【議事録】宇野常寛『遅いインターネット』を読むー「読み手」として考えるー
本note(宇野常寛『遅いインターネット』を読む-「読み手」として考える)をご覧いただき、ありがとうございます。
※以下6/28追記
ここからは課金部分で議事録を公開しております。前口上は無料公開してますので、気になった方はぜひポチってみてください。追記終わり。
スローで考える読書会は3回目の開催となります。今回は宇野常寛『遅いインターネット』を扱います。読書会の詳細案内は下記のようになります。※本noteの購入をもって、参加のためのパスワードが配布されます。
スローで考える読書会 vol.3
■日時:2020年6月20日15時〜17時頃 @ZOOM 、オフライン空間のどこか
■選書:『遅いインターネット』宇野常寛
■参加方法:
・この記事を購入(200円)いただくと、Zoomミーティングへのリンクとパスワードを確認することができます。開催開始時間になったら、リンクに飛んでパスワードを打ち込み、入室してください。
・フリートーク形式ですが、レジュメを作成いただくと議論が盛り上がるので、是非作成の上ご参加ください。レジュメは事前にソーシャルディアのTwitter(@socialdia)DMに、Zoomで表示する名前と併せて送付ください。
◆選書理由(文責:ざっきー@zackey_k)
今回の選書理由について簡単に説明します。
実はソーシャルディアが開催する宇野常寛さん関連のイベントは、今回で2回目となります。1回目は梅田蔦屋書店さんで開催した鈴木謙介さんとのトークイベントでした。このイベントは大変好評で100人近い方にご参加いただきました。
実はこのイベント終了後、宇野さんから1つの問いをいただいていました。その問いとは、「ソーシャルディアは今後何をやっていくの?」という至ってシンプルな問いです。
今回の読書会はその問いに対して、一つの回答を提示したいと思っています。
僕は5年程「PLANETSチャンネル」を購読しています。PLANETSチャンネルでは、定期的に様々な分野で活躍する人を呼んでトークイベント形式の放送を配信しているのですが、2時間近くに及ぶトークでは視聴者や対談相手、もしかすると宇野さん本人も想定していないようなトークが展開されていきます。チャンネルの放送で見られるようなダイナミックなファシリテーションこそ、彼の編集者、批評家としての魅力ではないでしょうか。
このダイナミックな展開は彼の著書でもにおいても同様です。『ゼロ年代の想像力』はアニメや漫画、携帯小説までを批評の対象としたゼロ年代批評の代表作と言える著書であり、また石破茂氏との共著『こんな日本を作りたい』では、「ノンポリのオタク」の立場から、戦後の日本の政治を捉え、未来のビジョンを提示する、という離れ技をやってのけます。
彼の著書を読書会で取り扱う価値はここにあります。つまり、これまで想定されていなかったり、目にも入っていない分野を繋げて批評する彼の著書を取り扱うことで、「読み手」側に新しい知見をもたらすことの価値を再検討できないか、ということです。言い換えればこの読書会を通じて読み手の「編集」ができないか考えてみたいのです。当時はあまり意識していませんでしたが、蔦屋書店さんで開催したイベントは、その副題(〈ビジネス〉と〈サブカル〉の現在)からも分かる通り、「ビジネス」と「サブカルチャー」という個別の分野を、「読み手」の視点で横断し、企画したイベントでした。
現代はSNSの時代です。SNS上で本の宣伝をすれば、想定される読者に対して直接的に分かりやすいメッセージを伝えることができ、一定部数の販売を見込むことができます。また気に入らないツイートが目に入れば、ものの数秒で投稿者に直接罵倒を浴びせることも可能です。
しかし、読書会という形式では、1つの本に対して参加者が複数の解釈を持って集い、意見の交換が行われ、参加者は当初の理解とは異なる視点を持ち帰ることができ、その視点は別の読書体験に引き継がれていきます。
宇野さんの批評という仕事を、「読み手」として真っ当から受け、そして本読書会によって参加者が自身の編集を経験できる、そんな会になればと考えています。
※以下6/28より議事録公開
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