絵本出版記念トークショー@AEON2プノンペン
絵本を100冊プレゼント。
どうにか印刷は間に合った。
そして本日1月15日(土)、プノンペンにあるイオンモール2号店センソックにて、出版記念トークショーを行う。
ことの始まりは、国際交流基金アジアセンターが『読書』啓発をコンセプトにしたイベントを行う噂をを聞きつける。
カンボジアには、『読書』の習慣がない。
出版社も少なければ(ほぼない)、出版の概念もない。
確かに、カンボジアで『読書』と触れ合う機会が少ないのだ。
私が絵本出版を構想した時に、悩ましかったのが、絵本を印刷しても『出版』感が出ないということだった。
だから、イオンモールという公の場でイベントを行ってしまえば、『出版』した感じになるのではないか?
そう思って、手を上げる。
「出版記念トークショーのイベントを行いたい!」
そして国際交流基金のご好意で、貴重な時間をもらうができた。
しかし『読書』啓発と聞いていたが、カンボジアの方々に『本』を身近に感じてもらうために、日本の『漫画』をコンセプトにしたManga Exhibitionというイベントになっていた。
ある意味『SDGs×世界遺産』のキャラクター絵本にはちょうど良いかもしれない。
もってこいだ。
日本の漫画のパネル展示や、コスプレショーのステージなど行われる。
オープニングセレモニーには、大使館から日本大使もご参加され、コスプレをしたらしい。
イベントにはカンボジアの小説家・戯曲家による『読書』文化のトークショーが行われたり、神様や精霊などクメール神話の研究発表も行われる。
絵本をそれと比べると、ゆるい企画だ。
パネル展示をして頂いたり、塗り絵も準備して子どもたちが遊べるコーナーも準備。
随分と豪華なものになった。
トークショーの時間は15:30〜16:30の、60分。
たとえ100部無料配布とはいえ、子ども向けの絵本。
しかしトークショーの内容は、絵本を作ることになった経緯や自己紹介。
そして、SDGsに話す予定。
ゆるいとはいえ、ちょっと小難しい話じゃないともいえない。
果たして、人は集まるのだろうか?
そして仮に集まったとしても、子連れの親御さんたちは60分耐えられるのだろうか?
あまり緊張しないタイプの性格だが、正直、不安になるし、心配にもなってくる。
イベントが始まると、辛うじて満席になる。
しかし、それだけでは心許ない。
そこでコロナ禍になってから初めて。
ワッティーにも出動してもらう。
そしてトークショーとといいつつ、私はクメール語が話せない。
通訳として、JessyAnにもいっしょに登壇してもらう。
ある意味、話すのはJessyAn。
観客の目が行くのは、ワッティー。
誰も私のことなんて見ていないのだ。
私自身の出版記念トークショーとはいえ、緊張なんてする必要がない。
こんなに心強い味方はいないであろう。
親御さんたちも集中して、私たちの話を聞いてくれた。
その場にいた誰もSDGsについては知らなかったが、SDGsにもとても興味を持ってくれているようだった。
素直に、嬉しい。
約60分間のトークショーを終えると、壇上のワッティーから絵本を贈呈。
残り、400部。
今回は、プノンペンの中心イオンモールでの配布だったが、今後は地方の学校や施設に配布していけたらと思う。
とりあえず、私は『絵本作家』になったことにしよう。