旅育しっぱい！？ブロックで建築遊び！？
「帰りたい！」
シアヌークビル行きのバスに乗った途端、息子が言い出した。
息子の中では、日帰りでちょちょっと『海』を見に行くつもりだけだったらしい。ホテルなんかには、泊まりたくない！！早くプノンペンの家に帰りたいと、言い出したのだ。
(前半はこちら)
バスの中の飛行機のようなモニタも、結局、なーんにも映らない。
wifiも繋がらず、iPadでYouTubeも見ることができない。
(カンボジアのバス、あるある。)
息子のご機嫌も、段々と斜めになっていく。
何もかも順調でスムーズだと思っていたシアヌークビル旅行は、序盤から雲行きは怪しかった。
雲行きが怪しいのは、息子の機嫌だけではなかった。
天気も怪しい。。。
初日の夜には、大雨。
どうやら、台風の影響らしい。まだカンボジアは、乾季のはずなのに。。。
２日目のランチタイムにも雨が降り出して、しばらく雨宿りで足止めされる。まさに踏んだり蹴ったりである。
おまけに、息子は咳が出始め、体調もイマイチ。
コホコホ、コホッ。。。コホコホ、コホッ。。。
二泊の予定だが、早く切り上げてプノンペンに帰ろうかと真剣に悩まされる。
息子本人も「早く家に帰りたい！！」と、相変わらず。
とはいえ、只今クメール正月中。早くプノンペンに帰っても病院も閉まっているし、特に安静にする以外やることもない。
しかしながら、咳が出る以外は、かなり元気。
悩んだ末、予定通り二泊目も決行することにした。
とはいえ、天気も、体調もイマイチなので、海やプールは控える。
咳も酷いので、万が一のため、ロン島などの島には渡らず、シアヌークの街で過ごすことにした。
とりあえず、息子が最もやりたかったのは、砂遊び。
このために、かさ張るスコップやバケツを持ってきた。
満を辞して、デカい砂場で思う存分、砂遊びを堪能した。
いい感じで、湿っていてトンネルも作りやすい。
しかし、それに飽きると、やることがない。。。
シアヌークビルの街中、自転車で走ってみるが、どこもかしこも中華街。
父にとっては、以前のシアヌークビルとの変化具合に驚かされて大興奮だが(シアヌークビルの変化については別記事を書きます。)、息子にとっては初めてシアヌークビル。
それは、単なる小汚い中華街。
興味もなければ、何の感動もない。
せっかくの親子二人のシアヌークビル旅。。。なんとも無駄な時間を過ごしたような気もしなくはない。。。
コロナも落ち着いてきたので、子どもといっしょに色々なところへ旅したい、っと思っていた。まさに、この記事のタイトルのように『旅育』をしたかったのだ。
ところが段取りも悪くて、息子に申し訳ない気にもなってくる。。。
全くうまくいかないので、ちょっと凹む。
雨宿りで時間潰しをしていたときに、息子からiPadアプリのMinecraftをせびられて、仕方なしにダウンロードする。
Minecraftとは、ブロックを使って建築や冒険が楽しめるサンドボックス型ゲーム。
息子は最近、YouTubeで見て興味津々なのだ。
アプリ代は買い切りで1,100円。
(なんか最近値上げされたらしい。)
日々のYouTubeでの予習の成果なのか、器用に使いこなして遊び出す。きっと今後もどハマりして、怒られながらも遊んでいくのであろう。
「こんなの、プノンペンにいてもやれたじゃん！！わざわざ、シアヌークビルまで来てやらなくても。。。」
と、思わなくもない。
しかし、「大好きなMinecraftは、シアヌークビルで始めたなぁ。。。」
と息子にとって、いつか思い出してくれる旅になったのかもしれない。(希望)
結局、デジタルなシアヌーク旅になってしまった。
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