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【鑑賞記録01】12人の死にたい子どもたち(2019)

結論

 結末やトリックに賛否あるらしいけど、私はかなり好きです。
 デスゲーム風に見せかけて、マニアック青春ストーリーみたいな雰囲気があって、後味が良かったように思います。

 テレビでばんばん予告が流れていたことがきっかけで、実は先に原作を読んでいます。
 映画もサブスクに登場してすぐ観たような気がするのですが、今日の編み物のオトモに選ばせて頂きました。

 今さら感半端ないですが、せっかく観たので今回は忘れないよう記録しておこうと思います。

作品概要

 タイトル『12人の死にたい子どもたち』
 主な出演者 新田真剣佑 橋本環奈 北村匠海 杉咲花
 公開日 2019年1月25日
 監督 堤幸彦 映画脚本 沖方丁 倉持裕

 あらすじ Amazon引用
 とある廃病院の密室に、12人の自殺志願者が集まる。全員が未成年で、一様に安楽死を望んでいた。ところが12人だけのはずのその場所で、一行はまだ生温かい死体を発見。殺人の痕跡や奇妙な出来事に遭遇するうちに、それぞれが死を臨む理由が明かされていき、そして互いを疑い始める。

良かったところ(ネタバレあり)

🌸テンポよくストーリーが進み、飽きが来なかった。

 時系列のトリック?なので、映画で見せるのは難しいかな?と思っていましたが、理解力に乏しい私にもわかりやすく作られていました。
 記事を書いていて気がついたんですが、映画脚本に作者の名前があって、原作者が制作にがっつり噛んでいるなら納得です。

🌸時系列順での場面の様子がエンドロールに流れたこと。

  これは逆にわかりやすいっていうより、矛盾なく作者が考えたんだなと感心した部分でした。
 正直このタイムスケジュールで実際に動けるかどうかはわかりません(笑)

🌸結局、若い命が失われず、最後全員が前向きに終われたこと。

 レビューをいろいろ漁りましたが、予告のせいか悪い意味で期待を裏切られたって人が多かったように思います。
 私は原作でオチを知っていたせいか、逆に安心して観ることができました。
 デスゲームめちゃくちゃ好きなので、そういう耐性がないとかではありません💦

 ミステリー、スリラーというジャンルとしては物足りなさを感じることもあったのかな?と、気持ちはよくわかります。
 けれども、私自身の感想としてはこのジャンルで明るく爽やかなエンドを持って来れたことが素晴らしいなと思いました。

イマイチ刺さらなかったところ

☔️ヤンキーセイゴくんと、いじめられっ子ケンイチくんの後日談がなかったところ

 原作にはあった記憶が⋯⋯。

☔️芸能関係に疎いせいか、誰が誰かわからなかったところ

 特に男性俳優がごちゃつきました。つけてる装備で判別はできるんですけど、誰の背景だったかな?とか、この行動誰のだったかな?とか(笑)
 そもそもメイン俳優の3人が雰囲気似すぎてませんか。
 高杉真宙さん、新田真剣佑さん、北村匠海さんが同ジャンルイケメンでキャラ被り。
 女性の方がキャラが立ってて良かったかな?と。

☔️台詞回しが浮ついていること

 感情移入しづらい、浅いところをツルツル滑っている内容だったからかも知れません。
 原作はもっと爽やかだったような気がします。
 時間の都合上、バックボーンを描きにくかったからでしょうか。
 なんか上っ面な台詞が多くて。これは演技が下手とかそういうことじゃなくて、置いてけぼり食らってる感が否めませんでした。

 特にメイコちゃんとか、もっといい味出そうなキャラなのにもったいない!
 めっちゃむかつくキャラにもなりきれてなかったのが中途半端に感じました。
 何度も言いますが、演技じゃなくて尺のせいだと思っています。

 もっと長尺にするなら、映画じゃなくてドラマ化だったんですかね。
 1話ごとに各キャラにスポット当てられたし。
 なかなか難しい。

まとめ

 よくなかった点をつらつら書きましたが、俳優陣の演技も演出の仕方のわかりやすさも私は好きな映画でした。
 何より、死にそうで結局死なないって、希望があって良かったと思います。

 とりあえず、全親は全子ども大事にしろよって感想です。

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