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公徳心(9)道徳性発達段階2-個人主義的な道徳性

道徳判断基準、続けます。

段階 2 個人主義的な道徳性(小学校低学年)
自分が損をしていないかを考えるようになる。お手伝いをしたからお小遣いがもらえるというように、自分の行動の損得が道徳判断になる時期。この段階の子供は、友達との喧嘩も自分が殴られたから殴り返すという道徳判断をする。相手からやられたら同じようにし返ししてもいいと判断しやすい時期である。
したがって、自分の損得だけでなく相手の気持ちも考えることのできる次の道徳判断段階に繋げる為には、大切な人が喜んでくれることに意味があるということを日々の生活の中で体験させ、教えていくことが求められる。
子供にも家族の一員としてできる仕事を手伝わせ、相手のためにできる役割を体験させたい。クラスの友達に「ありがとう」「ごめんなさい」という配慮の言葉をきちんと使えることや、上手く仲間に入れない子がいたら「一緒にやろう」などと自分から誘ってみるといった関りの言葉が使えるように配慮したい。

研究紀要 第39号特集:習得・活用・探究型学力の育成と評価の理論@日本教材文化研究財団

損得勘定の道徳観。自分が損しないように、他者を律する。言われたら言い返す。やられたらやり返す。倍返しだ!とか流行語になったけれども、所詮小学生低学年レベルの道徳観。ダサいなぁ。

善行動はご褒美が目当て。見返りを求める利己的で幼稚な道徳観。「○○したのに、△△してくれない」とか「普通、△△するもんじゃないの?」と風潮を裏付けにして見返りを求める言葉をよく聞くけど、このレベル。

公徳心には程遠い。


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