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カンボジア・ホープ受賞作品【SDGs×アートWhiteCanvas】

カンボジアの田舎から隣国タイへ出稼ぎに行った少年を待っていたのは、漁船での奴隷のような労働だった・・・。

オーストラリア人のロッド・ラスジェン監督が長年に渡り取材をした奴隷労働の現実を映画化した『ボヤンシー眼差しの向こうに』(原題:BUOYANCY)が、第69回ベルリン映画祭で世界中から賞賛された。

この映画のストーリーを、地で行っているアーティストがいる。
バッタンバン在住のVan Chhovorn氏だ。

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Chhovorn氏は1982年、タイのクメール・ルージュ虐殺生存者の難民キャンプ(Site II Refugee Camp)で生まれる。

父親は戦争で亡くなり、シングルマザーとなった母親に育てられた。のちに、彼の父親が画家であったことを知り、父の足跡を辿りたい考えたのが、画家を志すきっかけだ。

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WhiteCanvasノミネート作品『Refugee Life in Saitou Camp
この作品は80年代の難民キャンプ時代の思い出を反映して描かれている。

2000年、自身を3,000ドルで売り飛ばされて、24人のカンボジア人とミャンマー人とともにタイ湾の漁船で、奴隷のような生活を送ることになる。

この2年5ヶ月間に及ぶ一生忘れることができない悪夢のような経験の記憶を反映して描かれたのが、『Survival From Death of A Slave』だ。

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Chhovorn氏本人の自画像と、輪になって広がる多数の髑髏。Chhovorn氏の過酷な人生を表現しているような作品。

WhiteCanvas2020では、社会的意義があり平和について表現されている作品に贈られるHope賞を受賞した。

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現在はバッタンバン郊外の農村部に住み、農業をしながら生計を立てている。とはいえ、製作活動にはとても熱心で、絵画だけではなく彫刻作品なども多数手がけている。

シェムリアップにあるOpenStudio Cambodiaや、バッタン版にあるRomcheik 5 Artspaceなどで作品を発表している、遅咲きの新進気鋭のアーティストだ。

WhiteCanvasにも、かなり前のめりに参加してくれている。
今後カンボジアのアートシーンを引っ張っていくひとりになるかもしれない。

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こちらの記事でもWhiteCanvasについて書かれています。


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