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エルメスが唯一、日本でライバル視する ラグジュアリーブランドは、意外な老舗?!

エルメスは1837年に高級馬具工房として創業、
伝統ある世界的なラグジュアリーブランドです。
ラグジュアリーブランドとは、高品質で高価な
ファッションアイテムなどを製造・販売する
ブランドのことを指します。

エルメスが唯一、日本でライバル視する
ブランドは、同業の「コム デ ギャルソン
(COMME des GARÇONS)」や「ヨウジヤマモト
(Yohji Yamamoto)」も、世界的に有名ですが、
それぞれ創業から100年にも満たない若い企業
なので、そうではありません。

2008年から7年間にわたってエルメス本社の
副社長を務めた齋藤峰明氏は、「エスプリ思考
―エルメス本社副社長、齋藤峰明が語る―」
(新潮社刊)という書籍の中で「エルメスの
ライバルを強いて挙げるとしたら、日本の
老舗和菓子屋『虎屋』である」と語っています。

その理由を齋藤氏は、「職人の手仕事におけ
るものづくりを基軸に置いていること」、
「伝統を大切にしながら新しいことに挑戦して
いること」などを両者の共通点としています。

あの有名な金の虎がデザインされた黒い袋に
逸品の羊羹を手土産にお持ちするという方は、
少なくなったと思いますが、山の手の良家では、
祖母上、母、娘と3代、手土産は『虎屋』羊羹
という家は、まだあるようです。

エルメスのバック同様、ラグジュアリーブランド
の羊羹を、最先端のオンラインショップのシス
テムを導入して、全世界に通販されていること
を知る日本人は少ない。

たまたま、私は虎屋文庫(虎屋の歴史を研究、
保存する社内部署)に友人がいるお陰で虎屋の
商品、歴史、取組みを詳しく知ることが出来る
位置にいます。

虎屋に馴染みの無い方は、是非、六本木ミッド
タウン地下1階の虎屋を訪れて欲しいです。
ここは数ある虎屋の支店の中でも特別なお店で、
次の500年のための1号店(凄い!桁が違う)
という位置付けなので、他のお店と異なります。
その1つが、商品を買って渡される袋が、あの
馴染みの金黒の袋ではありません!

次の500年の1号店の体験を目的に、ミッドタウン
の虎屋を見学、お買い物に行かれることをお勧め
します。そして、お帰りには、隣にある「菓寮」
で上品な甘味を味わっていただければ幸いです。

(2024.7.8 Vol.26)

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