高い鑑定精度を誇るスニダンのサービスを支える「鑑定士」。実際に活躍している鑑定士とは?
SODAがいま力を入れていることのひとつ、「鑑定士」の採用。
今回は鑑定部門のマネージャーである小林さんと、同じく鑑定部門のオペレーション スーパーバイザーの齋藤さんに「求める人物像」や「鑑定士のやりがい・苦労」などについて語ってもらった。
買収前のモノカブとスニダンを知る、ベテランの2人
ーまず、お二人のこれまでのキャリアとSODA入社の理由について、小林さんから伺えますか?
小林:僕は2017年からスニーカー業界で働いて今年で8年目です。atmosの前身であるCHAPTERから始まりatmos原宿で店長を務めてました。その後元々面識のあった(モノカブ創業者)濵田航平さんや前職の先輩でもあるタフリーさん(スニダン原宿店 店長)に熱心に誘われて(笑)。2020年にモノカブに入社して、いまに至ります。なので入社までは真贋鑑定の仕事ではなく、スニーカーの販売員でした。
ーでは齋藤さんもお願いします。
齋藤:前職が二次流通のアパレルを扱うリセールショップの店頭のスタッフでした。でも、ちょうどコロナで大打撃を受けたことで「『店舗』というBtoCのビジネスモデルより『オンライン』のCtoCのビジネスモデルの方が新しいし、伸び代もあるんじゃないか?」と思ったんですよね。それでCtoCのプラットフォームビジネスをしている会社として、モノカブを買収する前のスニダンに入社しました。サービスとしてはモノカブもスニダンも両方使ってたので、かなり悩みましたが(笑)。
ーなるほど。ではそれぞれモノカブ・スニダンに入社されて現在に至るということですが、昔といまで環境は大きく変わりましたか?
齋藤:かなり変わりましたね。入社当時のスニダンはバスケコートくらいの広さしかない千葉の倉庫でオペレーションすべてをおこなっていたんです。そこから平和島に移転して、さらに現在の豊洲に移ってきた。拠点としてどんどん大きくなってきているので、そこに関しては成長を感じます。
ー人数的にもすごい勢いで増えていっていますよね?いまの鑑定チームは何人くらいですか?
小林:鑑定部署全体で100人くらいですね。
ーそんな人数の増加も含めて、大きく変化したことを教えてください。
小林:まずはチームが増えましたね。前までは単に「鑑定チーム」という括りでしたが、いまでは専任のスタッフがそれぞれのカテゴリを担当するチーム構成になっているのでスニーカー、ストリートウェア、ホビー、ラグジュアリーと専門性が高まったかなと思います。
ーモノカブとスニダンの真贋鑑定の方法はぜんぜん違っていたんですか?
齋藤:真贋鑑定のやり方そのものはかなり近かったのですが、細かな検品基準が違っていました。例えば「BOXの破れはどのくらいまでなら基準内なんだ?」とか、そういったところの意見の違いが大きくて。そのすり合わせには苦労しましたね。
ーそんな苦労を経て、いまや真贋鑑定・品質検査の精度は「99.96%」と聞きました。それを支えるものって、いったいどのような取り組みなのでしょうか?
小林:まず前提として、真贋鑑定の精度でいうと100%に限りなく近い数字を出せていて、ここでの0.04%は品質検査の部分で落としてしまっています。鑑定精度は以前から高い精度を保っておりましたが、鑑定でのミスは万が一でも許されないものだと認識しているので、日々改善に努めています。個人のスキル向上の面では毎月テストを行ってメンバーの基準や目線のすり合わせをおこなっています。さらにテクノロジー機器の導入で、人間の目では見えない真贋ポイントの確認や、より個人差のない鑑定が可能になりました。鑑定士のスキル×テクノロジーによる鑑定はスニダンの強みとして強化しています。
ー最新のテクノロジー機器でいうと、どういったものが挙げられますか?
小林:X線やマイクロスコープ、赤外線カメラなどです。直近導入した赤外線カメラではFAKEもREALも素材自体は同じだとしても、それを染めている染料の違いを見抜くことができます。本来は交通事故現場のブレーキ痕の検証に使用されるなど目に見えない違いを可視化できるもので、さまざまな用途や観点からアイディアを出して鑑定力向上のためにいろいろな機器を積極的に導入しています。
ー品質検査の面ではいかがでしょうか?
齋藤:大きな改善のポイントとしては「品質検査」と「鑑定」の担当を分けたところかなと。今までは一人の鑑定士が真贋鑑定をして、その上でさらに状態の確認(検品)もしていました。いまはそこを切り分けて、それぞれの業務に集中できるようになったことが、精度の向上に繋がっているのかなと思います。もちろん検品においてもミリ単位の基準表や写真入りの資料を作成したり、テストを実施しながら認識のすり合わせをおこなうなど、鑑定と同様にミスが発生しないような取り組みを実施しています。
未経験者にも活躍のチャンスがある理由
ーチームや会社について伺いましたので、採用に話を移します。応募者に求める要素について教えていただけますか?
小林:真贋鑑定未経験の方であれば、大切なのは向上心。どんどんチャレンジする姿勢ですね。鑑定士って技術の向上に天井がありません。常に情報がアップデートされるので、慢心せずストイックに取り組めるメンバーが実際にチームでも活躍しています。
ー経験者の方の場合はいかがですか?
小林:長年の鑑定経験があるに越したことはないです。ただ、そういった方であっても採用の際にはスキルチェックを実施しています。内容としては商品全般の知識や真贋ポイントなどを問うものです。
ーさきほど鑑定チームは100名ほどの組織だと伺いました、未経験の方にはどのようなフォローをしていますか?
小林:テストに合格しないと鑑定士として担当を受け持つことができないので、発送されてきた商品の受け取りや中古商品の状態確認といった業務からスタートしていただきます。テストに合格後、見習い鑑定士として鑑定士のキャリアがスタートします。研修中はメンター制度で先輩社員から直接指導を受けることができ、何度かのスキルテストがあって正社員という道のりです。そのため、早い人でも一人前に真贋鑑定ができるようになるまで半年くらいを想定しています。
ー入社後のトレーニングスケジュールは?
齋藤:「1週目は◯◯の項目を学ぶ」「2週目は…」といった具合で進むんですが、もし1週目の理解が完璧でなければもう1週といった感じですね。トレーニングのプログラムが充実しており、各セクションの終了タイミングでテストを実施するので未経験でもスキルがついて実際に活躍できていると感じますね。
ースキルアップ面に関してテストや情報共有以外のシステムはありますか?
小林:社員になってからの一定期間の研修に合格後、ようやく"一人前の鑑定士"になります。見習い鑑定士の期間はすべての商品に対し、メンターがダブルチェックとして真贋鑑定を行うことですみやかに適切なフィードバックを行えるようにしています。
齋藤:あとは目標管理シートがありまして、そこに真贋資料作成の件数や毎月のテストの点数や順位など自身で設定する目標数値があるんです。
それはどういうものかというと、新作や珍しいモデルは過去の同一のベースモデルやブランド全体のデータなどを用いて鑑定を行うのですが、商品単位でのデータがないものを写真に収めて資料化し、管理画面にアップロードしています。次回以降に同じアイテムが届いたときに比較するための基準を作るようなシステムです。そのあたりがスキルの向上に繋がっていると思いますね。
ー経験を積んでいったら、今度は自分が教える立場になることはありますか?
齋藤:もちろんあります。前述したメンター制度のメンターとなり、後輩育成を担当してもらう可能性もありますし、チームのリーダーとしてマネジメントをお願いすることもあります。指導やマネジメントの方面に適性がなくても、真贋鑑定に特化した「LABチーム」というのがあるので、もっと真贋鑑定を極めたい、研究を続けたいメンバーやスキルが特化しているメンバーをLABチームにアサインすることもあります。
ー「LABチーム」について詳しくお聞きしたいです。それは鑑定チームの中でFAKEなどを研究するチームということですか?
齋藤:はい。最近だとスニダンの真贋鑑定に関するSNSでの発信などもLABチームが担当しているのですが、真贋鑑定の面では新作や難易度の高い商品に対して、研究・分析を実施して鑑定チームへ情報発信や研修・レクチャーを行う精鋭チームです。あとは鑑定チームで共有している「真贋鑑定資料」を作るのも仕事のひとつです。
ー精鋭中の精鋭というイメージですが、何人ほどいらっしゃるんですか?
齋藤:すべてのカテゴリにおける"トップ中のトップ"である6人がチームメンバーです。ベテラン鑑定士を中心に立ち上げられたチームですが、SODA入社後に鑑定士としてのキャリアを積み、高いスキルが認められて選ばれたメンバーもいます。
ーそれはどういった方法・基準で選ばれるんですか?
小林:スキル面以外では向上心。常にFAKEがアップデートされる中でストイックに取り組めるか。LABチームには鑑定部全体のスキルレベルを向上し続けることを期待しているので鑑定においていわば感覚ベースになる部分をいかに言語化してメンバーに共有ができるかも重要になってきます。
鑑定歴20年の超ベテランと、未経験で他部署から異動してきた若手のエース
ーここからは、鑑定チームではどんな人が活躍しているか?について、経験者/未経験者それぞれのパターンを教えてください。
小林:経験者でいうと、LABチームとストリートウェアチームのSVである中村さんですね。二次流通での鑑定経験が20年くらいある方で、SODAに入ってきてからはスニーカーのBOXに使われてるRFID関連の機器導入などに関わってくれたように、テクノロジー周りのことにもアンテナを張っています。高いスキルがあるのはもちろんですが、チーム全体のスキル向上においても活躍してくれていて。過去にはスニーカーもハイブランドも扱っていた経験があって知識豊富なので、そういったところでメンバーを引っ張ってくれていますね。
ー鑑定経験が20年もある方は業界には多くいらっしゃるものなんですか?
齋藤:一つの分野に特化した人であれば多少聞きますが、スニダンの取扱商品を高いレベルで網羅している経験者はかなり希少だと思います。
小林:「鑑定を10年くらいやったうえで、直近10年はマネジメントでした」といった人は多いのですが、「現場の最前線で鑑定業務を20年やってて、いまもスキルを上げ続けている」という経験はかなりレアですね。
ーでは未経験の方の例も教えていただけますか?
小林:スニーカーのサブリーダーでありLABチームの一員でもある影山くんは、モノカブ在籍時は撮影チームでしたが、本人の希望で鑑定士にチャレンジして研修からスタートしました。元々スニーカーヘッズでめちゃくちゃ豊富な知識があるということは社内でも有名で、なおかつ自分からFAKEの情報も積極的に仕入れていることも認識していたので、スムーズに鑑定側でも受け入れることができました。ストイックに知識を積み上げており、具体的な言語化や共有が難しかった部分も的確な解説でメンバーに落とし込みができる能力があります。直近では新たに有効な真贋鑑定ポイントを発見できる高い分析力で活躍してくれています。
ーなるほど。
小林:未経験スタートであるということに加えて、若くして役職に就き活躍しているので、彼を尊敬しているメンバーも多数おり、メンバーたちの目標になってる人ですね。また、SODAは年功序列ではないので年齢や経験に関係なく役職やポジションに就けるチャンスがあると思います。
「未経験だから…」と諦めてしまうのは勿体無いから、ぜひチャレンジしてほしい
ーではSODAの鑑定士のやりがいについても教えてほしいです。
小林:スニダンは国内の類似サービスと比べて圧倒的に取引数が多いので、非常に多くの最新アイテムを見ることができる。だからスニダンで経験する1年って、他社で経験する5年とか10年とかに相当するんじゃないかなと思います。そういった意味ではかなりスキルがつく環境なのかなって。
齋藤:あとはシンプルに「FAKEの流通を阻止して偽造品撲滅への取り組みをしている」ということに、やりがいを感じます。初めてFAKEを見つけた時は嬉しいものでみんなどのモデルだったか覚えていますね。ちなみに自分はピースマイナスワンのエアフォースでした(笑)
また、自分含めほとんどの鑑定士はスニーカーやストリートウェア、ホビー、ハイブランドと自分自身が好きなジャンルであることがきっかけで業界に入っています。好きなことに携わる楽しさを感じながら社会に貢献できる仕事ですし誇りを持っています。
ーでは最後に、こういった人に応募してほしいというメッセージをいただけますか?
齋藤:さきほどお話したように、真贋鑑定の未経験者でも活躍している方もいます。「自分、経験者じゃないから…」と諦めてしまうと勿体無いかなって。トレーニングの仕組み・採用後の体制は整っているので、ぜひ挑戦してほしいなと思います。
小林:スニダンで扱っている商材が好きな人、自分の好きな仕事でスキルを高めていきたい向上心のあるメンバーが実際に活躍できる現場なので、年齢・経験に関係なく好きなことにチャレンジしてほしいなって思います。経験者でいえば「自分が入ればスニダンをもっとよくできる!」という自信がある人は、ぜひ応募してほしいです。
ーありがとうございました!
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