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『カップリング曲』という枠の特別性

こんばんは。
シンガーソングライターのソーダ・ヒロです。

今回はシングル曲のCDに収録される“カップリング”という枠にとても特別性を感じたので、その所感を書いてみたいと思います。もしよろしければお付き合い下さい。


カップリングの起源と現在


僕はシングル曲のCDのカップリング曲をないがしろに思っていた時期があります。

表題曲のA面、つまりシングル曲目当てでCDを購入するので、カップリング曲にあまり重きを置いて聴いていなかったのですね。

そもそもカップリング曲の誕生はレコード時代、A面と反転した裏側のB面の2曲構成で発売した際、レコード会社が売ろうとした方がA面とされていましたが、B面の方がヒットした場合にはそちらが『hit-side』、もう一方を『flip-side』として印刷し直していたようですね。(Wikipedia調べ)

つまり、「2曲の内どっちか当たれー!」っていうヒットの可能性を増やす方法として取り入れられたのだと思います。

今では"2曲入れる"という名残だけが残り、表題曲でない方を『カップリング曲』と呼び、シングル曲をCDで買う際の"特典"的な要素が強くなってる気がしますね。「未発表曲が一曲ついてきますー!」みたいな。


カップリングという枠の特別性


兼ねてからカップリング曲の存在を疑問視していましたが、
いざ発信する側の目線を持った時(って別にデビューもしてませんし、「仮にCDを発売することになったら」的な妄想です。。)、

『カップリング曲』という枠の特別性をとても感じました。

表題曲となる曲の方はタイアップがあればタイアップ元であるクライアントの意向を受けた内容で作るか、そうでなくても、アーティストの"名刺代わり"として世に発信する役割を担うことが多いため、その表現もより広く、受け入れやすいような意図を持って作られることが多いように思います。

また、アルバムでは、アルバムとして一つにまとめる上での一貫したテーマ性を各曲の選定の際に求める部分もあると思うので、(よく「このアルバムには合わないからあの曲は外した。」なんてインタビューで答えているアーティストの方を見る気がします)

シングルにしてもアルバムにしても、ある種"制約"のようなものを背負っている気がします。

そうした時に、この『カップリング』という枠の自由度の高さをすごく感じます。


カップリングという“とらわれない自由枠”


『シングルにするには個人的過ぎる内容だったり、アルバムのテーマにも合わないけど、この曲は自分にとって意味のある曲』、という曲はきっとたくさんあると思いますし、

そのための"個人的嗜好"枠としてや、

世間の反応を見るために今までとテイストを変えた曲を入れてみる、という"実験”枠としてなど、
チャレンジングに活用することができる気がします。

もしここを単に「2曲分入れなきゃいけないから」とノルマ的に使う方がいるのだとしたら少しもったいない、とも思ったりします。

CDを買われた方も、そもそもそのアーティストの楽曲が好きで買われた方だと思うので、きっと「聴いてみよう」という体勢は持っていてくれるはずです。

せっかくそうした機会があるのだから、この枠を活かさない手はないように思います。

音楽を取り巻く『環境の変化』と『カップリング』


とはいえ、今はダウンロードやストリーミング、サブスクの時代となり、好みに合わせて一曲単位で購入することができます。

購入者側の選択権が増え、
そのことで変化したことと言えば、『シングルとアルバム、カップリングといった"枠"が曖昧になった』ということでしょうか。

購入者が購入の時点で、今まで以上により個人の嗜好に合った曲を選ぶことができるようになりました。

こうして選ぶ自由が広がり、新たな価値観が肯定されると、必ずその裏で否定されていく価値観もある


複数→1曲へ


"コンセプト"は薄れ、コンセプトというまとまりの中にあるからこそ存在できていた曲ももしかしたら減り、シングルを聴いてそのアーティストを気に入り、そのアーティストの他の曲を探しに来た際、"アルバムに紐付く曲"という認識より、"そのアーティストに紐付く曲"としてそれぞれが"独立したカップリング曲"のような位置付けになっているのかもしれませんね。


求められる音楽の形(一つの予想)

そうした時、求められるのは『何かのテーマに寄せた曲』ではなくカップリング枠にあったような『作者のニッチ過ぎる嗜好性』という作者の"好き"をとことん追求したような曲が選ばれていくのかもしれませんね。


結論、『手を抜かない』というシンプルな答えに辿り着きました(^^;;

消費者のニーズに合わせに行ったり流行を取り入れた「こういうのが好きなんでしょ?」のような"寄せにいった曲"は今後どんどん姿を消していくのかな、なんて思いました。


何にせよ僕は何の結果も出していないので、とにかく全力で注ぎ込むだけです。はい(^^;;

着地点が今回の記事のテーマからズレたような気がしますが、、
がんばります!!


ではまた!


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