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広井脩(2001)『流言とデマの社会学』文藝春秋 流言とは、辞書的には噂とかデマと同義とされる。人から人へと伝えられる話の中で、無根拠性や無責任性の目立つものが流言とされてきた。造言飛語など明らかなデマを意味する言葉もある。 本書では、流言の特徴として5つの特徴があげられている。1つは、人から人へと伝えられる情報であること。2つ目は、正々堂々と表明されるというより秘密の色彩を帯びていること。3つ目は、事実の確認なしに語られること。4つ目は、その情報の内容が次第にゆがめら