QGISを学ぼう!QGIS講習会レポート
株式会社SOCOのnoteをご覧いただきありがとうございます!
私たちは「やりたいことを諦めず、誰もが輝ける社会の実現」を目指し、位置情報を活用した業務改善や業務効率化の支援を行っています。
今回はSOCOのメイン事業であるGIS(地理情報システム)に関連して、オープンソースソフトウェア「QGIS」の講習会を開催しましたのでご紹介します。QGISについて詳しく知りたい方や講習会への参加をご検討中の方はぜひご覧ください。
QGISとは?
QGISとは無料で使えるオープンソースソフトウェアバージョンのGIS(地理情報システム)のことです。有料版のGISよりも機能は制限されているものの、業種や使用方法によっては充分現場で活躍するソフトです。主に空間情報のデータ作成・保存・管理・検索をすることができ、土地や建物の管理や建設計画、森林や河川の管理などに役立てることができます。
近年は有料のGISが値上がりしてきたこと、QGISの機能が充実されてきた背景などから、有料版のGISからQGISに移行したいというユーザーニーズが高まってきています。SOCOではお客様の業務内容に合わせたオリジナルの講習会を開催しています。
お客様紹介-富山の自然を未来へ繋ぐ連合会・水土里ネット富山様
今回、講習会を担当させていただいたのは、富山県土地改良事業団体連合会・水土里ネット富山様(https://www.tym-midori.net/tomidoren)です。富山県と連携し、県内の水路や農地の整備・維持管理・環境保全などに取り組まれています。農業・環境を支える取り組みを通じて地域の食を支え、後世に「水」「土」「里」を継承することを目指して活動されています。
有料GISからオープンなQGISへ!SOCOの提案紹介
水土里ネット富山様では、以前から業務で有料のGISを利用されていたそうです。年々有料のGISはライセンス費用が値上がり傾向にあり、また、現状のGISの機能が業務にフィットしているのかという点もお悩みでした。
今年2024年に発生した能登半島地震では石川県と共に大きな被害を受けた富山県。今後さらに水路や農地の整備や防災面のニーズは増大するはずです。
そこで、これまでのGISの知識や独学で学んでこられた知識を深め、業務に合わせたQGISの使い方が学べる講習会をご提案させていただきました。
講習会内容のご紹介
講習会前に質問内容をご準備いただき、当日は回答&実習を行いながら進めました。具体的な質問やお悩みにお応えできるよう、実際にお客様の元へ伺って講習会を実施しました。
所要時間は4時間半程度、ネットで調べてもわからない箇所や業務改善につながる点などを中心にレクチャーさせていただきました。今回はnote限定で質問&回答例をご紹介します。QGISをご利用中の皆様は、ぜひご活用ください。
他にも「地図帳機能使い方」や「作成したシンボル設定を繰り返し使用する方法」など、より効果的にQGISを活用いただく方法&工夫をお伝えしました。当日は講師2名が実習を行いながら質問に回答し、疑問点をすぐに解消できる講習会作りを心掛けました。
また、これまで水路や農地の現地調査では、紙図面に記録しGISに入力していたそうです。そこで、QGISの追加プラグインである「QField cloud」をご紹介し、タブレット端末で位置情報・属性情報の入力、写真データをプラスしてPCデータとの連携、クラウドでのデータ集約をご提案しました。
SOCOはGIS事業だけでなく、業務改善・業務効率化のコンサルティング事業も行っています。QGISやGISの膨大なデータを効率よく活用するための、業務改善のご相談も受付中です。
講習会を終えて
SOCOの本社がある群馬県高崎市から富山県富山市までは、北陸新幹線で1時間45分ほど。群馬-富山間の移動はあっという間で、北陸と関東の距離が近づいたことを実感しました。講習前は緊張してしまい観光する余裕がありませんでしたが、終了後の美しい景色と心地良い風が印象的な出張でした
(もちろん、その後は美味しい富山グルメをいただきました!次は旅行で行きたいです)。
今後、SOCOはQGISやGISの普及活動に力を入れ、様々な業界の情報連携がスムーズになるよう、多くの企業の業務改善・業務効率化を目指していきたいと思います。GISを活用すれば写真や数値などの様々なデータを一元管理することができ、既存事業の改善や新規事業の創出に繋がります。独学では難しい点は私たちがサポートいたしますので、ぜひ多くの皆様にQGISやGISの素晴らしさを知っていただければと思います。