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無職126日目 サイン

メル・ギブソン主演、M・ナイト・シャマラン監督の映画「サイン」を観た。

今の今まで観たことがなかったけれど、実は思い出深い映画だったりする。
高校生の頃、友達が付き合う前の好きな女の子とデートで観に行った映画なのだ。次の日、学校でその友達にデートはどうだったのか訊くと、そいつは「映画はくそつまんなかったし彼女とは上手くいかなかったし最悪」とぼやいた。
俺はメル・ギブソンが好きだし観に行きたかったけれど、バイトをしていない金欠高校生だったので、友達がつまらないと言う映画をわざわざ映画館に観に行く必要ないか、という感じで、観なかった。
それ以来、ずっと観る機会がなかったけれど、たまたまアマプラで配信されていたので、観てみた、というわけ。

で、実際どうだったかというと、かなり面白かった。ていうか、泣いた。号泣。
妻を事故で亡くしたことをきっかけに神を信じることができなくなり、牧師を辞めた主人公が身の回りに起こる不可解な現象に悩まされる、というストーリー。
超絶地味な宇宙人侵略モノだけれど、それはどうでもよくて、主人公が信仰心を取り戻し、家族との絆を再生させる様子がめちゃくちゃ泣けた。晩餐のシーンと、子どもたちが産まれた時の思い出を語るシーンで号泣してしまった。やはり自分が親になると、家族についての映画は感情移入しまくってしまうね。

俺は高校生の頃、まわりの連中よりたくさん映画を観ていたし、それなりに読解力もあると思っていたけれど、多分、当時の俺ではこの映画を観ても何にも感じなかったと思う。なんだかんだで人生経験の少ないクソガキに過ぎないし、家族を持つこと、子どもを育てること、人は何を信じて生きていくべきか、そんなテーマを読み取れるわけがなかっただろうなぁ、と感じる。今、この時に観て本当に良かった。

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