孤独な夜を照らす光。若者たちの居場所・夜のユースセンター担当者インタビュー
育て上げネットは2022年5月に、若者たちが集まる居場所「夜のユースセンター」を開所しました。
食事の他、好きなことをしたり、ぼんやりする場所を提供し、ゆるやかなつながりを目指しています。
夜のユースセンター開所のきっかけを作った、スタッフの阿部に話を聞きました。
夜は出会いのゴールデンタイム
安心できる空間に自然と若者が集まる
——夜のユースセンターとは?
立川市で18時〜21時に運営している若者向けの居場所です。
年齢制限はなく、現状は10代から30代後半までの幅広い方々が来ています。男女問わず、毎回20〜30名ほどが参加しています。
——どんなことをするのでしょうか?
若者たちは、それぞれ自由な時間を過ごしています。
地域の飲食店に協力していただいて、お弁当を何種類も用意しているので、好きなものを選んで食事もできるようにしています。
各々のグループに分かれてボードゲームやテレビゲームをする人、黙々とスマホで一人遊びをする人、スタッフや他の若者と世間話をする人などさまざまです。
——夜のユースセンターを始めたきっかけは?
僕は普段は若者向けの就労基礎訓練プログラム「ジョブトレ」を19時まで運営しています。
ありがたいことに多くの参加者の方のニーズがあり、スタッフが19時以降は個別対応をしていました。そうした夜にも集う若者たちを見て、“この時間帯にしか会えない若者もいるかも”と思ったのが運営を開始したきっかけです。
——印象に残っている事例は?
あるとき保護者向けの講座にご本人連れで参加したご家族がいらっしゃいました。雑談の中でゲーム好きだということがわかり、「夜の時間が空いているなら遊びにおいでよ」と誘ったんです。
そうしたら翌週の回に遊びにきてくれました。3カ月近く続けて参加して、今は日中のプログラムで働くための一歩を踏み出しています。
これまでは、説明会に参加したら次は体験しか選択肢がありませんでした。今は「夜のユースセンター」というステップを踏んで、ゆるやかにつながることができます。いわゆるトレーニングに参加するのは難しくても、つながり続けられるようになったんです。
また、協働事業を行う企業の方や仕事体験先の方が見学に来られるのも魅力です。実際に若者たちの姿を見てもらうことでより私たちの活動を知っていただき、就職先やトレーニング先が広がっていく雰囲気も感じています。
——この先の展望は?
夜のユースセンターを始めて、つながることができなかった若者がたくさんいることを痛感しています。これからも1人でも多くの若者に出会うために、安心できる場を提供できたらと思います。
これはオンラインでの支援ではないので、地域に住んでいる方しか利用できないのが弱点でもあります。夜の時間に開いていて、ご飯や居場所の提供をするような新たな法人が各地でもっと増えたらいいなと思っています。
******************
お読みいただきありがとうございました。
毎月1,000円から若者の居場所作りを一緒に支えていただけませんか?
▼夜のユースセンターについてのクラウドファンディング はこちら▼
《いいね、フォローのお願い》
▼ログイン不要で「スキ」のリアクション
「スキ」ボタンはnoteへのログインがなくても推すことができます。この記事いいね!と思ったらポチっと押していただけたら嬉しいです。
▼会員登録でフォロー
noteに登録している方は、フォローという形でも応援いただけたら嬉しいです。「スキ」ボタン、フォロー、どちらもスタッフの励みになります。
《ご意見・ご感想等を募集!※匿名OK》
このnoteはみなさんと一緒に作り上げていきたいと思っています。
・活動内容や就労支援にまつわる疑問
(8050問題って何?、最近話題の****ってなに?など・・・)
・noteで取り上げてほしいこと
・理事長の工藤や支援スタッフに聞いてみたいこと
・育て上げへの声援などなど、どんな小さなことでも募集しています!
匿名のフォームから入力できるので、ぜひみなさまの声をお聞かせください!
※こちらはご意見・ご感想フォームのため、お悩みや困りごとはぜひ各種支援プログラムにお問い合わせください。
いただいた情報は、育て上げネットが行う企画のための参考とさせていただきます。
《最後に…ご支援のお願い》
ひとりでも多くの子ども・若者を支援するために応援してください。
育て上げネットは認定NPO法人です。ご寄付は税額控除の対象となります。
ご寄付についてはこちらから
▼関連記事はこちら