内なる子供を苦しめる、自己強迫的な属性適応 1/3 (内なる子供の存在)
52年前に長男として生まれた。2年後に妹ができた。
お兄ちゃんらしくならなきゃ。お兄ちゃんはこうあるべき。
子供の頃の親の言葉が呪縛になっていたとは知らなかった。
「お兄ちゃん」のステレオタイプは成人しても刷り込まれる。雑誌、雑談…様々な情報でステレオタイプが刷り込まれる。でも完全無欠に「お兄ちゃん」にはなれないようだ。判で押したような「お兄ちゃん」にはなれない。
70%お兄ちゃんらしくなったかもしれない。
30%お兄ちゃんらしくないのかもしれない。
お兄ちゃん役が自分の一部になったのが70%。
お兄ちゃん役が自分と折り合いがつかないのが30%。
自分はどうやら無意識に、そして強迫的に、そのステレオタイプに自分を近づけようとしていたようだ。自分には内なる子供が居て、内なる子供を自分が律していた。まだ100%じゃないよ、と虐待していた。
その圧に苦しくなった内なる子供(以下、ジュニア)が時々反乱を起こす。他者への嫌悪や怒り、自己に対する嫌悪や不安、これらはジュニアの衝動。その衝動が他者へのやっかみや怒り、または自己嫌悪として表出する。
次に続く