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3強環境の崩壊を「プレイングの開示•秘匿」から考えてみる

※本記事は全文無料です。


こんにちは。靴下と申します。


今回は26弾環境で言われていた

黒単ワルボ
緑単サソリス
赤青バイク

の3デッキがもたらした

「3強環境」と呼ばれた環境と、その崩壊について考察してみることとします。


3強環境の遍歴

「プレイングの開示」が現状未定義であるが、それは後に記載する。
ここでは先に議題に上がる3強環境がなにを指すのか記しておく。


「3強環境」は26弾環境のtier1の3デッキを指す。

レッドゾーンカップ(以降RzC)では赤白バイク、緑単、少し遅れて黒単が登場し、バイクは他の2デッキに勝つために赤青バイクと形を変えた。


後半に差し掛かるにつれ、その3デッキに抗う「トリガーロージア」(のエンドレスヘブン)の規制が入ったものの、その3強環境に亀裂が入るとは思われていなかった。


しかしミラダンテカップ(以降MdC)の結果としては、
環境後期に緑単の数が大幅に減少赤青バイク、黒単が多くを占めた


特に黒単の躍進は凄まじく、環境最終日付近の爆増や、両面最終1位の結果が出た。


結果のみで考えると3強環境から

赤青バイクと黒単の2強環境

ないしは黒単の1強環境ともとれる。


実際には緑単も最終レジェンドの報告は少なくなく、以前強いデッキタイプの1つであり、
他のデッキと劣っているわけではないが、、、


筆者はこの結果になったことを「プレイングの開示」の部分から考察できるのではないか?と言う発想でnoteを書いてみることにした。


「プレイングの開示」

ようやくここで「プレイングの開示」について定義したいと思う。


本記事では

該当デッキを使う際に用いる細かいテクニックを知っている人が

Twitter、YouTube、noteなどのsnsを通じて
発信しているかどうか

また、その量が多いor質が高いものである。

としておく。

またその逆として

snsを通じた発信が積極的に行われていない
行う人が少ない。
また、量や質が少ないもの

を「プレイングの秘匿」と定義しておく。


緑単とプレイングの開示

筆者は緑単が大幅に母数を減らした要因として、この要因を唱えている。


RzCにもすでに見られていたが

緑単のプレイングを共有する動き

かなり多く見受けられた。

特にレートや順位が高い方によるプレイングの開示が行われており、多くの方が目にしたことがあるのではないだろうか。


それらにより緑単側のプレイングが向上したものの、相手にも

したい動き
やられて嫌な動き

を把握されてしまい、緑単が勝ちづらくなる状態がだんだん出来上がったと考えている。


バイクとプレイングの開示

では他の3強であるバイクはどうだろうか。

実のところ バイクも多くのプレイングの開示が行われていたように感じる。

それでありながらバイクの母数が多く減少しなかった原因として、

開示された量

が関係しているのではないか。


バイクは元々やりたい動きが知られており、そこから派生する動きに限りがあるため

秘蔵のプレイングがバレる!

と言ったことが相対的に少なくなったのではないかと考えている。


つまり、バイクはプレイングがバレてても強い

と言うよりバレているのが当たり前なうえで選択肢を見つけていくという感じなのだろうか。


黒単とプレイングの開示

最後に黒単はどうだろうか。

黒単ではプレイングの開示がほとんど行われていないように見受けられた。

特に量が少なく、情報が回っていたとしても構築がほとんどであった。


RzC中はまだしも、MdCが終わった今でも
この現状は変わっていない


なぜ、開示の量に差が出ているのか

前述から、同程度のtierで3強環境と並べられた3デッキに情報の差が生まれていた。

その原因として、デッキの性質が挙げられるだろう。


緑単の性質から…

まず緑単では

多数の選択肢から多数のゴールが存在する

と考えている。


マナゾーンもリソースにできる性質上、取れる選択肢がその分多くなるのは当然のこと、

そのゴールも対戦によりかなり多く分岐するため、高レートの方であっても

人によって考えるプランが違っている

ことが多かった。
特にこのゴールの部分がかなり大きく、選択肢もゴールから考えるものであるため、こちらの方を協議したい方が多かったのではないか。


そのため緑単使いは

その多くの選択肢、ゴールを把握するため

プレイングの開示を行い他の意見を取り入れる必要があったのではないだろうか。


つまり、
共有のリスクよりもプレイングの協議を優先したい

となったと考えている。

しかし、環境後期になるにつれ、そのデメリット部分が多く見られるようになってしまい、母数を減らしたのではないだろうか。


バイクの性質から…

バイクも同様に

多数の選択肢とゴールがあるデッキタイプではあるが緑単ほど多くない。

また、少し前に書いたようにプレイングの開示のリスクが少ないため

積極的に開示が行われていながら、それによる勝ちづらさ(デメリット)はそこまで出ない性質を持つ

つまり

緑単と同様
共有のリスク<プレイングの協議
ではあるが
共有のリスクが低いから、プレイングの協議をする。

と言った形だろう。

そのため、大きく母数が変わることなく活躍したと考えられる。

黒単の性質から…


最後に黒単では

少数の選択肢から少数のゴールが存在する

と考えている。

これは黒単に選択肢が多くない、と言う意味合いではないが

黒単では緑単やバイクが行う
自分から選択肢を作りにいくと言うよりは

相手の動きに合わせて行動する。
と言う性質をもつためである。

つまりやりたい動きはある程度決まったうえで進行することが多いため、選択肢が少数とした。


この性質からいくつかのことが考えられる

まず、開示のデメリットから考察してみるとする。
選択肢やゴールが少数であるならば開示のデメリットは少ないようにも感じるが
黒単は特にされたら嫌なプレイをされると、相手に合わせる性質上選択肢が狭まると考えられる

開示のメリットに関しても相手に合わせる性質から
プレイングの協議よりも対面の理解が優先される。


よって黒単はプレイングの開示をする必要がほぼない
→開示の量が低迷している原因なのではないか。

つまり
共有のリスク>プレイングの協議
となっていたと考えている。


そのため勝てる方が自分の動き、されたら嫌な動きがバレないまま勝ち続け、母数を大きく伸ばしたのではないか。


結論

この記事の結論としては

プレイングの開示により立ち位置が悪くなり
緑単が減少

プレイングの秘匿により立ち位置が良くなり
黒単が増加

したことによりRzCにおける3強環境の崩壊に繋がった。

とする。


あとがき

いかがだったでしょうか。
今回議題に挙げた「プレイングの開示」はあくまで1つの要素であり、他にも色々な要素があった上で今回の環境ができているとは思います。

その中でプレイングの共有が積極的なデッキとそうでないデッキの違いって何?と言う疑問から今回の記事を書いてみました。

黒単のプレイングの開示が行われたり、緑単に勝てなかったデッキが上がってきたりしたら、さらに環境が変化するかもしれませんね。

それではまたどこかで👋

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