株式会社へラルボニーの魅力を本気でまとめてみた
こんにちは!
ソーシャルベンチャー特化の複業転職サイト「ソーシャリア」の執行役員CPOの武井と申します!
社会をより良くする事業づくりに、より多くの方が関わっていく未来を創るべくサービス運営をしています。
はじめに
本記事は1月30日開催の"ソーシャルキャリアMeetup"との連動企画です!
すてきなソーシャルベンチャー、インパクトスタートアップ4社合同での採用イベントとなります!
オンライン&参加費無料です。
よろしければぜひご参加ください!(私司会します!)
今回はこのイベントにも参加していただく株式会社へラルボニーについて、その魅力を存分にお伝えしたく記事を書いております。
個人的にも大好きな会社です。
力を込めて書いたのでぜひご笑覧ください!(5分ください!)
へラルボニーさんについて
へラルボニーさんの掲げるミッションは「異彩を、放て」。
4歳年上に重度の知的障害を伴う自閉症の兄の存在があり、2018年に双子の兄弟が創業した会社で、現在従業員は56名(2024年7月時点)です。
上場も目指しており、事業・組織ともに急拡大フェーズにあります。
「障害=欠落」というイメージを根本から変容するべく、主に知的障害のある作家が描くアート作品をさまざまな形で社会に送り届けています。
日本国内にとどまらず、全世界を巻き込む「運動体」になろうとしています。
創業した松田兄弟の純粋な想いと、取り組みのスケールの大きさに心が動かされます。
純粋な想いを社会にぶつけ、ビジネスを通じて、社会通念を変えていく。
その生き様は、これからの株式会社のあり方、個々人のキャリアのあり方に大きな問いを投げかける存在だと思います。
先日、盛岡にある本社オフィスを訪問させていただき、なお一層その想いを強くしました。
この記事では、社会性はもちろんのこと、ビジネスパーソンに向けて経済性の部分についても伝えていきたいと思います。
(世界進出に向けての動きは正直驚くと思います!! きっと数年後にはすごいことになりますよ!! 詳しくは記事後半にて。)
まずこれを見てください!!
まず、へラルボニーを理解するために最初に見てほしい3分の動画があります。
この記事に辿り着いた方はぜひ!まず!この動画を見てください!!
これを見ないことには始まりません!!
創業したお二人とお兄さんのストーリー。
「るんびにい美術館(花巻市)」で出会った障害のある方が生み出すアート作品。
へラルボニーが手がけ、世に届けてきたプロダクト。
「へラルボニー」という社名の由来。
ぎっしり詰まった動画です。
(見ましたか?見る前にスクロールしないでくださいね!笑)
創業の想い
動画でも語られていましたが、兄・翔太さんの存在がへラルボニーの原点です。
お兄さんに「可哀想」というレッテルを貼られることに対して、ずっと違和感を感じていました。
へラルボニーを創業して、掲げたミッションは「異彩を、放て」。
異彩作家のアートを通じて、「障害のイメージを変える」ことを目指しています。
事業にかける想いは私が語るよりも、創業したお二人の言葉を聞くのが一番だと思います。
1つだけ、個人的に響いたお二人の話を紹介させてください。
「読売テレビニュース」さんの特集動画にて、二人が中学時代を振り返りながら話すシーンがあります。
小学校や中学校で障害のある方を揶揄するような言葉が飛び交うのを経験したことがある方は一定数以上いるのではないでしょうか。
(私も、子どものころ、悪口の一つとして「ショウガイシャ」という言葉が使われることを何度も目に、耳にしました..。今思うと心から悲しいことですし、今の学校ではそんなことがないと信じたいですが..。)
そんな障害に対するイメージを気にして、二人はお兄さんの存在を周囲に明かすことはなかったと言います。
その経験は二人にとって、一つの原点になったといいます。
インタビューではこんなことを語っていました。
ハイブランドに向けられるような憧れの眼差しが、へラルボニーのプロダクトにも向けられる。そんな未来を創っていきたいという想い。
(「障害」へのイメージが大きく変わった未来ですよね。アツい。)
実際の動画を見ると、当時を振り返りながら言葉を紡ぐ二人の姿、行間から滲み出る強い想いが感じられます。
該当箇所は2分50秒から3分55秒くらいまでの1分間です(再生ボタン押すとそこから再生されます!)。
事業概要について
ここからは事業について詳しく触れていきます。
ビジネスモデルは、異彩作家のアートデータの著作権保有・IP管理を行い、アートデータを活用して商品開発やパートナー企業とのコラボレーションを行います。
アートが使われるほど作家にも使用料(ライセンスフィー)が入るというモデルです。
世界を見ても他に類のないビジネスモデルといいます。
"異彩作家とともに、新しい文化をつくるアートエージェンシー" です。
へラルボニーさんは大きく2つの事業を展開しています。
BtoCのブランド事業と、BtoBで企業とコラボレーションを行う事業です。
BtoC事業については、ECサイトを見ていただくとどんな商品があるかイメージが掴めると思います。
ネクタイやワンピースなど身にまとうものから、ハンカチーフやサブバッグなど多岐に渡ります。
ビビットなデザインが目を引きますね。
HPの事業紹介ページも、ブランドのこだわりを感じられる力の入ったクリエイティブです。
BtoB事業では、大手企業とのプロジェクトが数多く行われています。
いくつかご紹介しますね。
まずはJALさんとのコラボです。
機内で使うコップやアメニティに、へラルボニーさんのアートが使われています。
また、丸井グループさんとのコラボでは、利用額の0.1%が作家や福祉団体に還元されるクレジットカードができました。
他にも、トヨタ、資生堂、アサヒビールなど名だたる大手企業とのコラボが続々と行われています。
モノだけでなく、成田空港やユニリーバ・ジャパンの本社オフィスでは、空間デザインも手掛けています。
たくさんありすぎてお伝えできないくらいです。
HPの事例紹介もご覧ください。
そして、BtoC事業とBtoB事業で相互シナジー起こすことが一つの事業戦略になっています。
先ほど見たように、BtoB事業でのコラボレーションから、空港や日常にへラルボニーの世界があることで、自然と皆が目にするわけですね。
このことがBtoC事業にシナジーを起こすわけです。
(また逆も然りですね。)
マーケットサイズは国内だけで6兆円規模です。
事業は急成長しています。
作家のロイヤリティは3年間で約15倍増加し、年収1000万円となる方も出てきていると言います。
(会社としての売り上げも同じような成長角度で拡大を続けています。)
就労継続支援事業所(B型)で働く障害のある方の月額平均工賃をご存知でしょうか?
16,118円です(2023年データ)。
へラルボニーが存在したことで世界が変わった作家、そのご家族のことを思うと、大きな希望を感じますよね。
これまで当たり前のように扶養に入っていた息子が、確定申告をするようになる。
息子に扶養される、そんな夢のようなことも現実なろうとしている。
そんなご家族のエピソードを聞いて私は震えました。
これは、2023年1月31日「異彩(イサイ)の日」にへラルボニーが行ったソーシャルアクションとしての企業広告です。
へラルボニーの事業が「障害」のイメージを変えた一つの象徴的なエピソードだなと思います。
ちなみにこのソーシャルアクションは、日本最大級のクリエイティブアワード「2023 63rd ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」においてPR部門の総務大臣賞/ACCグランプリを受賞しています(リリースはこちら)。
シビれる世界への挑戦
そして、ここもぜひ伝えたいです!!
日本発のソーシャルベンチャーの雄であるへラルボニーが今、いかに世界に羽ばたいていっているか。
LVMHグループとのコラボが生まれるかもしれない
LVMHグループって、LOUIS VUITTON、Dior、Tiffany & Co.など名だたるブランドを持つ世界最大の複合企業です。
そのLVMHが世界各国の革新的なスタートアップを評価する「LVMH Innovation Award 2024」を行っており、1545社の応募のなか、日本で初めてファイナリスト18社に選ばれたのです!(2024年5月のことです)
これが何を意味するかというと..、
LVMHが行う事業支援プログラム「La Maison des Startups LVMH」に参画し、個別のサポートを受けることになります。
LVMHが持つ75ものブランドとのコラボレーションに向けての商談がはじまっていくようです!!
もしかすると、ルイ・ヴィトンの店頭にへラルボニーのプロダクトが並ぶ日もくるかもしれません!!
松田さんは、ICC KYOTO2024のピッチで、パリのシャンゼリゼ通りにへラルボニーのアートが堂々と並ぶ未来を想像して欲しいと語っていました。(アツい..!!)
アートの本場はヨーロッパです。
市場規模も大きくも、ユーザーの目も肥えています。
ここで認められる。ここで大きな成果を出す。
そうなれば、その実績を引っさげて日本でも逆輸入的にさらに拡がりを見せる。
そんな未来があり得るんじゃないでしょうか。
2024年7月にはフランス・パリに子会社「HERALBONY EUROPE」を設立しており、本気で世界に羽ばたいていっています。
(ちなみに写真の真ん中にいるのは海外事業責任者の小林恵さんですが、なんと私の高校同期です。すてきな女性です。)
世界中の異彩作家が参加する HERALBONY Art Prize
また、異彩作家も世界中から集まってきています。
2024年には第1回となる"HERALBONY Art Prize"が開催されました。
第1回ながら、世界28の国と地域から924名の障害のある作家が応募し、応募総数は1,973作品にのぼったといいます。
ニューヨーク近代美術館 MoMAに収蔵されているようなアーティストからも応募があったとのこと!
これまでは日本国内の作家が中心でしたが、これからは世界中の障害のある作家とつながり、彼らのアートも社会に世界に届けていこうとする強い意志を感じます。
5分のダイジェストムービーがYoutubeに上がっています。
グローバルな作家や審査員、そして受賞した作家の声。
世界を動かしていく最前線の熱を感じられる動画です。
2025年のArt Prize(参考: 公式ページ)では、より世界中の人を巻き込んだ場になるだろうと思います。
ワクワクしますよね。
まだまだ伝えきれない魅力
これまでへラルボニーさんの魅力について語ってきましたが、まだまだ伝えきれていない部分があります。
本記事で触れられなかった事業として、企業向けのDE&I研修事業もあります。
2023年に立ち上げた新規事業ですが、こちらも面白い展開を見せていきそうです。
また、へラルボニーは盛岡からはじまった事業ですが、いまも本社は盛岡にあります。
創業した松田兄弟の強い想いで、盛岡を盛り上げる様々なプロジェクトも動いています。
ホテルのアートプロデュースや、地元百貨店でのフラグシップストアのオープンなどなど。
こちらもホットな取り組みが目白押しです。へラルボニーファンが世界中から盛岡を訪れる未来もあるかもしれません。
また、ミッションに向けて想いを一つにしている、なかで働く方たちのリアル、大切にしている組織文化。組織として急拡大する今、どんな仲間を求めているのか。
などなど、、
触れられなかったこともたくさんあります。
Xなどで気軽にDMいただいても大丈夫ですので、気になる方は聞いてくださいね。
また、来たる1月30日の"ソーシャルキャリアMeetUp"にへラルボニーさん登壇しますので、こちらもよければぜひご参加ください!
今回はセールスと事業開発に焦点を当てた企画になっていますが、他の職種の方も気付き多いと思います。ぜひ!
また、ソーシャリアの募集を探すページに「ソーシャリアに相談する」というリンクがあります。
ここから私や代表水本とのオンライン面談を入れることができます(ソーシャリアへの会員登録だけ必要です)。
カジュアルな場ですので、へラルボニーさんのことはもちろん、他のソーシャルベンチャーのことでも、何でも聞いてください。
ざっくりとしてキャリア相談も大歓迎です。
人生の彩りが増すような素敵なキャリアを創っていけるよう、一生懸命サポートさせていただきます。
もっと知りたい方向けのおすすめ動画
やはりいくら文字で表現しても、へラルボニーの純粋は想いや活動の本質は伝わりきりません。
ぜひ動画で、創業者である松田兄弟や、アートを創り出す作家の姿を見ていただきたいです。
3つ、紹介させてください。
TEDでの15分のプレゼンです。2023年1月のものですが、お兄さんである翔太さんも登場し、創業ストーリーと事業への想いがびしびし伝わる動画です。コテンラジオで樋口さんが「泣いた」と語っていましたが、私も動画の最後で涙しました。
ICC KYOTO 2024のピッチ動画もぜひ。
記事内でも少し触れましたが、いかにビジネスとしてグロースしていくかが語られます。そして創業者からほとばしる熱量。圧倒されます。
ガイアの夜明けの動画もおすすめです。
Youtubeで見れるのは15分ほどですが、作家さんの姿、コラボする企業の担当者の生の声。障害に対するイメージがアップデートされていく運動体の最前線を感じられます。
最後に
"社会性と経済性を両立する"。
顧客が"便益"を求めて購買をするのではなく、"目指す世界観や課題意識への共感"によって動く。
社会通念がアップデートされていく"社会運動性"を持ったビジネス。
この辺りは私たちソーシャリアが大切にしているキーワードです。
へラルボニーさんがまさに体現していることはきっと感じてもらえたのではないかと思います。
従来のビジネスとは少し違うのがわかりますでしょうか。
こういった事業体がもっと日本に生まれ、大きくなっていくこと。
そして、そこで働く人がもっと増えていくこと。
これが日本の希望になると信じています。
これからも素敵なソーシャルベンチャーやNPOを紹介していきますので、ソーシャリアのこともウォッチしてくれたら嬉しいです。
それでは!また別の記事でもお会いしましょう!
(もしよければ記事への「いいね」もお願いします!)
ソーシャリア 執行役員CPO 武井 聡
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