彫師修行19日目　Border Crossing

日付が変わって昨日は、彫師修行19日目。

天気が悪かったので、朝から軽い偏頭痛。けれど、いつものように動けなくなるような感じではなかったので、助かった。天候に体調を左右されてビクビクしたくないけれど、まぁ仕方ない。

師匠は仕事が溜まって相当疲れているらしく、「気分転換してくる」と言い、午後イチでスタジオを出てマッサージを受けに行った。毎日毎日予約がパンパンなので、疲労が溜まるのも無理はない。師匠は疲れている様子を普段からあまり見せない人なので、今回は相当だったのだろう。

スタジオでひとりになると、針の練習をしながら、頭の中でDJ Shadowの「Border Crossing」が流れ出した。なぜDJ Shadow？
頭の中で音楽が流れている時の方が集中できる。時間はあっという間に過ぎて、師匠がマッサージから帰ってきた。だいぶリフレッシュできたようだった。

軽く雑談をした後、師匠は練習した俺のパッドを見て「レタリング、ガタガタだね」と苦笑し、アドバイスをくれた。ありがとうございます。

スタジオを出て駐輪場まで歩きながら、DJ Shadowの「Border Crossing」を聴いた。聴きながら、一歩進んで二歩下がる状態なのでまずいよなぁ、と思った。まぁ、だからといって飛び級で上手くはならないので、地道にやるしかないのだけれど。
何か気分転換して帰ろうかなぁ、と思ったけれど、財布に800円しか入っていなかったので、諦めた。本当なら高級ホテルの最上階のスイートルームを借り切ってデリヘル嬢を5、6人呼び、シャンパンを開けて札束をばら撒き、窓の外の外民どもに唾を吐き、朝になって凍えるように息を引き取りたいのだが、まぁ、そうはいかないよね。