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支援型NFT第1回『ミャンマーアートを仮想通貨で購入してみた』
2021年2月1日ミャンマーでクーデターが起きた。
ミャンマーの実質的な権力者だったアウン・サン・スー・チー国家顧問をミャンマー軍が拘束。ミャンマー軍からミャンマー市民の迫害が始まり、未だ落とし所が見つからず混迷を深めている。
何か自分にもできることはないか、と思っていた3月15日。FacebookでミャンマーのアーティストA氏の作品のチャリティオークションを見つけた。
A氏はミャンマーのアーティストで、国際交流基金の行った東南アジアのアートをキュレーションした『サンシャワー 東南アジアの現代美術展』にも招待されているミャンマーを代表する現代芸術家の一人だ。そのキャリアは苛烈で、1988年の民主化運動運動の際には学生革命と民主化のための地下運動について逮捕され、政治犯として3年の懲役刑を受けている。
その後、仲間たちと団体を設立。後進の育成や子どもたちへの絵画教室を行っている。
我々ソーシャルコンパスもヤンゴン郊外にあるスクールで、アニメーションワークショップを行わせて貰ったりと、とてもお世話になっていた。
そしてオークションの出展者はA氏の元アシスタントのBさんはアニメーションワークショップを行った時にお世話になった方。彼女がA氏のギャラリーを退職する際に送られた作品をオークションをしていたのだ。
現在、ミャンマーの国民の日常生活はかなりの困難や苦境に追いやられている。そこでBさんはA氏の了承を得た上でこの作品を売りに出し、売り上げた金額を近所の貧困層の方々や親が逮捕されてしまった方々を助けるために使うというのが、このチャリティーオークションの目的だ。
Facebookのコメント欄で値段を記載してオークション。対象はミャンマー国内で想定していたようで、ビルマ語での投稿だったので、Google翻訳を使って参加させて貰った。最終的に450,000ミャンマーチャット(約$320)で落札させて貰った。
作品自体の受け取りは郵送は難しいので、この混乱が落ち着いた後に、直接ヤンゴンへ受け取りに行く。それまではBさんに預かって貰うことにした。
そして、ここで問題になったのが、どうやって購入金額を払うということだ。
まず最初に検討したのが、ミャンマー在住コミニティに繋がりがある友人にお願いをして、代わりに払い込んで貰う方法だ。しかし色々な方に当たって貰ったのだが、先方の指定するミャンマーバンクに振り込み対応できる人がなかなか見つからない。それもそのはずで、ヤンゴン市内では銀行が閉鎖されていて現金を手にする手段がなくATMに行列ができているらしい。
仕方がないのでTrasferWiseなどで海外送金を調べてみるが、クーデター前からミャンマーチャットは対応していないようで、支払う方法に行き詰まる。
そこでHoさんが周りの知り合いからアドバイスを得て提案してくれた案が『仮想通貨払い』だ。Bさんの知り合いに、ビットコインを悪くないレートで現金化してくれる知り合いがいるらしい。
チャリティということもあったので、作品購入費より多めにビットコインを振り込ませて貰った。すると、予定通り近所の家族を失った方や貧困の方々に食料や生活用品に変えて配ってくれた。
カンボジア在住だが、ミャンマーにはとても縁がある。今回のクーデターに対して、自分たちには何ができるのかでとても悩んでいた。しかし今回、仮想通貨でミャンマーのアートを購入できたことに大きな可能性を感じた。
我々ソーシャルコンパスのコンセプトでもある『社会貢献×アート・デザイン』でできる何かがあるのではないか?
仮想通貨が行けるのであれば、今話題のNFTアートとしてミャンマーの支援につながることができるのではないか??
そんなこんなで、NFTアートに興味を持つことになった。
#ミャンマー #NFTアート #triarts
今回はアート作品を購入させて頂いた方の知り合いに、ビットコインをかなり良いレートで現金化してくれる知り合いがいたのが救いだった。
— ひでほま🌍SDGs×アート&デザイン (@hidehomare) April 6, 2021
紙幣発行が困難になり、街の銀行も閉まっている今、もしかしたら今のミャンマーは仮想通貨の実用の可能性があるのかもしれない。https://t.co/9S379R70gz
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