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ラオスの映像作品はオモシロい!

国際交流基金アジアセンター主催で、ラオス国立大学メディア学科(NUOL)とラオス美術大学(NIFA)を対象に、オンラインワークショップを開催した。

9月末にそれぞれの大学に2日間、コンセプト作りのファシリテーションを実施。

そして、そのコンセプトをもとに、ビデオコンテを制作する宿題を出題する。(ビデオコンテとはどんなものかは、こちらを参照)

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10月25,26日(ラオス美術大学アニメーション学科)、10月28,29日(ラオス大学メディア学科)で制作したビデオコンテの発表会を行った。

日本からは美術教育の研究をしているTomizawa Kanさんも参加!講評に参加してもらう。(Kanさんには何度かいっしょにラオスに来てもらい、ワークショップをしてもらっている。)

結論から言うと、全体的にめちゃくちゃクオリティが高かった。

本当に驚いた。

その中でも特に良かった作品を3作品紹介したい。

一つ目は、ラオス美術大学の学生のSurvey君の作品。

『家庭の不和』を『風』で表現するところにセンスを感じる。表現しずらい子どもの前での夫婦喧嘩を台風で表現。繊細な心理描写が、スマートに描かれている。

ビデオコンテだというのに、絵が上手いということもあり見応え抜群の作品だ。

続いては、ニックネームPoupouこと、ラオス美術大学のPitivanhさんの作品。

コンセプトは『知識は世界を広げる』。

ワークショップの最中は、ヴィエンチャンは過酷なロックダウン中だった。家から一歩も出れない学生期間に、読書に浸り、得た知識で空想に思いを耽る。知識は世界を広げることを、幻想的な世界観で描いた力作。

完成が楽しみな作品。

最後は、ラオス大学メディア学科のKhamliew君の作品。こちらの大学は美術系の大学ではないので、絵は専門ではないはずなのだが、とても味のある作風と色合い。

そして何よりも、本当に途上国ラオスの学生の作品なんだろうか!?と思うほど、日本人には共感されそうなコンセプト。

ブラック企業(?)で働く男が、仮病でサボって遊び歩くという物語。

とにかく、テンポが良い。特に後半は、音楽の選曲も良く、小気味良いテンポはアニメではなくショートドラマで制作しても面白い作品に仕上がりそうだ。

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今回は、3本の作品を紹介した。他の作品もなかなかオモシロ買った。かなり見応えのある作品ばかりなのだ。

今まで、ラオスやカンボジアのアニメーション作品は、コンセプトもストーリーも単調なものが多かった。絵柄やアニメーションはそこそこ良くても、内容がイマイチという作品が多く、アジアのアニメーションコンペディションDigiCon6Asiaでも毎回、受賞を逃している。

その悔しい思いを反映して、オンラインで『コンセプト作り』のワークショップを行ってみた。

私たちのワークショップのおかげなのか、世代的に優秀なのか、とても興味深いコンセプトやストーリーの作品をたくさん作ってくれた。

とはいえ、まだビデオコンテ。ぜひ、この後も制作を続けて、作品を完成させて欲しい。

もしかすると、ラオスの映像業界の未来は明るいかもしれない。

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