Magic of Straw in リトアニア⑪渾身の作品たちに圧倒される

午前中の涙は何だったのか、バルコダスの気持ちのよい（天気が良い日は昼食をとるには暑いくらいの）テラス席で、あっけらかんと昼食をとる参加者たち。そのカラッとしたさまは、まるで日本と違う湿度の低いヨーロッパの夏のようだ。こっちがまだよ、あっちはフォークがないわ、とスタッフにおせっかいをやきながら、手元に来た昼食の鶏胸肉をみな、今日も飽きることなく頬張っている。鶏肉は好きなので平気だけど、こうも毎日鶏胸肉だと、他の肉や魚を使った郷土料理なんかをリトアニア人は日常的には食べないのかもしれないという気がしてくる。日本人がちらし寿司やうなぎの蒲焼きを日常的には食べないように。にしてもだ。毎日胸肉とか、毎日サンマとか、一種類の食材を食べ続けるのって・・・そうだ。味噌汁のようなものか…いや、国が違えど鶏胸肉が味噌汁の代わりになるとは思えない。でも日本に戻ったら鶏胸肉を見直してみようかとも少し思いながら食事を終える。