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無職53日目 M3GAN/ミーガン

映画「M3GAN/ミーガン」をアマプラで観た。
ホラーの皮をかぶったコメディって感じで面白かった。
ただ、俺は子どもが産まれてからというもの、映画の登場人物に子どもがいると、その子どもにめちゃくちゃ感情移入してしまうんだよね。そのせいで映画の解釈が完全に子どもびいきになる。

ジェマは一流玩具メーカーでAI人形の研究をしている。ある日、ジェマの姉の家族が事故に遭い、生き残ったひとり娘で9歳のケイディを引き取ることになる。ジェマは仕事一筋で独身を楽しんでいるのでいきなり子育てはハードルが高いし、しかもケイディは家族を亡くして心に傷を負っている。そこで、ジェマは研究中のAI人形をケイディに与えるのだが、そのAI人形が暴走する、というストーリー。

作中、育児を全てAI人形に押し付けるジェマに対して同僚が「母親の手助けをするAI人形を研究してたんじゃないのか?AI人形に母親のかわりをさせるのは間違っている」というド正論をかます。俺も全くの同意見。確かに、いきなり子育てをすることになったジェマには同情するけれど、ジェマは自らの意思でケイディを引き取っている。無理やり引き取らされたわけではない。それにも関わらず、ジェマの行動はすべてが自分本位で観ていてマジで腹が立った。ケイディが犬に噛まれて怪我をしたり、安静にしているべきケイディを仕事のプレゼンに連れ出したり、お前が諸悪の根源だよな、とジェマの胸ぐらを掴みたくなった。
というか、ジェマは自分のAI人形の研究のためにケイディの心の傷を利用しているようにしか見えなかった。だからクライマックスでジェマがどんなに反省しても、心を入れ替えても、この惨劇はすべてお前が招いたことなんだよ、お前が死んだらすっきりしたのに、と思ってしまった。
かなり極端な感想だとは思うけれど、仕方ない。

とはいえ、映画自体は面白いので、オススメ。

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