ROKUSAN ANGEL (旧バーレスク東京)
六本木のROKUSAN ANGEL (旧バーレスク東京)に行ってきた。
前々から存在は知っていたものの、「ダンスするセクシーな姉ちゃんを酒かっ食らいながら眺める感じでしょ?」という認識しかなく、全く興味がなかった。何しろ、俺は酒が飲めないし、夜の六本木なんて敷居が高そうだし。
けれど、どうやらそうではなく、外国人観光客もよく訪れるだとか、女性客のグループやカップルの来店も多いだとか、ブロードウェイを彷彿とさせるショークラブだとか、ポジティブな情報がたくさん入ってくるので、勇気を出して突撃してみた、というわけ。座席を選ばなければ料金も決して高くはないし(すげぇ安いわけでもないけど・・・)、酒が飲めなくても大丈夫のようだし、まぁ、何とかなるだろう、と。
webで予約したら、22時半スタートの回しか空いていなかった。まぁ、仕方ない。そんな時間に原付を六本木まで走らせたら凍死しそうだけれど・・・。
で、実際に突撃してどうだったかというと、めちゃくちゃ面白かった。面白かったというか、異次元だった。言葉というか、文章ではちょっと表現できない。バカでかい音量で鳴り響くBGM、有志の客に配られたテキーラ、中国のドラを合図にテキーラをイッキ、天井から降り注ぐシャワー、客席にまかれる水、舞い落ちる大量の紙吹雪、どこからともなく現れた龍舞、太鼓を叩くミニスカのお姉さん、スパンコールのジャケットを着たテンションアゲアゲのMCの兄ちゃん、飛び交うシャンパン、バケツいっぱいのチップ、金色のデカイ熊手、とんでもない衣装で愛想を振りまきまくる女の子たち。明日世界が終わるのか!?というようなお祭り騒ぎ。俺は呆気に取られて口が開きっぱなしだった。
ステージは、ポールダンスやら、セクシー系やら、アイドル系やら、色々あって、全く退屈しなかった。ダンスはどれもキレキレ。女の子たちは全員スタイルが良くて、美人揃い。まぁ、あれだけキレキレのダンスをしているんだから太る要素は皆無だよな、と思う。
ステージの合間に女の子たちは客席におりてきて挨拶をしてくれるのだけれど、その様子を見ていたら、要するに、アイドルと同じなんだな、と感じた。客は推しの女の子に会うためにハコに通い、お金を落とす。女の子は推してくれる客とコミニュケーションを取る。新規の客には自分をアピールして推してくれるファンを増やす。客は推しの女の子にチップを渡すのだけれど、チップは現金ではなく、リオンという店内限定の模造紙。10リオン1000円からなので、「ま、1000円くらいなら良いかな」という感じで手を出しやすい。まぁ、俺は様子見で手を出さなかったけれど。よくできてるなぁ、と感心しつつ、女の子が話しかけてくるたびに俺は鼻の下を伸ばしていた。何しろみんなかわいいもんだから。
結局、俺は烏龍茶一杯しか飲まなかったけれど、金を落とせば落とすほど楽しさが増すのだろうな、と思った。シャンパンを開けたり、リオンを配りまくったりすると、客はステージに上がって女の子と記念撮影したり、女の子をはべらせたり、色んな特典がついてくる。そういう客は金の使い方が尋常ではないので、きっと金持ちなのだろう。俺の右隣のおっさんがまさにそんな感じで、大量のリオンを女の子に配りまくっていた。
左隣に座っていたスーツの会社員風の男性はめちゃくちゃ良い人だったので、助かった。ステージが始まる前、あまりにも心細かったので、「よく来るんですか?」と俺から話しかけてみた。
「昔は毎週来てましたけど、最近はそうでもないですよ」と彼は言ったけれど、色んな女の子と顔見知りっぽかったので、相当な手練れだな、と思った。彼曰く、俺みたいに初来店でひとりで予約して来るのは珍しい、とのこと。まぁ、俺の場合、誘う友達もいないしね(笑)。
客層は様々。老若男女問わず。普通のおばさん、カップル、家族連れ、オタクっぽい奴、成金ぽい会社員などなどなど。つくづく、左隣がまともな人で良かった。左右とも金を使いまくる人だったらキツイもんなぁ。
俺はある女の子に「めっちゃタトゥー入っててイカつそうじゃん!」と言われたけれど、左隣の人が「いや、こう見えて優しくて良い人だよ」とフォローしてくれた。マジで良い人だ、左隣の人。
「またいつか見かけたら話しかけてくださいね」と言い合った。
そんな感じで、24時45分にショーはすべて終了。店を出ると、現実の世界に戻ってきた気がして、少し残念だった。あの異次元空間が名残惜しい。
帰りは原付。寒すぎて凍死するかと思った。深夜2時半すぎに帰宅。
とにかくテンション爆上げのお祭り騒ぎだった。また機会があれば行きたい。