性的衝動の源(3)いちばん大事な相手
下心は生理現象。下心なんだから下品で何が悪い!
前号ではそんな話をした。
社会にはある程度の下品は在って然るべき。
性欲も生理現象。カッコつけなくていいのだ。
だけど一方で、
他者と関わる技術が広まっていないと危なっかしい。
ヒトが理性を踏み潰して獣化すると、あっという間に地球崩壊だ。
他者と関わる。どうやって?
相手は自分の写し鏡になるかもしれないけど「写して下さい」と近寄ってくる奴は気味悪い。自分を知りたいなら、自分に向き合いな。他人に訊くのはその後だ。どうせ自分を知り尽くせない。知り尽くせなくても良いじゃないか。「自分はこういう人間だ(たぶん)」でいいんだよ。魂が抜けた姿を晒すよりずっと良い。
自分を説明してもらうために他人を使うな。鏡のように、道具のように。
どうしてそんなに自分を毛布に包みたい?
どうしてそんなに素直な自分を晒せない?
それは自分を見失って不安なんだよ。
自分を信じれない。自信がない。
自分の内なる子供と仲良くしなよ。
自分の内なる子供の声を聞きなよ。
自分の内なる子供を承認しなよ。
するとわかる。自分が何者か。
そして気がつく。
他人を求め倦ねなくなることを。
性的衝動が収まることを。(性欲が無くなるわけではない)
心の空虚を埋めるのは自分自身。
一番大事な話相手は自分自身だ。
一番の社交術は素直で居ること。
大丈夫。君は既に素晴らしい。
心の眼と見つめあえ。怖くても。