。インタビュー第三回は今年コーチとして独立をした大樹さんです。
コーチ未来創造ラボ参加理由
袖川:コーチ未来創造ラボに参加しようと思ったきっかけを教えてください。
大樹:直感で「絶対面白いな」と思ったのが一番の理由です。10年間コーチングと向き合い続けている日本の若手コーチである袖川さんが新しい取り組みを始めるということは、もう面白いに違いないと思いました。
また、私自身のフェーズも独立した直後だったので、日々試行錯誤しながら前に進んでいる最中でした。そこで、先輩コーチである袖川さんの視点や、一緒に参加する皆さんとの対話を通じて、気づきや学びがたくさんあるだろうと思ったのも理由の一つです。
袖川:なるほど、タイミング的なところと、講師の経験値に期待してくれたということですね。
大樹:はい。タイミングがちょうど良かったのと、袖川さんがやるということ、しかも第1期・最初のプログラムであることも魅力でした。きっと今後も関われるような仲間ができるんじゃないかという期待もありました。
価値があった学び
袖川:コーチ未来創造ラボでいろいろ学ばれたと思うんですけど、自分の中で一番これが価値があったなと思う学びってどんなことですか?
大樹:最も印象に残っているのは、袖川さんとの1on1コーチングでビジョンボードを作って他の参加者とシェアしたことですね。あれを作ったことで、自分のコーチとしてのありたい姿が言葉ではなく映像として脳に刻まれました。
例えば、「職人」という言葉を周りの人によく使うようになりましたし、MCCを目指すという目標も明確になりました。茶室コーチングのアイデアや、若手世代をもっと元気にして日本を盛り上げるというビジョンも、あのイメージから生まれています。
それを作って終わりじゃなくて、みんなとシェアしたことで、同じコーチでもこんなに考え方や価値観が違うんだな、でもここは一緒だなという発見がありました。みんなの思いを聞けば聞くほど自分も刺激をもらえましたし、その対話の時間がすごく大切だったと思います。
袖川:ありがとうございます。大樹さんは、ビジョンボードを作った後も、どんどん自分で手を加えていってましたよね。
大樹:はい、毎日見ているんです。朝、あれを見て「この写真のこれみたいになりたい」と思いながら過ごしています。
コーチ未来創造ラボでの学びがどう活きているか
袖川:コーチ未来創造ラボで学んだことは、普段のコーチングだったり、コーチとしての活動でどんなふうに生きていますか。
大樹:もう日常と繋がっていますね。具体的に言えば、毎朝のビジョンボードを見るのがルーティンになっていますし、今後のコーチとしてのビジネス戦略を考えるときにもあれを使いまくっています。
例えば、半年後にどういうバランスでどんな事業をしていきたいかを考えるとき、あのときのビジョンボードをベースに「次はこうしよう」とか「法人向けをもっと増やしていこう」とか、そのために今必要なことは何だろうとか考えています。個人向けのワークショップもやりたいなと思ったら、どこでやるのがいいだろうかとか、あれを土台に日々考えて試して修正してを繰り返しています。
袖川:素晴らしいですね、ビジョンボードからどういうアクションを取るかを考えているんですね。
大樹:そうです。あれを土台に、日々PDCAを回している感じです。月の目標を考えるときもあれがベースになっています。
他の参加者との関わり
袖川:他の参加者との交流や、コーチングの練習会ではどんな刺激や学びがありましたか。
大樹:僕の中で一番大きかったのは、自分のコーチングの学びが、めちゃくちゃビジネスに特化していて左脳に偏っていたことに気づいたことです。ベースがビジネスの成果にどう繋げるかから生まれているコーチングスタイルだなってすごく思っていたので、それだけじゃないんだなというのを強く感じました。
例えば、感情にフォーカスしたり、もっと共感したり、直感で言葉にしてもらうとか、こんなにいろんなアプローチがあるんだなというのが分かりました。自分の幅がすごく広がった気がします。
袖川:確かに、コーチ・エイのコーチングは左脳的で、今回の参加者の中ではかなり極端に尖ったコーチングだったと思います。CTIとコーチ・エイが一緒に存在するのは結構面白い状況でしたね。
大樹:そうですね。武器が増えた感覚があります。まだ右脳型というか、共感や直感を大事にするのは実践中ですが、そういうアプローチを今試せるようになっています。目の前のクライアントさんの状況や悩みによって、アプローチを変えられる引き出しが増えた感じがします。
印象に残っているグループコール
袖川:グループコールの中で印象に残っている回はありますか?
大樹:ビジネスモデルを具体的に考えた回ですね。袖川さんが3人ぐらい先輩コーチの例を持ってきてくれて、それがすごく大事だったと思います。
何年も活躍している人がどうやってお金を稼いで、かつ自己実現を両立させているのかというサンプルを知れたのが良かったです。3人とも全然スタイルが違うんですけど、最終的には自分らしさや強み、経験を尖らせて独自性を出しているなという学びがありました。
自分もやっぱり自分らしいコーチングを突き詰めていくのが大事だなと思えたし、具体的に6つのフォーマットに沿って書いていったのも、たくさんあることを書いてみること自体がすごく大事だったなと思います。
袖川:確かに、コーチングという仕事をビジネスモデルとして捉えて考える機会はなかなかないですよね。コーチとしての魅力やコーチングの良さって言語化や定量化が難しいところだけど、あえてビジネスモデルという形に落とし込むと、こういう点があるからこの人たちは売れているんだなというのが分かってきますよね。
大樹:その通りです。ちゃんと活躍している少し上の世代のコーチって、探すのも知るのも大変だなという印象を持っていたので、そういう人たちの存在を知れたのは貴重でした。
どんな人に勧めたいか
袖川:最後の質問ですね。どんな人にすすめたいですか?
大樹:そうですね。僕は独立直後でしたがこのフェーズはすごい良かったです。ただ、別に独立直後の人以外もめちゃくちゃ価値はあるだろうなとは思っていて、僕以外の5人の参加者はそうだったと思うんですけど。
僕としてはもちろん、独立した直後のこれからもっと加速していきたいような人たち、コーチングをちゃんとビジネスとして、仕事の軸として加速させたい人たちっていうのが一つのペルソナとしてあると思います。
もう1つが、コーチングを今学び始めていて、副業としてやり始めていて、今後これを仕事にしていけるのかいけないのか、やりたいことだけど稼げないしとか、いろんな葛藤を抱えているようなフェーズの人たちですね。そういう人たちに1回本気でコーチングをビジネスにすることをちゃんと考えてみる、そういう機会にめちゃくちゃなると思うので、それは良いことだと思います。
袖川:なるほどね。コーチングをビジネスとして捉えられる場、機会でもあるってことですか。
大樹:そうですね。言葉を選ばずに言うと、趣味でもいいじゃないですか、コーチングって。でも、そうじゃなくて、ちゃんとコーチングが好きで、めちゃくちゃ価値を感じるからこそちゃんと「仕事」にしていきたいって、ちゃんと思ってるような人たちがいいんじゃないですかね。例えばずっと社内コーチだけやってればいいみたいな人は多分違うと思うんですよ。
袖川:確かに。どう市場価値をつけながらサービスとして世に出すかみたいなことですよね。
大樹:そうですね。
インタビュイー紹介
佐藤大樹(たいじゅ)
インタビュアー紹介
袖川 航平(そでがわ こうへい)
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