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ドイツの豊かさ

久しぶりの投稿です。お久しぶりです。

Noteにオススメされた記事のタイトルが非常に興味深くて読んでみました。

なんだかとても懐かしい風景写真と、目に浮かぶような出来事を読んでとても懐かしい気持ちになりました。投稿してくれた作者に感謝します。

さて、ドイツの閉店法には自分も何度もやっつけられたました。

自分は2001年9月から1年半ドイツに住んでいました。ドイツには閉店法があると先輩から聞いていて、移住後しばらくの間は気を引き締めて、妻と一緒の買い物の時間を決めて、週末の食糧難は逃れることができていた。

しかし金曜日に飲みに行くことが増えると「あ!レアール(スーパーの名前)閉まっちゃった!」と夫婦で顔を見合わせる土曜日が何度もあった。その時の冷蔵庫がまだ週末耐えられるくらいの食材があれば良いけど、無かったら土曜の夜〜月曜の朝まで食糧難に陥ってしまいます。

仕方がないから外食したり、近所のガソリンスタンドでお菓子やビールを調達したりして凌いでいた。近所の食堂は中華かイタリアンかインド料理の3択で、どれもそれほど美味しくないけど、時間がルーズだった自分たちへの罰と考えたら随分と甘い罰だったなぁ。

スーパーに行っても選択肢が少なかったし、物が溢れる日本の生活と比べると非常に不便だ。あれから15年以上経つけど、今はあの不便さがとても懐かしく思える。それは単なるノスタルジーではなく、広告や物に振り回されない生活に戻りたい気持ちが日々募っている。

いま、日本はゴールデンウィークだ。自分も9連休。久しぶりの長期連休を自宅に籠もって過ごしている。街は人がウヨウヨしていたり、宣伝などのプロモーションが鬱陶しくて疲れてしまう。ドイツの日曜日に恋い焦がれる。

自分が住んでいたところは大都市のベッドタウンだが、ちょっと離れたら民家が急に無くなって自然が広がっていた。(こういう街はドイツに多いけど、元々要塞都市だったのかもしれない。)

そんな身近にありふれた自然とかシャッターが降りた町並みを、妻と一緒に話をしながら散策するのが楽しかった。「いやー、今週末もやっちまったなー」なんて話から、「学校どうよ?」なんて話もしていたような気がする。

ただ他愛もない話をダラダラと話し合える相手に恵まれていた。そして他愛もない話をするしか無い、物質やお金から離れた時間に恵まれていたのだ。

ゴールデンウィークは自宅に籠もって物質やお金から離れた時間を獲得できた。おかげで自宅の整理整頓が捗ったし、心のザワザワも整った気がする。あとは他愛もない話をダラダラと話し合える相手が居れば最高だな。

いつかまたドイツに住みたいな。


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