支援型NFT『Startbahn Cert.』
アート × ブロックチェーン
日本からカンボジアに Startbahn Cert. が届いた。
「Startbahn Cert.」は、アート作品に関する情報の真正性と信頼性を担保しながら管理できる、ICタグ付きブロックチェーン証明書「Cert.」の発行サービス。
アート作品の所有者は、ICタグをスマートフォン等で読み込むことにより証明書の情報を閲覧することができる。アーティストやギャラリーなど、アート作品の流通に関わる事業者は、ウェブインターフェースを通して登録証の発行・移転ができる。
作品情報や来歴を継続的に更新しつつ保全していけるブロックチェーン証明書。デジタル上の情報と実際の作品を紐付けて物理的な受け渡しまで管理できるICタグ。両者のメリットを合わせ持った新しい仕組み。
WhiteCanvasカンボジアの受賞作品29作品には既にStartbahn Cert. は添付されている。
今回は追加で25枚を日本から送ってもらい、私の個人所蔵の作品やJessyAnの作品に添付をすることにしたのだ。
Startbahn Cert.の利用は初期導入費用や月額費用は無料で、証明書となるCert.を発行する毎に1,000円が掛かる。
猫も杓子もNFTアートブームだが、基本的にはOpenSeaやRaribleで取り扱っているのは基本的にデジタルコンテンツ。しかし、このStartbahn Cert. を添付することにより、実物のアート作品もブロックチェーン上で管理することができるのだ。
最近は、多くのギャラリーやアーティスト、特に話題なのはサザビーズのオークションなどでも使われている。
Startbahn Cert.の使い方
Startbahn Cert.の使い方は少し手間はかかる。事前に、指定のGoogleスプレッドシートに、アーティストの名前・作品名・サイズ・売買履歴・作品規約などの作品情報を打ち込む。しかしここで間違えないように、Startbahnのスタッフの方が丁寧に対応してくれるから問題はない。掛かる費用が1枚1,000円とは思えないほど、手厚いサポートなので申し訳ないほどだ。
基本的にはStartbahn Cert.はNFCタグなので、実物のアート作品に添付する必要がある。そのため、JessyAnのデジタルアート作品を印刷をした。
データ打ち込みを終え、スタートバーン側でStartbahn Cert.を発行・郵送してもらう。データが埋め込まれたシール状のFNCタグを受け取った後は、間違えないようにアート作品の裏側などに添付するだけだ。Startbahn Cert.のFNCタグにNFC対応のスマホを当てがうと、下記リンクのような作品の詳細情報が載ったページが開く。
これで、アート作品の情報は半永久的にブロックチェーン状に刻みこまれることになるのだ。
JessyAnの作品をSNS発信をしていると、ここ最近、購入希望者がちょこちょこと現れてきている。そして数作品かはコレクターの手に渡ったようだ。
基本的に今までは、彼女のデジタルアート作品はコピーが可能だった。しかしながら、このStartbahn Cert.を添付することにより実物だという証明ができる。
デジタルアートの価値も、しっかりとブロックチェーン上で管理され、本物とコピー作品の区別の証明ができるよになったのだ。
今更ながらTriARTsギャラリーとは?
元々このマガジンの連載では、ミャンマーのアート作品を購入してNFT化することにより、アジアのアーティストの支援ができるのではないかと考えていた。
しかし、ミャンマー情勢も解決せぬまま、硬直状態に入ってしまう。未だアーティストも作品を派手に発表して、逮捕されてしまうとも限らない。今後、どう進めていけば良いか、私も答えを出せぬままになっていた。
とはいえ、NFTアートなどのテクノロジーを使い、まだ日の目を見ないアジアのアーティストの支援を行ってはいきたい。
そのような思いで、このマガジン名は【支援型NFTアート『TriARTsキャラリー』】と名付けた。
TriARTsでは、ミャンマーだけでなく、カンボジア・ラオスなどの、いわゆる発展途上国と言われていた国々のアーティストにフォーカスしていく予定だ。それはアジアだけではなく、第三世界と言われているアフリカやラテンアメリカなどもターゲットにしている。
そのため、先日難病支援のために購入したアフリカ・ルワンダのアート作品も範疇に入ってくるのだ。
まだ、どのような形で進めていけば良いのか決まってはいない。誰かアイデアや助けてくださる人がいたら、いっしょにやりましょう!(涙)
とりあえず、何か特別なサイトやサービスを作る前に、instagramのアカウントを作ってみた。もし良ければフォローよろしくお願いします。
まだ、価値が定まらないカンボジアをはじめとした途上国アート。
しかし、SDGsなどの価値や理解も高まってきた今、混沌とした第3国のアートの価値は上がってくるのではないだろうか。
そんなアートをTriARTsで扱っていきたい!