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ヤンチャな過去の活かし方
若者は荒ぶる。
自由を奪う束縛感を振り払いたくて、でもその気持ちのやり場がわからなくて、ダメとわかってルールを破ったり、不道徳な行動で荒ぶるものです。
大人は、若者の逸脱行為を諌める役目。多少の押さえつけはあっても、気力を失うほど制圧しては絶対にいけません。
なぜなら実は、その勇敢さは社会人になって役に立つから。
スポーツや勉学など自分に挑む機会があれば良いけど、機会がないと挑む相手を外に、つまり他人に挑みます。
まず始まるのが親とか先生への反発。反抗期は定番の挑戦ですね。
そして次に良識とか道徳への反発。逸脱行為も定番の挑戦ですね。
そんな行為は、勇敢さが燻っている証拠。手頃なところで自分の力試しに挑むから拗らせて周りに迷惑をかけてしまうのです。
それが年を重ねて分別がつくと、挑む対象が変わります。「これはおかしい」と思うものには、黙っていつまでも従いません。自分の良識と信念を信じて立ち上がります。主体的に変革を起こすなど力試しの形が変わります。
力試しの形として、いきなり他者に立ち向かう人もいれば、自分に挑んで勉学に励む人も居るし、遂に事業を起こす人も居ます。簡単な挑戦もあれば難しい挑戦もある。いずれにせよ勇敢さがないと出来ません。こうして挑む勇敢さは、社会の常識や既成概念を壊す勇敢さとして昇華する可能性がある。
先日お亡くなりになった稲盛和夫さんは鹿児島での幼少期はガキ大将だったようですね。稲盛さん以外にも社会で活躍されている方の中には「とても良い子だったとは言えない」ようなヤンチャな歴史を持った方が多いです。
ヤンチャを通して、大きな者に怯まず切り込む勇敢さと瞬発力が養われたり、良い子でいたら得られないような失敗を繰り返してセンスを養ったり、過去の自分を戒めて良識と信念を得られたりしたかもしれません。
だから大人は、若い逸脱行為を諌めても、余力を残させてあげましょう。
抗う余力が残っていないと、学習性無力感に苛まれて、無気力で隷属的な人格になってしまいます。隷属的になって挑む機会が減ると、自分の威力を知らないまま抑圧的に成人して、自分の力を制御できなくなります。
大人の衝動は大損害をもたらす恐れがあります。
だから、悪いことするなら若い頃にしとけ。
逸脱できる元ヤンチャさんは、その瞬発力を善に活かそう。
現代の閉塞感を壊す、あなたの出番です。
さぁ踊りだせ。