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出社に切り替え「攻め」の体制へ。1,000億以上でIPOを目指すSODAのデザイナー&PdMの想い

ソフトバンク・ビジョン・ファンドをはじめ国内外から資金調達を実施し、競合のスタートアップ企業を買収、アジアや北米といった海外への進出など、挑戦を続ける株式会社SODAでは、2023年11月にPdM・デザイン・マーケティング・メディア部署のハイブリッド勤務⇒出社体制への切り替えを行いました。現在は、エンジニアはフルリモート勤務、PdMやデザイナーは出社という体制で日々協力してプロダクト開発を行っています。

出社体制への切り替えからしばらく経った今、 なぜこのタイミングでリモートではなく出社に切り替えたのか ・出社に切り替えて起こった変化や課題は何かを、CPOの巣鷹、デザインチームリーダーの坂本と振り返ります。

ー 2023年11月から出社体制に切り替えていますが、もともとの働き方は?

巣鷹: 私がSODAに入った2021年8月のタイミングでは、完全にフル出社でした。もともとPdM部署といっても自分一人だったこともあり特にルールはなかったのですが、そこからチームのメンバーが増えたのを機に、ルールを決め、1年くらいはハイブリッドをしていた感じですね。

坂本: 私が入ったタイミングではデザイナーは出社曜日が固定で、出社とリモートのハイブリッド勤務をしていました。水曜はじまり、火曜おわりで1週間ごとのSprintで開発をしているので、リファインメントやレトロスペクティブなど、フルリモートのエンジニアとのMTGが多い日はリモート、それ以外の曜日は出社、というかたちでした。デザイナー・PdM間では出社とリモートの日を統一していたこともあり、コミュニケーションは取りやすかったように感じています。

ー どのような背景で出社体制への切り替えを決定したのでしょうか?

巣鷹: 1,000億以上の時価総額でIPOを目指すにあたり、現状の組織体制がベストなのか?というのがもともとの議論でした。スニーカーをメインに事業グロースを行ってきて、ある程度伸びてきたタイミングでは各部署での役割分担が明確かつ部署で完結する仕事も多くなっていたのですが、新たにトレカやアパレルなどの領域を伸ばすとなったとき、部署間の連携での課題なども見えてきて。ValueでもあるOne Teamでチームや組織全体で事業を伸ばしていくとなったとき、出社のほうが会社・個人の成長のために良いのではないか?というのを経営会議で話していたんです。

坂本: 部署間の連携でいうと、SODAのデザインチームはPdMやエンジニアなどプロダクト開発をするうえでの連携のみではなく、ストア部署やマーケティング部署など、多くの部署と関わる機会があります。リモートの場合、細かいデザインの詰めや進行において、テキストだけだとニュアンスが伝わりにくくやりとりが増えてしまう…という課題はありました。もちろんリモートでもプロジェクトを進めるうえで必要なコミュニケーションは取れるのですが、120点を出すための温度感のすり合わせ、調整などは対面のほうがやりやすさを感じることがあります。

巣鷹: PdMも同じくです。一方で、フルリモートやフルフレックスの企業が多いなか、出社にすることで採用の点でマイナスになるのでは…という懸念もありました。なので出社に切り替えるべきかという議題がはじめて出たタイミングでは、今後の採用難易度があがってしまうというデメリットと事業成長のための連携や個人やチームの成長というメリットを比べて、どちらが本当にいいのかかなり悩むところではありました。

坂本: デザインチームにもハイブリッド体制から出社になるかもしれない、という話を事前にしていたのですが、絶対嫌だという意見はなかったものの、リモートもあったほうが正直嬉しいという意見は多く、みんなが賛成という状態ではありませんでした。それぞれの事情によっては当然リモートのほうが働きやすいというケースもありますし、部署として全員がフル出社に切り替えることが本当に正しいのかというのは、正直悩ましいところもありました。

巣鷹: とはいえ今後の事業の成長のためには、プロダクト部門内だけではなく、マーケティングやブランドビジネスなど、他部署と密に連携をして1つの目標を達成していく必要があります。そう考えたとき、自分たちの部署のみのやりやすさを優先させるより、会社全体で事業を伸ばしていくべきだと判断し、経営会議で議論を重ね、出社に切り替えることにしました。

ー 本音で教えてください!実際にフル出社になってどうですか?

坂本: 私はしばらくフル出社では働いてなかったので、最初の数週間は少し大変だったかもしれません(笑)。ただ、出社になったことでデザイン⇔PdM間での細かな仕様に関するディスカッションもやりやすくなりましたし、良いところはたくさんありますね。ハイブリッドではないですが、役所に行くので今日はリモートで働く…ということはできたりもするので、うまく調整しつつやっています。

巣鷹: PdMはもちろん、デザインやマーケティングなど多く関わる部署が全員出社しているので、連携は圧倒的に取りやすくなりました。特にMTG中に今後の事業の動きや施策の背景など伝えていくとき、お互いに出社していると細かなニュアンスや温度感まで伝えやすいと感じています。あとはMTG後に出てきた追加の議題なども、さっと席にいって5分で話して解決する、ということがしやすいので、1つ1つの判断は圧倒的に早くなりました。逆に、今後よくしていくべきだな感じているのはリモートであるエンジニアとの連携ですね。

坂本: SODAの場合、必ずしも全員が出社ではなく、エンジニアはリモート、デザイナーやPdMは出社、という差があるので、情報連携は意識的にする必要がありますよね。隣の席のPdMとさっと話して決めた仕様のアップデートだったりがFigmaやNotionの仕様として反映されていないと、自分たちだけはアップデートを把握できているけど、エンジニアにはきちんと伝えられていないということが起きてしまう。情報がどうしても非対称になりやすい状態だとは思うので、このあたりは出社している私達が意識をして仕組みで解決していくべきところだと考えています。

巣鷹: そうですね。自分たちのなかでは温度感は共有できている、わかっている、ということもあり、つい会話も「さっき話したあの件があれで…」のようなハイコンテキストな言い回しになってしまうシーンがあるように感じます。おそらくリモートで会話を聞いているメンバーからするとなんのこっちゃという感じだとは思うので、このへんは自分たちだけのやりやすさではなく、チームでのやりやすさの追求していきたいですね。エンジニアはADRという仕組みを使って決定事項やそこに至るまでの結論などを残していたりもするので、それに習って仕組みを作っていくことはできそうです。

ー IPOを目指すSODA。今後の向かう先は?

巣鷹: 0→1をやるつもりで攻めの体制でいきたいと思っています。今までの延長線上で事業を伸ばしていくのではなく、ファッション・コレクティブル領域で今までリーチできていなかったお客さまがスニダンを使うのが当たり前な世界観を作っていきたいです。

坂本: One Teamで事業に向き合って、新しくスニダンを使ってくださるお客さまに対してよりよい価値提供をしていきたいですね。

─巣鷹さん、坂本さん、ありがとうございました!

巣鷹 岳生 / 株式会社SODA CPO
ナイル株式会社に新卒入社し、Webマーケティングのコンサルタントとして6年間在籍。その後株式会社ストライプインターナショナルの子会社にてママ向け通販事業のPdM・マーケティング責任者をつとめる。2020年9月に株式会社モノカブに入社。2021年8月、買収のタイミングでSODAに転籍。

坂本 恭子 / 株式会社SODA Designer
デザイン事務所や制作会社でアートディレクター・デザイナーを経験後、自社事業のプロダクトデザイナーに転向。主にファッション系のサービス開発に携わった後、2023年4月にSODAへ入社。ファッション・コレクティブルマーケットプレイス「SNKRDUNK(スニダン)」のグロースに注力しつつ、新機能のUI開発や既存機能の改善に取り組んでいます。

出社に切り替えたタイミングと同じくして、SODAではProduct Visionを制定しました。 Product Visionの実現に向けて全社一丸となって動いていく必要がありますが、そのなかでもプロダクト部門が担う役割は多岐にわたります。

アプリを中心としたサービスながらもLogisticsや鑑定機関を持ちリアルとWebが混ざり合う点、大規模なサービスになってきたからこその難易度の高さはありますが、それをエンジニアやデザイナーはもちろん、部門・部署を超えて事業成長を作っていけるのがSODAの魅力です。

One Teamで事業成長させていくことに興味があるPdMの方、デザイナーの方、ぜひ一度お話できると嬉しいです!


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